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ハードな時代にあえてKITCHENをリニューアル。6curryがめざす「いちりゅう」プロジェクト

食卓を中心とした「場」や「空気」をつくってきた私たち6curryにとって、非接触や密回避、というのは難しいお題でした。

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過去の渋谷の様子

2021年4月の緊急事態宣言から今日に至るまで。
みんながわいわい、ぎゅぎゅっと楽しむMIX体験を提供する私たちは、120%満足いくような体験の提供が難しい日々をおくっています。

あと少しで終わるんじゃないか?いやまだまだ終わらなさそう…
いったりきたりで、この状況は残念ながらすぐに変わりそうもありません。

営業時間や酒類の提供制限など、縮小した形でほそぼそとやっていくのも一つの選択。でも、自分たちはそれでいいのか?ピンチをチャンスに…はもう耳タコでしたが、今の100%で価値提供できていない状態を長引かせることには納得がいきませんでした。
6curryはメンバーから月額会費をもらっているので、単純に権利の毀損になってしまうのではないか、とも。


6curryは、気がつけばプロジェクト立ち上げから4年。
6curryKITCHENが生まれてから3年が経とうとしています。

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何も分からない中で試行錯誤し、メンバーのみんなと一緒につくってきた場所、体験。この場所を守りたいし、もっと価値ある場所にしていきたい。

このタイミングだけど、株式会社シックスカレーとして・6curryというブランドとして、次のフェーズにいこう。
みんなでつくる共創の心は忘れずに、6curryとして一歩先の未来に向かってエンジンをかけようと思いました。

この取り組みを「いちりゅうプロジェクト」と命名。

一流じゃなくてひらがなの「いちりゅう」なのは、自分たちでも一流ってどんな状態なのか分からないな、駆け出しなのだという意味を込めています。

(実は!)2021年1月から取り組んでいます。大きく以下3つのプロセスを経てきました。

1.いちりゅうの状態とは?
2.今ある6curryのプロダクトの価値とは
3.プロダクト個別で見ていったときにいちりゅうになっているか?


いちりゅうの状態とは?

6curryはこちらのnoteでもお話ししたように、MIX体験が一番の価値。
予想外の人やコトと出会い、混ざり合う。私たちが居る場所には必ずMIXがある状態をつくっていきたい。

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私たちがいちりゅうになる、というよりも、私たちが提供するMIXをいちりゅうのものにしたい。そもそも、いちりゅうとは?いちりゅうのMIXってどんなものなのだろうか?と考えました。

自分たちが素敵だなと思うお店に行ってお話を聞いたり、アドバイスを色々な方にもらって議論をしたり…そしてたどり着いた私たちの “いちりゅう”。
それは「すべてのことに意味を、意思を込めていること。それがメンバー(顧客)にとっての価値になっていること」でした。

机の高さからメニューのラインナップ、イベントの設計…
私たちの選ぶもの、つくるものに意思はすみずみまで込められているだろうか?
魂を思いっきり注いでMIX体験をつくっているものの、まだまだ甘い部分がたくさんありました。


今ある6curryのプロダクトの価値・いちりゅうになっているか?

繰り返しますが、私たちはMIX体験による予想外の出会い、混ざることが一番の価値だと考えていますし、メンバーの方はそこに魅力を感じてくれているのではないかと思います。

でも「MIX体験」とひとことで言ってもいつも同じことが起きているわけではない。自然発生的に生まれることもあれば、自分たちでMIXをうまく起こせなかったこともありました。

加えて、MIX体験のベースとなる飲食部分は…まだブラッシュアップの余地だらけ!新型コロナウイルスの影響で外食が特別な体験になった今、飲食の体験価値も上げたい。
せっかくの外食機会、よい時間とおいしい気持ちを提供したいと思うのです。

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私たちが磨くべきは、食 × コミュニティによるMIX体験
人の出会いやコミュニケーション・そして食体験をデザインする必要がありました。


恵比寿らしさ・渋谷らしさ

6curryには、恵比寿と渋谷に2つのメンバー限定KITCHEN(飲食店)があります。
もともとオフィススペースだった場所を無理やり(!)改装してつくった恵比寿。

