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6+3+3地歴学習❸バラバラに知る知識を通史に集約していこう

バラバラに入ってくる歴史的な知識

歴史の知識は、小さい頃からいろいろな状況においてバラバラに入ってきます。

小学生に起きること

小学校低学年では、通学や日常の中で地域史に初めて触れます。しかし単発に経験し、そのたび大人から断片的に教えられるため、混乱しどう質問していいかわからない、とりあえず保留する、経験が点のまま積み重なるという状態が続きます。

高学年になって『日本史』が始まります。しかし中学校に進級するまでの1年間で駆け足で学習するので、単語を覚える程度になってしまいます。

中学生に起きること

中学校では地理・歴史・公民を習います。また、部活動がはじまり、遠征など行動範囲が広がります。子ども同士で買い物などに出かけることも増え、他地域と地元の関係や違いを感じる機会が増します。

スマートフォンやタブレットでサイトや動画を閲覧するようになり、漫画・ゲーム・アニメなどでは歴史をモチーフにしたコンテンツに触れるようになります。これらから歴史ワードがどんどん入ってくるようになります。

高校生に起きること

日本史・世界史を選択する生徒と、地理・現代社会・倫理・政治経済を学ぶ生徒などに分かれていき、受験や進路に関係のある情報に重みづけがされていきます。高校の先生は専門があり興味のある時代や得意分野を持っていることが多いので、授業で注力する箇所に自然と差が出ます。

ドラマや書籍など興味を持ったものは深く見入るようになったり、古文で教科書によって扱われる題材に関して特に詳しくなったり、雑学に興味を持ったり、何を専門にしていくか選択の過程の中で”詳しいが偏りがある”という状況になります。

『通史』に集約していこう

それらのバラバラな、中には誇張・歪曲されても本当かどうかも確認できないで入ってきている知識を、この国の長い『通史』の中に落とし込んでいく作業をどこでやるか、という問題があります。

『6+3+3地歴学習プロジェクト』では、それを小・中・高12年間の遠足や校外学習や修学旅行などで意識して継続し、ひとつの『通史』の線を作っていくことを提案しています。その中で言葉や年号を『リアルなもの』として捉えていくことが大切なのではないかと考えています。

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