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流行りのClubhouseを聴覚障害者が使うには

※こちらの記事は2021年2月6日に書いており随時更新します。
※僕と同じように実践する方は自己責任の元、行ってください。規約違反と言われた場合でもこちらで責任は負いかねます。

※2月10日追加更新情報
ビデオ通話アプリのZOOMを併用する方法を実践しました。
同じルームにいる聴覚障害者同士(手話ができる聞こえる人も含め)希望者はClubhouseと同時併用でZOOMを繋げます。
そうすることでルームでの会話を手話通訳できたり、口の動きが見えることで聞こえにくい難聴者もZOOMで繋がっている人たちの会話の聞き取りが楽になります。
モデレーターやスピーカーにZOOMを併用してくれる協力者がいることが前提条件にはなりますが、、、
SNS機能としてのClubhouse、手話&聞き取り補助のZOOM、音声文字変換のUDトークを併用する方法になるので手持ち見るべき端末が多くなりますが、とても楽しく参加できる方法です。会話のテンポ感に乗り遅れにくくなります。

ここから何行かはClubhouseの説明なので知ってる人は飛ばしてください。

なんか新しいSNSがきてるらしい、、、ということをTwitterなどで見かけてから、あれよあれよという間に参加者が増えているClubhouse

音声SNS、音声版ツイッター、とも言われるこのSNSの特徴は【音声のみ】で繋がることにあります。話す側も聴く側もリアルタイムで繋がり盛り上げるラジオのようなものといえば分かりやすいでしょうか。

そして参加者急増に火をつけたのは【招待制SNSである】という部分です。

すでにClubhouseに参加している人から、招待用のURLを送ってもらい招待されることでやっと参加できます。新規参加者の招待可能人数は2人で、その後はClubhouse内での活動頻度?などで招待可能人数が増えていくみたいです。

僕がなぜこのSNSに興味を持ったのかというと、多様性が叫ばれるこの時代にあえて音声のみので招待制、、、という部分。

僕自身、聴覚障害があり電話は苦手です。相手の顔や口が見えない状態での会話は聞き取り能力的に難しく、聞き間違いや聞き漏らしが多発します。聴覚障害は個々によって聞こえ方や喋れる度合いは大きく変わってくるので、聴くことも喋って参加することも難しい現状があります。

とはいえ、音声SNSはClubhouseだけではなく他にも様々なものがあります。

ツイッターの「Audio Spaces」に関しては前身の「音声ツイート」を導入した際、聴覚障害者への配慮はないのかという指摘から「音声ツイートの文字起こし機能」が追加されているそうです。

このことからClubhouseでも同じような動きはいずれくるのではないか、、、とは思います。

ここまでは前置きで、、、

でも今聞きたいし参加したいのに置いてけぼりはひどくない?いいの?ってのが言いたいので、どうやったら参加可能か試してみます。

芸能人、芸人、ビジネス界の大物など、多くの魅力的な人たちが参加しており、ZOOMなどとは違い顔出し不要で聴く専門もできて、質問や意見があれば参加できて、なんならその有名人たちもまだよく分かっていないで使っていたりします。興味がある人にとって始めるのは早いに越したことはない、、、

ちなみに僕はコーヒー系はもちろん、経営についてや障害についてなどで参加できないかなと思って2月5日に招待を頂いて参加してます。

補聴器を使えば日常会話可能な難聴者である僕でも結構難しいですこの聞き取り。他の人が喋っている時に被せて他の人が喋る、、、みたいなことがあって文脈を見失うと、日本語が外国語に変わってしまったかのように理解不能になります。

ではこれがろう者、補聴器も人口内耳もつけておらず第一言語は手話である人たちであればもっと不可能となることは言うまでもなく、、、

英語喋れないし聞き取れないけど英語圏のルームに参加する

ようなものです。別にスペイン語でも中国語でもいいですが。
ただ違うのは日本語の読み書きはろう者難聴者であっても概ねできます。

問題点は2つ

①聞き取りが難しい。できない。

②発言しにくい、できない


①の解決方法は、UDトークなどの音声文字変換アプリを使用し音声を目で見て認識できるようにすること。
ただClubhouseでは、許可なく会話内容の録音や文字起こしすることを規約により禁止されています。(下記が規約からの抜粋)

record any portion of a conversation without the express written consent of all of the speakers involved
(関係するスピーカー全員の明示的かつ書面による同意なく会話を記録すること)

ライブ感の演出で聞き逃せまいという心理状況を作る作戦なのでしょうがつまり、

ルーム内の全員から署名により許可を取ればいいらしい

いや、無理です。そんなことできません。

なので僕はこうしました。

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ならプロフィールに書いとけばいいかな

って結論です。
※この方法はClubhouseの運営に確認したわけではありません。同じように実践する方は自己責任でお願いします。

事実、UDトークという音声文字変換アプリでは「音声をファイル保存する」という設定を解除しておけば、アプリを閉じたら記録として残りません。会話ログも同様です。

現状の解決策はこうなりました。聞くだけならこれでいけそうですね。


②発言しにくい、できないという問題点の解決策は難しいです。

知人同士のルームや少人数ルーム、モデレーターやスピーカーの中に聞こえて話せる友人や理解者・協力者がいる、などの条件があれば一応可能です。

連携しているツイッターのDMやインスタのメッセージを使います。

▷聴覚障害者が「✋」挙手をしたら自分のDMかメッセージを確認する人をモデレーターかスピーカー中で1人決めておく(以下、代理人と呼ぶ)

▷聴覚障害者が発言や質問をしたい場面で「✋」挙手ボタンを押す
 →上記の代理人に向けて発言内容をDMやメッセージで送っておく

▷モデレーターが聴覚障害者の「✋」を確認したら、代理人にDMかメッセージの確認を促し読み上げてもらう。

という手順になるのかなと思います。

これが仮に、モデレーター側が聴覚障害者がいることを把握しておらず、リスナー(ただ聞いている側)に代理人がいた場合は代理人はスピーカーになるために「✋」挙手をしなければいけません。(単純に通訳者のようなもの)

大人数ルームなんかでこんな手順をやるのはとても大変ですね。

上記の通訳者のようなものをやる場合でも毎回自分の参加したいルームに同席してもらわなければいけないのは不可能です。一か八かでモデレーターに勝手にDMするぐらいでしょうか。

あとは、プロフィール写真を

クラブハウス

こんな感じにするのも一つの手だと思います。他にも文字を「聴覚障害です。文字起こしアプリ使用してます(記録しません)」「言語障害です。モデレーターさんDMの確認お願いします✋」とかできるかなと思います。

プロフィール写真は自由に何度も変更可能なので。この方法はスピーカーとして呼ばれるのがめんどくさい時にも「聞き専門です」「電車に乗っています」「喋りません」とかできると思います。

ここまでめんどくさいことをしなければいけないのは聴覚障害者がめんどくさいのではなく、Clubhouseの運営側が問題なのでそこは間違えないで欲しいのですが、、、

Clubhouseの運営には、
▷聴覚障害のある方が文字起こしアプリを使用することを許可する
▷もしくは独自に文字起こし、字幕モードを導入する
▷メッセージ機能を導入する
▷プロフィール下に入るひとことメッセージ機能の導入

てな感じで対応してほしいところです。

他にも色々試してみて、いい案があれば随時更新してみます!

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