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6+3+3地歴学習❺中学校での地歴学習

小中高の地歴学習の組み立て方

6+3+3地歴学習プロジェクトは、小学校の6年間、中学校の3年間、高等学校の3年間をつなげて地歴を学ぶプロジェクトです。ここでは『6+3+3地歴学習❸バラバラに知る知識を通史に集約していこう』の”中学生に起こること”で示した成長過程で、公教育での遠足・校外学習・修学旅行の中に無理なく地歴学習を取り入れるポイントを具体的に示していきます。

6+3+3地歴学習の具体的な組み立て方

❶目的意識を持とう

中学生(小中一貫教育では7-9年生)は、行動範囲が拡がり、ネットから情報が入ってくる中で自分の立ち位置を模索し始めます。これからどう生きていくか(地元で貢献するか、都市に出ていくか、今ある社会的な課題の何に取り組むか等)のテーマと行動が並走していきます。

遠足や修学旅行での地歴学習でも、目的を持って自分で指針を立て、自分が何に興味を持ち特化しているのかを探る機会にしていきましょう。グループで行動する場合には、目的別にグループを形成し、コース決めや事前学習をすると良いと思います。

事後学習を設けると、グループ内でも他の人の観点の違いがさまざまな発見につながることがあります。修学旅行では時間的に限られた地歴ポイントにしか行けないので、他のグループのアウトプットを共有して、次の機会につなげていきましょう。

❷過去・現在・未来の中で立ち位置を見よう

自分の生まれ育った土地が、遠足(県内や近隣県の都市)や修学旅行(京都などの地歴が複雑に重なる歴史都市)で訪れる都市とどのような関係にあったのか、過去から紐解いてつながりを見てみましょう。

今現在自分の住んでいる街はどういう場所なのか、スポーツは何が盛んなのか、歴史史跡はどのようなものが残っているのか、特産品は何があるのかなど、特徴をつかみましょう。

この頃までに近隣の国府や政庁跡を見学できると、行政(まつりごと)というカテゴリが認識しやすいと思います。
参考:【地歴学習Tips#01】 国府に寄ってみよう!



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