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#午後の紅茶

遠く

遠く

「あいたいって、あたためたいだ」
駅の売店のテレビが、そう嘯く。

なんだ、自分のことじゃないかと
影響されがちな自分は、誰かを想う。

首からヴィンテージのカメラを下げ
空に向かいシャッターを切る自分を
誰かは「トランペット奏者」と呼ぶ。

抜けるような青空、冬の訪れ、氷点
深緑のピーコートから覗く肌色
紅いチェックのマフラーの上の笑顔
その頬は、少しだけ赤らんでいた。

頭に浮かぶ誰かは、特定

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