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甘鯛をさばく。

わたしはお魚が大好きなのですが、その中でも1位2位を争うくらい大好きな魚料理といえば、”祖母が作る「甘鯛の味噌漬け焼き」”です。
子供の頃はお泊まりにいくと朝ごはんに出てきて、相性抜群の白米とばくばくもりもり食べるのがとても楽しみでした。
本当に本当に美味しくて、最後の晩餐はコレを食べたいと本気で心に決めているくらい大好きな料理です。

それが、最近ではめっきり地元のスーパーでも甘鯛を見かけなくなりまして、実家の食卓に並ぶことも少なくなってきました。
少し前までは帰省した際の楽しみだったのですが、今は探し回っても無い時は無いし、運が良ければ手に入るかも?というレベルに。
今年のお正月もスーパーにはなくて、探しながら市場を歩いていたら、やっと出会えた!って感じで、とても稀少な魚になってしまいました。

なかなか食べられないと思うと、食べたくなるのが人間です。
わたしの頭の中には以前よりも甘鯛に対する想いがどんどん溢れてきました。
食べたい…食べたい…食べたい…

そんなわたしの想いが甘鯛に届いたのでしょうか。
それは突然やってきました。
ひょっこり現れてくれたのです。
それも、近所のスーパーに!!!
あぁ♡愛しい甘鯛ちゃん♡♡

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ビックリなんてもんじゃなくて。
そもそも東京の近所のスーパーにいるなんて少しも思っていなかったので、見つけた途端に大興奮!!!
迷わず手に取ってカゴの中へ。

しかし、他の売り場を回りながら冷静になってみると、大きな壁にぶち当たりました。
そうです。わたしは魚をさばいたことがありません。
甘鯛に限らず、魚というものをさばいたことがないのです!!!

恐る恐る店員さんへ…
「この魚、2枚におろしてもらえたりしますか?」
答えは予想通り「NO」でした。

しばらく考えましたが、どうしても食べたいので自分でさばく決意を固めました。(きっとなんとかなる精神!)
今はYouTubeでさばき方を教えてくれる時代ですからね!
わたしは、こちらの動画にお世話になりました。

それにしても、家の包丁って思っていたより切れない。
もしかして、魚に対応していない…?
全然動画のようには切れないし、鱗は飛び散るし、骨は固いし、切っても切っても切れないし、わたしに買われてこんなふうに扱われている甘鯛ちゃんが可哀想に思えてきました。
ちゃんとした職人さんにさばいてもらえたら、こんなに切り刻まれて痛い思いしなくてよかったのに!って申し訳ない気持ち。
それと同時に、これはもうわたしが絶対に美味しく食べてあげなきゃいけない!って気持ちがふつふつと湧いてきました。

その日のうちに、頭はお吸い物にしました。
これは大成功!!!
出汁が効いていて、とっても美味しく頂きました。

そして、祖母に電話して味噌漬けのレシピを聞いて、漬けること二晩ちょいが経ちました。
やっと今朝、味噌漬けの甘鯛をドキドキしながら焼いてみました!
匂いは一緒だ!見た目も同じだ!っと朝からテンションアップ☆

食べてみると、、、美味しい!!!
やっぱり甘鯛ちゃんは最高に美味しい!!!
大好きだぁー♡(知っていたけど、再確認)

しかし、よく味わってみると祖母の味噌漬け焼きには似ている。
確かに近い味がする。
だけど、何かが違う気がする。
いや、めっちゃくちゃ美味しく食べたんですけど、やっぱり祖母が作ったほうが数億万倍美味しく感じるような気がする。

そんなわけで、より一層”祖母が作る「甘鯛の味噌漬け焼き」”を求めてしまうのでした。
はやくコロナが落ち着いて、実家に帰れますように!!

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