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私と似た人を助けられないもどかしさ。

およそ2年前に私は、私と似たような苦しさを抱える子に出会った。その方は学生で、2年前から私が個別に勉強を教えている。


そして最近は、その子を救ってあげられないことに、もどかしさと共に、自責の念に駆られている。


痛みのわかる私だからこそ出来ることはないか、常に考えている。けれども、なかなかデリケートな心に近づく事ができない。本当であれば、その子を救えるような言葉をかけてあげて、癒してあげたいのに。

「私も同じような悩みを抱えていたからよくわかるよ。辛かったよね。でも自分を責めないで、あなたにはあなたの美しさがあるのよ。」

なんてその子の痛みに共感して、個性を尊重してあげたいのに。


人によって感じ方受け止め方はそれぞれだから、その子の悩みを浮き上がらせることがむしろその子をより辛くさせてしまうのではないか、などと考えてしまって、なかなかその子の心に寄り添って、癒すことができない。


そして、そんな無力な自分に対して、自分の存在意義はあるのか疑ってしまう。せっかく痛みがわかるのに何もしてあげられないのでは、私がこの世に生きる意味はないのでは、なんて思ってしまう。


同じような悩みを抱えた者だからこそ、慎重に色々と考えてしまう。そしてその心に寄り添うのが本当に難しい。最近思ったことだ。


日々、本当に自分の無力さにいたたまれなくなる。


しかし、心まで寄り添えなくても、その子にできる限り寄り添って精一杯楽しく、優しく勉強を教えることは続けていきたい。少しでも私との時間が息抜きや、安心できる場となってくれたら嬉しい。いやそうなるために頑張ろう。私も前向きに。




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