会社のイベントでボードゲームを作った話
こんにちは、freeeでエンジニアをしている7kzです。
思いがけないことから会社のイベントでボードゲームを作ることになり、完成させることが出来たので、その過程についてお話ししたいと思います。
どんなものを作ったのか?
「確定申告すごろく」というものを作りました。
プレイヤーは、開業した後にスキルを上げながら事業資金を稼いでいきます。1年経過すると確定申告をして税金を納め、最終的に資金をもっとも稼いだプレイヤーの勝利となります。
企画作りのきっかけ
弊社イベントのHackEverything★デーでは、新しいノベルティアイテムを考える企画が行われていました。
私は以前フリーランスで仕事をしていたこともあり、自分で開業・記帳・確定申告を行っていたので、このイベントをすごろくにすれば楽しいんじゃないだろうかと思い、アイデアを投稿してみました。
そしてイベント当日、私の企画がみんなからの「いいね!」を大量にもらい、ノベルティアイテムとして作成することが決定しました。
どんなボードゲームにするか
企画が決まったので、まずはどんなボードゲームにするか決める必要があります。
とはいえ、私はあまりボードゲームに詳しくないので、弊社の「オフカツ!」という部活制度で活動しているボードゲーム部の方々と、HackEverything★デーの時に手伝っても良いよと言ってくれた方々に声をかけて、みんなから意見をもらいながら作ることになりました。
そして、まず私が最初にプロトタイプとして作ったものがこちら
すごろくの中で、住民税や国民年金保険料の支払い、医療費支払いなどをイベントとして用意しておき、1周したら確定申告を行うゲームです。
早速、メンバーに見せて意見をもらうようにしました。
(私) すごろく作ってきました!
(メンバー) コマが多すぎて長すぎる
(メンバー) 対戦要素がない
(メンバー) カードを引くなどワクワク感が欲しい
(メンバー) 職業があった方がいい
(メンバー) 確定申告はみんなで一斉にやった方がいい
などなど、たくさんのフィードバックを頂きました。
作りながら感じてはいましたが、このままではゲーム性がなくて全然面白くありません。
せっかく会社でボードゲームを作るのだから、面白いものを作りたいです。
というわけで、ルールやマップを見直してテストプレイを繰り返しながら、良いものにしていきました。
テストプレイはmiroを使ってオンライン上にマップを配置して遊ぶことで簡単に参加出来るようにしました。
「確定申告」を実感する為に
ゲーム性を重視する為にルールを変更してきましたが、ここだけは変更出来ないという箇所が確定申告イベントでした。
収入に対してどのぐらい税金を支払うのかを実感してもらう為、確定申告時に税金を支払うイベントを設けているのですが、まともに計算すると時間がかかってしまいゲームになりません。
そこで、1マネー=10万円と簡略化して、事業資金(売上 - 経費)から控除を引いた金額を表に当てはめると支払う金額が分かるようにしました。
物理的なボードゲームの制作
ボードゲームのルールを作り終えたので、次にやることは物理的なボードゲームの制作、デザイン作成、業者への依頼です。
まずは、実際に作ったものを元に紙に印刷したものを作ってみました。マネー、サイコロ、プレイヤーコマは既製品を使いました
こちらを複数セット用意して、チームビルディング時にチームメンバーに遊んでもらいました。
オンライン上でのプレイ時には気にしていなかった点として、マップに折り目があってコマが置きづらい、自分のコマが分からなくなる、カードがシャッフルしづらい、マネーが足りない等の問題もここで気づくことが出来ました。
そして、作るもののイメージが出来てきたので、ここからはムーブメント研究所にバトンタッチです。
マップ、カード、化粧箱などの一式を素敵なデザインにしてもらい、また、業者に依頼してキッチリと化粧箱に納まるような製品にしてもらいました。
ものづくりを完成させることのよろこび
私はエンジニアとしてfreee会計のプロダクト開発を行なっていますが、作るものはいつも無形なものですので、こういった有形なものを作る経験はとても新鮮味があり、完成品を見た時はとても嬉しかったです。
今回、HackEverything★デーというイベントを開催してくれたムーブメント研究所には感謝です。
次回も同じイベントが開催されるならば、また面白いアイデアを企画してみたいものです。
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