こんな時代ですが、6curryはデリバリーをやめます!
緊急事態宣言、まん延防止措置。
時短営業、酒類提供禁止、ソーシャルディスタンス、マスク着用。
初めての緊急事態宣言は去年の4月。
あれから1年以上が過ぎて、いつの間にか異常事態が日常になりました。
私たちの異常な毎日、いかがお過ごしですか。
もうずっと、満足するような飲食店の営業ができない状態。
6curryも来店人数は、2年前の約半分になりました。
こんな状況でも来てくれているメンバーには感謝の気持ちでいっぱい。
しかし一方で、6curryがこの場で存在し続けるには、私たちもお金を稼がなくてはいけません。(お金、存在し続けるだけでも必要なのだなぁ…と改めて…)
そう考えて、6curryでもUberEats、Chompy、Wolt、Potluckなどのデリバリーをやってきました。
6curryKITCHENに行けなくても、おうちでもカレーを楽しんでもらえるように。おいしいカレーは、私たちの魅力のひとつ。味には自信があります!
でも、このタイミングで。
私たちはデリバリーをやめようと思います。
デリバリーは6curryの中で一体どんな立ち位置なのか?
メンバーになっていなくても、カレーを食べていただき魅力を感じてもらえる場所を増やしたい
KITCHENじゃなくても、カレーやメッセージカードに心をのせて、いつかKITCHENに行ってみたいと思ってもらいたい
デリバリー用メニューの改良、パッケージの変更、メッセージの同梱…
何度もリピートしてくださっている方には、KITCHENへの招待をしてもいいんじゃないだろうか、いや、KITCHENのメンバー体験を期待していないのでは?…
こんな状況でもできることを考えよう、やろう。
色々と考えて、試行錯誤もしました。
UberEatsの立ち上げ時には、メンバーのみんなにもたくさん協力してもらいました。本当に感謝…。
結果につながることもありましたし、全く結果が出ないこともありました。
その間ずっと、6curryが提供する体験としてデリバリーは「おいしいカレーを食べてもらうだけ」でよいのだろうか?という問いと、にらめっこをしていました。
私たちが提供したいのは「MIX」体験
私たち6curryは、食をきっかけにしたコミュニティを運営しています。
食は私たちにとって、とても大切な出会いのきっかけをつくるためのツールです。
そう、ツールなのです。あえて言い切ってしまいます!
もちろん、カレーだけでもおいしく味わってもらえるようにつくっています。(6curryでは、メンバーになると1日1杯カレーが無料になるので、”毎日食べても良い”ようにカレーのレシピを考えているんですよ)
でも、6curryとして、カレーを食べてもらうだけで良いのだろうか?
それは私たちの提供したい体験なのだろうか?
6curryKITCHENで私たちがつくってきたのは「カレーをきっかけに、みんなが混ざり合う時間、場」。
カレーを届けるだけではなく、人をつなぎあわせ、MIXする体験に魂を注いできたのではないだろうか?
KITCHENの営業をしている中で、デリバリーの予約が入り、目の前にいるメンバーの方に時間と体と心をたっぷり割くのが難しくなってしまうこともありました。
今はデリバリー戦国時代。アカウントを作って待ってるだけではなかなか難しい時代です。
キャンペーンを仕掛けよう!もっとたくさん知ってもらうために告知もしよう!メニュー設計は本当にこれでいいか?
…もともとKITCHENで販売していたものをただ売るわけではなかったので、ひとつ事業を増やすような感覚でした。(私たちが上手にできなかった部分も大きいです…)(ヘルシーなデリバリーにニーズがある!?野菜もりもり使ったレシピつくろう!野菜グリルカレーだ!どや!ワオ!オーダー入らない!マジ!?0件!?うちらに野菜もりもり求められてなかった!?どひゃ〜!ということもありましたね…)
デリバリーでたくさんカレーをお届けすることは、まだ6curryのことを知らない方に知っていただけたり、メンバーではないけどカレーが好きという方にお届けできたり、利益にはなるかもしれません。
でも、一番つくりたかった体験をないがしろにしてまでやるべきことなのだろうか…と悩んでしまいました。
強まるのは、こんな時にでもKITCHENに来て応援してくれているメンバーにもっとお返しをしていきたい気持ち。
なので、デリバリーをやめます。
KITCHENでみんながMIXする体験に全力を注ぎます。
デリバリーをやめることについて
デリバリーで売り上げていた部分は、シンプルにマイナスですが、本当につくりたい価値以外にリソースを割くことの方がマイナスだと考えました。
こんな状況でもできることを…と思ってやってきたことが、自分たちのコアの価値を損ねてしまっては本末転倒です。
デリバリーのコミュニケーションからブランドへ興味を持ってもらい、KITCHENに足を運んでいただくことが出来なかった。
これも一つの私たちの結果です。
もちろん、デリバリーで最高の体験をお届けしている飲食店はたくさんあると思います。でも、私たちはその選択をとらないということ。
デリバリーで何度もオーダーしてくださっていた方のことを思うと、寂しい気持ちはあります(オーダー時にお名前が出るので、こちらも認識できています!ここでお名前挙げたいくらいです!)。
少しでもKITCHENでお会いできる体験として、テイクアウトは残します。渋谷のKITCHENではゲストでもランチを食べていただけるので、ぜひそこでお会いできたらな…と思っています。お待ちしています。ぜひ「デリバリーの○○です」と教えてください…。
デリバリーでたくさんオーダーしてくださって、ありがとうございました。
もちろん、機会損失をすることやお金の部分でもちょっと心配な気持ちはあります。でも、言ったとおり、私たちが限られたリソースの中で価値を提供していくならば、もっと集中していくべきだ。
こんな時だからこそ!そんな思いで決めました!
6curryは2017年にゴーストレストランとしてスタートしました。
そんな私たちが、デリバリーをやめる。
ゴーストレストラン時代と今では、存在する意味や感じていただいている価値の部分が大きく変わったのだろうな、と考えています。
それも、今の6curryやKITCHENを信じてくれているメンバーの皆さんのおかげ。まだまだ厳しい状態が続いていますが、全力で!KITCHENでMIXを起こせるように力を注いでいきます。
すでにMIXの新しいかたちも計画中です。楽しみにしていてくださいね!
絶対楽しいものにするから。
EXPERIENCE THE MIX.