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。 と よ、消えたまへ


新ジャンル #ハラスメント文学

LINE(ライン)などSNSで中高年から送信される「承知しました。」など文末に句点がつくことに対し、若者が恐怖心を抱く「マルハラ(マルハラスメント)」が注目されている。若者は文末にある句点が威圧的に感じ、「(相手が)怒っているのではないか」と解釈してしまう傾向にあるという。専門家は、メールに長く親しんできた中高年とSNSを駆使する若者との間をめぐり、SNS利用に対する認識の違いが影響していると指摘する。

(中略)

文末に句点がついている中高年からのメッセージに対し、若者はどのように感じているのか。会社員の23歳女性は「読みやすくするための句点でルールだと理解しているが、区切られてシャットダウンされている印象がある。会話が続けにくい」。千葉県内の大学に通う21歳の女性は「テンションがわかりにくく、リアクションがないので怖い感じがする」と違和感を口にする。

産経新聞





課長から、メッセージが届いた

「承知しました。」


文末に 。


ああ、あの人は何を考えてメッセージの最後に
。を付けてきたのだろう


怒ってる?

泣いている?

仄かな期待?

落ち込み?

羨望?




されど、。


。 は、無限に私に語りかけてくる

































私は咄嗟に、こう返信した

「やめてください
 文末に 。 をつけないでください
 お願いです
 やめてください」



返信がきた

「よくわからないけど、わかりました 」

今度は。の代わりに
メッセージの文末に、空白が入ってきた





あら、この空白は何?

彼は、どんな気持ちで空白を入れたのかしら?




不安なの?

呆れているの?

許せない?

それとも、好いている?

恥じている?

喜んでるの?









空白




それは、まるで無限のスペース(宇宙)のよう・・・

 


そんな空白を、じぃっと見ていたら
こんな言葉が浮かんできた












「空白をのぞく時、空白もまたお前をのぞいているのだ」













・・・なによ、小さな空白のくせに!



お前なんかに負けるもんですか!




私はマルハラのように、
それに「カラハラ(空ハラ)」と名付けた。






まもなく

。も  
    も

全ての文末から、
消え失せるだろう



「深淵をのぞく時、深淵もまたお前をのぞいているのだ」

ニーチェ


※面白いニュースがあったから、緊急アップしました

不運な人を助けるための活動をしています。フィールドワークで現地を訪ね、取材して記事にします。クオリティの高い記事を提供出来るように心がけています。