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2019年時点の店内写真です!ぎゅうぎゅう

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メンバーが日に日に増え、ひとつのKITCHENでは収まりきらなくなったこともあり、2019年にもうひとつKITCHENを渋谷につくりました。

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2019年10月にオープンした渋谷店

私たちの中では、恵比寿も渋谷も延長線上にある存在。同じ6curyKITCHENなのだから、同じMIX体験を提供したい。2つのKITCHENの間に差があってはいけない…と思い運営していました。

でも、実際にメンバーに聞いてみるとそこにはさまざまな違いがありました。


渋谷は学校みたいな感じがする!みんなでわいわいしてる

恵比寿は新しいもの好き、面白いもの好きで自立している人が多いイメージ

などなど。

同じイベントを開催しても反応が全然違う、拠点にしているメンバーも違う。「私は渋谷の方が好き/恵比寿の方が好き」といったメンバーからのコメントをどう受け止めて良いか分かりませんでした。
同じMIX体験を提供したいのに、違ってしまっている。
私たちとしては、これを問題だと思っていました。

何やら違いがある2つのKITCHENを試行錯誤しながら運営。
1年間経ち「駅が違う。場所が違う。いる人が違う。これってもう、違っていて当たり前なのでは?」という結論にたどりつきました。

いるメンバーが違う。場所が・地域が違う。その「場」の影響を大きく受ける6curryのMIX体験は、その3つが違ったら全く同じにはなりませんでした。

今考えると当たり前のことなのですが、2つのKITCHENの違いを一番受け入れられなかったのは私たち運営側の人間なのかもしれません。

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違う2つのKITCHEN。
どんな場所でもMIXを起こすいちりゅうを目指す上で、自然発生ではなく自分たちでもちゃんと意図的にMIXを仕掛けていきたい。と考え、思い切って恵比寿と渋谷でコンセプトを分けることにしました。

それぞれのKITCHENで良いところ、求められていることがある。
ならば、6curryとして提案する体験も合わせて変えていきたいと考えたのです。
もちろん、共通してみんなが混ざる「MIX体験」は起こす前提で。

恵比寿の体験・内装をリニューアル

2つのあるKITCHENのうち、まずは恵比寿の体験をアップデート。
今まで恵比寿で起きていたエピソードを思い返し、渋谷とは異なるニーズや共通するポイントをヒアリング、ディスカッションしてきました。

恵比寿と渋谷の体験の違いメモをチラリ…(一部)

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※あくまで6curryに来ているメンバーの話です

もともと恵比寿は1号店ということもあり、新しいものを好きな人・自分で何か仕掛けてやろう!というエネルギッシュな方が多く集まっていました。

大きなU字型のカウンターをみんなで囲む「一体感」をもっとつくっていけないだろうか?
未知のもの、特別感があるものを好むみんなに新しい出会いをもっと用意できないだろうか?
ゲストハウス、シェアハウスの家主のように私たちは「つなげる線」をつくる必要があるのでは?

MIX図

たくさんの議論を重ね、新しく恵比寿KITCHENのコンセプトを設定しました。

「自分らしく生きる人たちが集まる恵比寿の家」。

平日は、potluck party的に「みんなで持ち寄ってつくる」場。
休日は、ホストが「新しいものを提案してみんなで遊ぶ」場。
みんなが誰かと会うことを楽しみに集まる恵比寿の家。
この空間では、自分が思う「自分らしい自分」で居ることが出来て
普段と会えないような人たちに会うことができます。
食をきっかけに生まれる会話は面白く、誰とでも盛り上がれる。

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誰かをもてなすことが前提のスタイリングされた空間、でもここに来る人は誰もがフラット。いつもと違う特別な食やお土産話を、気取らずにシェアできる。そんな場所をつくっていきます。

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これらのMIX体験、そして食の部分も今回大幅にアップデートしました。
今まで通りのおいしいカレーに加えて、食べごたえのあるお肉料理、野菜、そしてオリジナルのソフトドリンクも用意しています。
(ここに関してはまた別のnoteで…!)

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新しい恵比寿のMIXの象徴的なプロダクト、スパイスカレーのフルコース「一夜限りの晩餐会」。
現在クラウドファンディングでメンバー以外の方も参加できるリターンをご用意しているので、ぜひ興味がある方はご参加ください。

新しい恵比寿で、あなたとのMIXを楽しみにしています!


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