売るのはモノかスタイルか
先日、とあるブランドから新しく発売されたスニーカーを買った。
ヴィンテージや中古品ではなく、新品のスニーカーを手にするのはかれこれ2年ぶりになる。
今日は、そのスニーカーを手にするまでのことを少しだけ話そうと思う。
このスニーカーを知ったのはSNSがきっかけだっだ。調べてみると、どうやらこのモデルは昔から人気があるようで、過去にも様々なバリエーションが展開されている。
そのなかで、これだと思うものを見つけ出した。2ヶ月ほど前に発売されたモデルだ。
しかし、いざ購入しようとすると、どの販売店を見ても既に完売。少し気づくのが遅かったか…と思いながらも、手に入れたい気持ちはおさまらない。
探していくうちに、フリマサービスやネットショッピングモールで出品されているのを発見。
でも、ちょっと待てよ…
どう考えても定価より高い。いわゆるプレ値(プレミアム価格)というやつだ。まだ発売されて間もないにも関わらず、定価より高値で買うことはなんとしても避けたい。
最近は人気ブランドのアイテムが発売と同時に転売目的で購入され、高値で取引されることも多い。
ここで買ってしまうと、転売ヤー(転売目的で商品を購入する人)の思うツボだ。それはなんとしても避けたい。絶対に正規の価格で買ってやろう、とその時思った。これは意地だ。
そして数十のショップを探し回り、ようやく正規価格で販売しているところを見つけ、無事に目当ての商品を購入することができたのだった。
…と前振りが長くなってしまったが、この出来事を通じて、私たち5Vintageが提案しているものは何か?と改めて考えてみた。
「モノ」なのか、それとも「スタイル」なのか。これは「手段」と「目的」とも捉えることができるかもしれない。
私たちが提案する「モノ」はあくまでも手段。目的はモノを通して「スタイル」を提案することだ。
前述のようにモノそのものに囚われてしまうと、それがいつしか目的にすり替わってしまう。モノが売れればそれでいい、という思考に陥っていくのだ。
転売はまさにその典型とも捉えられるかもしれない。転売の目的はあくまでもモノを高値で売ること。つまり利益優先だ。
一方で、私たちが目的としているのは「世の中に眠っている素敵なヴィンテージクローズを通して、ワクワクを発信する」こと。
これは、ある意味ヴィンテージクローズを取り入れるという「スタイル」を売っているようなものだ。
プレミアム価格は基本的に需要が供給を上回ることで発生する。その点、私たちが取り扱うヴィンテージクローズは基本的に一点もの。一期一会だ。
適正な値付けを心がけているので、価格についても安心して購入してもらいたい。
そして、秋冬準備も着々と。
もう少しでお披露目できると思うので、楽しみにしていてくださいね。
本日はこのあたりで。
それではまた!
株式会社アンティー・デザイン
⑤Vintage Laboratory 研究員H
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