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デンマークに住みたくなった休日の妄想

今日の話は妄想しているだけです。なぜなら、だらけていたからです。

家にこもって、文字起こしをするつもりだったのになにも進まない。ゲームのFGOをして(ライダーのダ・ヴィンチちゃんLv.MAXにしてやった)、「千のプラトー 上 資本主義と分裂症」という謎の本を読んでみるもののさっぱり頭に入らぬまま眠気が襲う。ええい、もういいや。

完全に現実逃避モードに入って、本棚から一冊の本を取り出して、眺める。

だいすきな本だ。デンマークの椅子のことがたくさん書かれていて、正面だけでなく横や後ろから撮った写真も載せられている。わたしがすきなウェグナーの椅子も多く収められている。

この本は、大学生のときにインターンをしていたキルト工芸さんで森下さんにすすめられた本だ。とくに村上太佳子さんの書いた「デンマーク 近代の椅子デザインの背景」という文章がとてもいいから、とコピーして渡してくれた。大学生だったわたしはそれをなんども読み、ついにちょっと高かったこの本を中古で買った。いまだと中古で24000円くらいだけど、当時はもうちょっと安かったと思う。そんな森下さんへのインタビューは、ほぼ日の塾でまとめさせてもらった。

デンマークの首都コペンハーゲンも魅力的だけれど、いちばん行ってみたいのは、トゥナーという町だ。ウェグナーという著名な北欧の椅子デザイナーが生まれた町。ここには、「ウェグナー美術館」がある。

1902年に建てられた給水塔を改修して、1995年に開館された。ウェグナーが幼いころからずっと見上げてきた給水塔だ。2007年に彼が亡くなる前にできた椅子を集めた美術館。彼の絵本を見てから、ずっとこの美術館にあこがれている。行ってみたいな。

このあいだ、企画メシという講義の課題で取材した日本に住む外国人の子のことが頭をかすめた。ワーキングホリデーで日本に来て、就職して就労ビザを手に入れた彼女。

ちがう国に、住む。

デンマークに住んでみたい。ふとそう思った。デンマークのワーキングホリデーを調べてみると、申請が30歳まで。もうわたしはギリギリだ。一年間行くとして、費用は……240万円くらいはかかる。向こうで働くとしても、少なくとも100万円はないと、むずかしいだろう。そして英語もできるわけではないし、デンマーク語なんて無理だし……。そもそも一人暮らしの部屋はどうする? 借りっぱなし?

こういうときに、お金って大事だなあと思う。宝くじが当たったらなあ、なんて夢をみる。でも、思いついてしまったものだから、すぐになかったことにはできない。もうちょっと、頭のなかで妄想してみよう。この妄想を育ててみよう。なにか方法が思いついたりしないかな。

北欧へ行くというのは、大学生のころからの夢だ。いつ叶えてくれるのかな、わたしは。大学生のわたしは未来を楽しみにしていると思う。わたしも、そんないつかが待ち遠しい。

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