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人の寿命と生ある奇跡

『ねぇどうして私達には寿命があるの?』
小鳥が少女に尋ねました
『限られた時間を精一杯生きるためよ』
お姫様は答えました
『僕達のママとパパも
 僕達が自分で生きれるようになったら
 誰かの血肉になって大地に還っていくんだね』
鹿の男の子が少し寂しそうに言うので
お姫様は微笑んで言いました
『人も動物も草も木も水も空も山も
 みんなひとつの生命(いのち)なの
 いつかは私達もパパやママになって
 子ども達を育て終わったら
 みんな神様のもとでひとつになるの
 だからパパやママや空や大地から
 もらった大切な時間を
 精一杯生きるのよ』

受け継がれていく生命
巡りめく時の中で
循環されていくかけがえのないもの
大切にして生きていきたい

ありがとう
小鳥も鹿もウサギも🦌🐇
心が温かくなって
女の子に寄り添いながら思いました

人の寿命は百年
僕達はその三分の一も生きれない
木々の寿命は千年
花は咲いて散ってまた花開く
星の寿命は何億光年
大地は僕達の生命を育んでは消し去る
生命あるもの全てが等しく
受け継がれていく奇跡
そこに存在するかけがえのない温もりは
『愛』と呼ばれるものであってほしい

人は思考する生き物
時に争い
時に譲り合う
それでも最後に残る感情は
『愛』と呼ばれるものであってほしい

美しい黄昏に心潤すように

私達は今生きている
それだけで奇跡

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