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[miwa] 定型発達と障がいのハーフたち

執筆者:miwa|エンパス・HSP・ASD・発達グレーゾーンの3人家族


これは2023年4月に私が個人ブログで書いていた記事のリポストです。
赤裸々だったので匿名でいました。
ですがなんとなく、誰かに届くかもしれない気がしたのでこちらにも投稿します。


「お母さんがどっしり構えていてね」という圧


不登校娘と自閉症息子の母をしていて思ったこと。
「お母さんがどっしり構えていてね」の類の言葉かけってずしんと両肩にのしかかってしんどいです。もうすでに白目むきながらギリギリなのに、今以上にがんばれって言われているような感じで、私には恐ろしい言葉でした。

娘は知能指数が高く障がいがあったとしても診断がつきにくいタイプ。
見た目には普通の子よりも賢そうに見えますが、感覚過敏の生きづらさはその見た目からは想像できないくらい日々過酷なものです。
HSCと感覚過敏、保育園もほぼ不登園だったこと、弟がASDであることなど、診断がつかない代わりに有力になるものを何度も説明し、医師、療育園の園長、保育園の園長など、「立場的に権威のある方の意見」をありったけ利用させてもらい、前例がないから難しいと言われていた特別支援級への在籍許可を教育委員会に通してもらいました。

息子は今は軽度知的障害B1の療育手帳とASD診断も出ているので支援を受けることに不自由はしていませんが、2歳や3歳の頃は「専門家が見ればそうだと分かるけど、はためには少し癖のあるただの元気な男の子」タイプで、一般のお母さんには区別がつかない、いわゆるグレーゾーンでした。
支援の届きにくい狭間の悩みがたくさんありました。

障がい児の育て方のQ&Aも、定型発達のQ&Aもばっちりとは当てはまらず、あらゆるジャンルの本を読み漁りながら1つずつトライアンドエラーで対応していくような日々です。

発達相談や親子療育、懇談、面談、発達系の講座を受けていくにつれて、「お母さんが笑顔で元気であること」「どっしり構えていてね」「お母さんが不安定になると子どもに移るよ」といった知識が増えていきます。
いつも「お母さんお父さん、休めていますか」という質問はあっても、「休めていません」の先に「じゃあこうしましょう」という親への支援や提案がないのが不思議でした。

児童発達支援の施設のなかで、もっともっと「親」を中心としたケア内容が増えたらいいのにと感じたので思いつくトピックを記しておきます。

「お母さんのレスパイトについて、施設を紹介」
「お母さんが安心してこどもを預けられるようなショートステイ施設を紹介」
「お母さんのカウンセリングルーム併設」
「お子さまの療育中に休養できる仮眠ルーム」
こんなのあったら嬉しいなぁ。

3年ほど前、私は悩みに悩んでいたので「それじゃあ私が笑顔で元気にどっしり構えたお母さんになろう」と独学で進んでいくことにしました。当時は育児や家庭で疲れ切っていたし、母として何の自信もなく、とても不安定になっていたので、とにかく自分を安定させるためにカウンセリングを受けました。そこで自分が愛着障害をもっていること、親から条件付きの愛しかもらっていなかったことを知り、「子のありのままを受け入れる・尊重する・対等である」という子育てにおける大切な部分をそもそも自分は知らない、体感できていないことがわかっていきました。

カウンセリングでインナーチャイルドと呼ばれる幼少期の心の傷を癒すことは、私の育児の価値観を変えることにとても大きな役割を果たしてくれました。

また、過保護過干渉という育児の背景にはモラハラや自己愛性パーソナリティ障害、モラハラには加害者体質と被害者体質があること、モラハラは治らないこと、モラハラは継承文化で、子や孫に受け継がれていってしまうという大きな図式も分かるようになりました。私も夫も見事この図式の中にいて、しっかりとモラハラ体質を継承していました。私は、「絶対に子どもに受け継がせてはいけない、私の代で断ち切ろう」と強く決心し、別居して離婚をしました。


発達系の講座や育児書などでよくあるのが「こどもにイラっとしたとき、子どもへどう声かけしたらいいか」というもので、育児においても教育においてもよくある悩みだなと思います。
ですが精神的なことを学んでいくにつれて、私の中に疑問がわくようになりました。「どう声かけしたらいいかの前に、どうしてそこでイラっとするんだろう?」と考えるようになりました。

親が子に「イラッ」としたり「カッ」となるポイントはみんな同じでしょ?と思いきや人それぞれ違っていて、実は感じた本人の心の中に消化できていない、癒されていない傷があるからなんです。
心に余裕がなくて、一杯一杯なんだよというサインなんです。
だからこそ感情的になってしまう、つまり問題は子どもではなくいつも自分自身の中にあるのだ、という考え方を知るようになりました。
極論なのかどうかはわかりませんが、やはり、ケアするべきは親御さん自身であり、子どもたちはそのことに気づかせてくれているだけの存在なんだろうなーと実感しつつあります。

イライラしないためには休息を取り、まずお母さんの心身が休めていること、その次になぜ子どものこの行動で自分はいつもどうしようもなくイライラしてしまうのか、きっとその先には自分が何に執着しているのかが隠れているはずです。
そこで自分自身と向き合うトレーニングを重ねる機会を作れば、きっと親子関係は面白いほど簡単に、豊かなものに変わる気がします。

私は今こどもたちと離れて療養中なので、また一緒に暮らすようになったら実験実践していきたいと思います。
頭でわかっていることを体に落とし込むのが何より難しい。。

miwa

なぜこどもたちと離れて療養することになったかについて
さらに赤裸々に書いてみた記事がこちらです。
同じような境遇の方に何か届いたらいいなと思います。
よければこちらも覗いてみてください。



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