見出し画像

【自己紹介】山田彩智也(やまださちや)

 初めまして。パヴィア大学大学院 政治学・国際関係学専攻修士課程1年生の山田彩智也です。修士号の取得を目指して、2019年9月からイタリア・パヴィア大学大学院に留学しています。ここでは、今回Twitterを通じてイタリア国内のコロナウイルスに関する情報発信をしようと考えたきっかけ、そして私自身について紹介させて頂きたいと思います。

・名前 山田 彩智也(やまださちや)
・出身地 大阪府和泉市
・年齢 24歳

1. なぜ今回Twitterでの情報発信をしようと思ったのか?

今回Twitterを通じて、イタリア国内のコロナウイルスに関する情報発信をしようと考えたのは、自分が真剣に取り組んできたイタリア語を用いて少しでも多くの人に役立ちたいと感じたからです。私の場合、身近なエピソードが大きな動機となりました。

それは、トルコから来たクラスメート2人を自分のイタリア語で助けることができた経験です。彼らは引っ越しを考えて物件を探していたのですが、情報が全てイタリア語でした。更にカップルで同棲を考えているので不動産会社には少し細かい条件を提示したいと悩んでいました。そこで、彼らは普段からイタリア人のクラスメートより私と親しかったこともあり手伝ってほしいとお願いをされました。私はその時イタリア語と英語を用いてその友達の条件を色々な不動産会社に伝えることで、彼らが満足する物件を上手く見つけることができました。そこで、私は自分が普段学んでいるイタリア語によって誰かを助けることができると実感しました。

今回、コロナウイルスが発生したことで、大勢の方々がイタリアの状態に関して不安になっています。そのような人達に、イタリアの公的機関が発表した内容を可能な限り忠実に翻訳して発信すれば、冷静に判断する人が増えるのではないだろうかと考えました。特に日本にいらっしゃる方であれば、なかなか大使館の情報にまでもアクセスする機会が無いと思います。そこで、今一度自分の能力を活用して1人でも多くの人に役立ちたいと感じ、遠藤さんとこの翻訳について話し合って取り組むことを決断しました。

2. イタリアに来る前のこと
2015年4月から2019年3月までは慶応義塾大学法学部政治学科に在籍していました。特に力を入れて勉強していたのは東アジアの国際関係や外交でしたが、同時に外国語の勉強にも励んでいました。卒業してからイタリアに渡航するまでは台湾人の院生である友人とルームシェアをしました。その間に交換留学生と英語、イタリア語を言語交換して外国語の運用能力を向上させました。

3. なぜイタリアに来たのか?
私がイタリアの大学院への進学を決めたのには、3つの理由があります(1)海外への長期滞在経験が皆無だったので挑戦してみたかったこと(2)日本であまりイタリア語を流暢に話せる人を見たことがなかったので、自分の強みにしたいと感じたこと(3) 食や服、建築物といった目に見える物への興味が強くて、日常生活でもそれらを感じられる場所で勉強に励みたかったことです。

4. イタリアのどこで何を学んでいるのか?
イタリアでは、ロンバルディア州のパヴィア(Pavia)県で学部時代と類似した国際関係学を学んでいます。パヴィアはあまり日本では聞きなれない街ですが、イタリアでは14世紀から創設された歴史ある大学の街として有名です。ミラノから南に30キロ程離れた所に位置しています。さらにイタリア最大の河川ポー川の支流であるティチーノ川の近くに中心街があります。小さな街ですが、自然に恵まれとても住みやすい街の一つだと言われています。

パヴィア1

パヴィア2

5. イタリア語はどのように勉強したのか?
イタリア語については、約4年間勉強しています。大学2年生の時に自由選択科目で週に1度ネイティブの先生から教わる機会がありました。学生も3人と少なく、大変恵まれた環境で1年間学べたおかげでとても成長が早かったと思います。

それ以降は在籍する大学の社会人向けの外国語セミナーに週に1度通い、一番レベルの高いコースを履修しました。学部生は私のみで、10年以上イタリア語を学習している社会人やローマ史を専攻とする博士課程に囲まれて引き続きイタリア語を勉強しました。

4年生の時には文学部の選択科目であるイタリア語文献講読という授業を履修しました。週に1度、イタリア美術を専門とする修士課程の先輩とイタリア人の教授と3人で一緒にイタリア語で論文を読むという読解に専念した学習を行いました。

2017年12月にはシエナ外国人大学が行なっている言語能力試験において、ヨーロッパ共通言語参照枠 (CEFR) のB2レベルを取得しました。2018年12月に受けたC1レベルではMetalinguistica(文法)のパートのみ不合格となってしまい、今年中にC1レベルを習得する予定です。

言語レベル

https://eigonotomo.com/hikaku/cefr

私が最初にイタリアとその言語に関心を持ったきっかけは、元々小学校時代にサッカーをしていたこと、イタリア料理が好きだったことと単純な理由でした。しかし、大学2年で初めてイタリア語を学習してみると、音の美しさや教わるイタリア人の先生の人柄に惹かれて一層真剣に学ぶようになりました。勉強し始めて半年後に、実際イタリアに2週間一人旅をして、初めての海外旅行を経験しました。その時にもっとイタリアを知りたいという感情が強くなり、大学院進学を決意することにしました。

画像4

イタリアに在住している私たちだからこそ何か他の日本の方々に役立つことができると信じています。少しでも多くの人々の力となれることができるならば、これほど嬉しいと思うことはありません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?