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はじめて企画したうつわが、発売するまでのこと。

今日、わたしがはじめて企画したうつわが発売になりました。

こんにちは、こんばんは、くりたまきです。

わたしは波佐見焼とそれをつくる波佐見町全体の魅力を発信するWEBメディア&ECサイト「Hasami Life」の運営に携わっています。今年に入って、サイトで販売する新商品をつくることにしました。というかつくりたいと思ったので。上司の承諾を得てつくると決めました。

まずは、陶磁器デザイナーの阿部薫太郎さんに相談しに行きました。わたしは文章を書くライター、うつわをつくるために必要なものは、なにひとつ持っていません。

ちょうどその新商品開発についての相談前にも阿部さんに用事があって、話を聞きに行ったのが判子のカップのことでした。

もともといいな、と思っていた、職人さんの手作業で判子が押されているカップ。そのデザインを務めた阿部さんにお話をうかがったときのことは、この記事にまとめてあります。

「かわいくて使いやすい、手仕事のよさも込められた、いいうつわだ」と取材を通して実感したタイミングだったので、「このうつわの色違いをつくろうか」という話になりました。

じつはほかのアイテムもいくつか検討しましたし、イチからの開発を……とも思っていました。しかし、わたしはこういった商品開発がはじめてですし、短期間で開発できるこの判子のカップの色違いに着手しました。スピードを重視した一番の理由は、「今年のGWの陶器まつりシーズンに、なにかHasami Lifeを見に来てくれる方々に楽しんでもらえる商品をつくりたい」ということです。

今回は取材はもちろんのこと今後の勉強も兼ねて、阿部さんが監修してくれはするものの、現場とのやりとりや細かい部分の詰めなどは、わたしが担当しました。

阿部さんと打ち合わせを行った上で、窯元さんへ行き作業を見せてもらい(素焼きのうつわに判子を押す体験もしました)、サンプルづくりに立ち会いました。

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焼き上がったサンプルを見て阿部さんとまた相談し、押す判子を一部アレンジすることに。「判子をつくる場面も見たい」とお願いして、うつわに押すための専用の判子をつくるところも判子屋さんで見せてもらいました。

つまりわたし、31歳にして「はじめてのおつかい」をしていたようなものなんですけども。

その取材の過程も記事にまとめました。

一つひとつ、職人さんが判子を押していき、釉薬をかけて、焼く。1,100円(税込)で売られているうつわに込められた手仕事に感激しました。

生地(土)をつくる人がいて、型をつくる人がいて、窯焼きする人がいて、ゆ〜っくり車を運転して運ぶ人がいて、絵付する人がいて、釉薬をつくる人とうつわにかける人がいて、判子をつくる人がいて。

多くの人たちの「手」でつくられていることを実感できました。波佐見焼ってすごい。

そして、納品してもらった朱色の判子のカップが、今日発売になりました。

記事の文章だけでなく、写真もわたしが撮っているんですが(切実にうまくなりたい)、料理は波佐見町の人気スポット西の原にあるカフェ・ムックにご協力いただいてつくってもらいました。

このカップはヨーグルトとかフルーツとか入れたり、飲みものとかにもいろいろ使えるんですが、プレートとの相性もいいと撮影のときに気づきました。無地のプレートの上にのせてコーディネートすると、高さも出てばっちり決まるんですよね。勉強になります……!

と、いうことで。こうしてわたしは「うつわをつくりたい」とお願いしてまわる以外は、いつも通り取材をして記事を書き上げただけなんですが、波佐見町の協力してくださったみなさんのおかげで、ちょうど陶器まつりシーズンの発売にこぎつけることができました。社内の方々にもお世話になって、毎度のことながらどの方角にも足を向けて寝られません。

ありがとうございます。

今回は3つの柄を50個ずつ、窯に入れて焼いてもらいました。あまり多くはご用意できなかったんですが、気に入ってながく使ってくださる方がいたらうれしいです。

そして最後に告知なんですけども、明日の10:00からHasami Lifeではオンライン陶器市がはじまります。購入金額に応じて使えるクーポンも発行されるので、この機会によかったら覗いていってください。福袋なんかもあります。

今年も去年に引き続き、波佐見陶器まつりは延期になってしまいましたが、オンライン陶器市でみなさまにすこしでも楽しんでもらえたらと思っています。いろんな波佐見の窯元さんのうつわを揃えて、お待ちしていますね。

さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。