。 と よ、消えたまへ
新ジャンル #ハラスメント文学
課長から、メッセージが届いた
「承知しました。」
文末に 。
ああ、あの人は何を考えてメッセージの最後に
。を付けてきたのだろう
怒ってる?
泣いている?
仄かな期待?
落ち込み?
羨望?
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されど、。
。 は、無限に私に語りかけてくる
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私は咄嗟に、こう返信した
「やめてください
文末に 。 をつけないでください
お願いです
やめてください」
返信がきた
「よくわからないけど、わかりました 」
今度は。の代わりに
メッセージの文末に、空白が入ってきた
あら、この空白は何?
彼は、どんな気持ちで空白を入れたのかしら?
不安なの?
呆れているの?
許せない?
それとも、好いている?
恥じている?
喜んでるの?
空白
それは、まるで無限のスペース(宇宙)のよう・・・
そんな空白を、じぃっと見ていたら
こんな言葉が浮かんできた
「空白をのぞく時、空白もまたお前をのぞいているのだ」
・・・なによ、小さな空白のくせに!
お前なんかに負けるもんですか!
私はマルハラのように、
それに「カラハラ(空ハラ)」と名付けた。
まもなく
。も
も
全ての文末から、
消え失せるだろう
※面白いニュースがあったから、緊急アップしました
不運な人を助けるための活動をしています。フィールドワークで現地を訪ね、取材して記事にします。クオリティの高い記事を提供出来るように心がけています。