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子どもに見せたい親の姿
保育園に娘を迎えに行く時によく言われることがある。
「なんでお迎え遅いの?」と。
「お仕事してるからだよ」と答えても娘は納得がいかないようである。
「なんでお仕事するの?早く来て欲しい!」とさらに言われるので「お仕事しないとご飯が食べられないし、おもちゃも買えないよ」と答えるが、これももちろん娘の気持ちを納得させることはできない。
このようなやりとりが何度かあり、子ども達に仕事をしていることはどういうことか理解してもらうにはどうしたらいいか考えた。
ここで思い出したのが、私の職場で10年ほど前に導入されていた制度であった。
それは希望者は職場に自分の子どもを連れてきて、働いている様子を見学させてもよい、という制度である。
この制度があった当時は、私に子どもはいなかったのであるが、今思い返してみれば良い取り組みであったと思う。
ただ、希望者が少なかったからなのかいつの間にかこの取り組みは自然消滅してしまったが、いつか復活したら是非使いたいなと思っている。
また、私が子どもの頃のことを思い出すと、父という存在は休日に家でごろごろしていて、無口だが突然怒るというよく分からない存在であった。
でも、何かの用事で父の職場に短時間だけ行ったことがあるが、なんだか家とは違い頼もしく見えたことがある。家にいる父とはまったく別の存在のように思えた。
子どもはもともと仕事をするということに興味があるのだと思っている。具体的に想像しやすいからだろうが「ケーキ屋さんになりたい」「たこ焼き屋さんになりたい」などと子どもが言うことがある。
また、お仕事体験アトラクションができるキッザニア東京に連れて行ったことが何度かあるが、緊張しつつも目を輝かせてお仕事体験をやっていた。
仕事をすることに漠然と興味をもちつつも、まだそれがどういうことか具体的にイメージできない状況である子どもにとって、親が働いている場面を見ることは仕事についての理解を促すものだろうと思う。
子ども達には仕事をして自分で稼いで暮らせるようになって欲しい。そのためにも仕事をすることに前向きな意識をもてるといいなと思っている。
そのためにも親が職場で前向きに働いているところを見せるのは効果的なことなのかなと考えた。
子ども達が仕事を選択して独立して生きていくということを、小さい頃から意識して自然に学べる環境にしてあげたいな考えている。
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