カルロス・ゴーンの逃亡劇の裏にある真実。

 お笑いではない話もちょいちょい混ぜていけたらと思っているので、こっちはこっちで別のマガジンに作っていこうかと思っています。

 で、年末年始から世間を騒がせているカルロス・ゴーンです。保釈中に国外逃亡しちゃって、もう連れ戻せないって話。ちょっといい人感出して、世間を味方にして、あっという間に逃げちゃって。

 ここで、世間の目は検察に向くわけで。「検察歴史的大失態」となるんですよね。僕はここに、メディアがカルロス・ゴーンに踊らされた2回目を見て、すごく楽しい。

 僕の考えとしては、ニュース以外には全部バラエティだと思っていて、犯罪をしなければ何やってもいいと思っています。ただ、ニュースだけはちゃんと事実をだけを伝え、失敗が許されないと思っているんです。

 そして、このカルロス・ゴーンの問題はニュースなので、テレビ的には失敗が許されないジャンルなんです。ただ僕の立場としては、カルロス・ゴーンが日産の金をどうしようが、車も持ってないし、なんとも思っていないわけですが。面白いニュースだなくらいで。

 みんな1回目のあのカルロス・ゴーンの変装はみんな覚えているとは思います。あの次の日のニュース覚えているでしょうか。僕ははっきり覚えています。ワイドショーがこぞって「お粗末な変装」とか言ってデカデカと馬鹿にして遊んでいたのを。あの釈放はほとんどのテレビ局が生中継放送をしていました。あれが夕方だったのでどれくらいの方が生で見たでしょうか。

 僕は生で見ていました。あの中継の段階では誰もカルロス・ゴーンが変装して出てくるって思ってなかったんです。そして、ごちゃごちゃに紛れてカルロス・ゴーン出てきました。僕はそして、これもはっきりと覚えています。中継の段階では「あれ?今の人の中にいるのカルロス・ゴーンでしょうか?」みたいな感じでどのテレビ局も(現場の人はちっちゃいモニターで見ていたんでしょうし)実はどれがカルロス・ゴーンであるかわかっていませんでした。僕が見ていたニュースでは、アナウンサーがはっきり「私は見逃してしまいましたが」と言っていました。

 そう、カルロス・ゴーンの変装はあの時、確実に成功していました。かなりの人が欺かれていました。僕はカルロス・ゴーンやったな!とマジで思いました。

 ただ、次の日僕はメディアの恐ろしさを知ります。「あんな変装に騙されるわけないんです」的な取り上げ方をしていたのです。そう、ニュースで失敗は許されないのです。あの保釈の映像がラグビーでトライを決めた瞬間のように、生でやったときの実況がついた映像を見たことがあるでしょうか?多分みなさんが見た映像は、実況もついていない、切り取られた静止画か数秒の動画だけじゃないでしょうか。

 失敗が許されないニュースが実は失敗していて、カルロス・ゴーンに完全に騙されていたのです。で、次の日にはそれを面白おかしく取り上げ、なかったことにしていまっているのです。

 ちゃんと成功していたのに、カルロス・ゴーンかわいそうだなあって思ったわけです。

 で、今回の件。メディアはカルロス・ゴーンに対して「検察縛られて、かわいそう。保釈してやれよ。」という立場がほとんどだったし、釈放されてからも外出する度について回ってはわけのわからないインタビューをやっていました。

 そう、メディアはカルロス・ゴーンにずっと張り付いていたのです。しかし、今回カルロス・ゴーンは気づいたら逃亡しちゃっていました。僕は思いました。そう、ここにはもう1回カルロス・ゴーンの変装脱出劇が行われ、今回は誰も気づかなかったんだと。メディアはここで前回よりももっと完璧に騙されたのです。もちろん、次の日は「釈放した検察が甘かった」というニュースが踊りまくるわけです。2回目もしっから騙されたことをなかったことにしてるわけですね。

 なんというか、カルロス・ゴーンすげえなって話。メディアダサいなって話。芸能人にはドッキリかけて面白がってくせにね。自分たちが騙されたときもしっからバラエティにしてみろって思います。2019年の「騙されちゃった大賞」は自分たちだよ!! 

六龍


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