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【中編小説】金色の猫(全33話)【完結】

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二〇二一年の暮れ、ネットカフェ生活を送る元ホストの渋沢桂一は、炊出しで猫と老人に出会う。老人はかつて須東零四風という無名の小説家だった。侘しい日日がにわかに活気づくも、ある夜を境…
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#エッセイ

【あとがきという名の随筆】金色の猫|わが家には猫がいない

【あとがきという名の随筆】金色の猫|わが家には猫がいない

読了目安時間:約6分(約3,000字)

 「あとがき」はたいてい物語を読んでくださった読者にあてたものだが、ことnoteにおいては、ここではじめてお目にかかる方もいらっしゃるのではないか。
 そう考え、できるだけ具体的な内容に触れるのは避けつつ、私が物語へ寄せるおもいを書かせていただいた。それが、この「まえがき」とも「あとがき」ともつかぬ、とりとめのない文章である。
 『自己紹介が苦手という自己

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