個人的課題解決型DIY「ゴミ袋ストッカー」と「アイラップ」へのオマージュ
「不満」や「不便」などはそこまで気にせず放置して置けばなんとなく身体に馴染んでしばし忘れることができます。が、実質それらは解決はされていないので再び脈絡もなく訪れてきます。僕にとって「45Lのゴミ袋をうまく一枚引き抜けない」問題はまさしくそうで、何とかしようと思いつつ放置してきた課題の一つです。そこで今回もこの至極個人的な課題をDIYで解決します。(前回の個人的課題解決型DIY)
いつも買ってくる45Lのゴミ袋は体裁よく整えられ、つまみ出すことのできる袋にまとまって入っていっています。この袋、取りやすく考えられているのでしょうが、がさつな僕にとっては1枚だけを取り出すのには少々ハードルが高く、ちょっと急いでいると数枚を一緒に引き抜いてしまい、戻すことができずにバラバラと数枚放置されていることも。また、そんなことを繰り返しているうちに「つまみ口」が破れ広がり、中身がズルっと出てきてしまうこともしばしば。
数年こんなことを繰り返していましたが転機が訪れます。我が家ではラーメン好きな息子が金曜日を勝手に「金曜日はラーメンの日」と制定したところから、毎週一回は自宅でラーメンを食しています。初めは簡単なラーメンを買ってきて作っていましたが、回を重ねるごとに手が込んで行き「チャーシュー」を低温調理で仕上げるようになりました。
この低温調理に欠かせないのが「アイラップ」。普通のビニール袋に見えますが120度の耐熱性があるのでお湯につけて調理をしても溶けたりしません。そんな便利なアイラップですが、気になったのが「箱」。通常のビニール袋ならティッシュペーパーのような平たいボックス型でも良いところ、なぜか盛土のような四角錐台。スーパーの陳列事情に日和ることのない強気の形状です。また、昭和感なパッケージデザインにも目を奪われます。それよりも感動するのが袋のつまみやすさ。一枚を的確にスルッとつまむことができます。
袋は取り出し口から見ると三つ折りされて入っています。半分ほど使っても取りやすさには変わりありません。なにかこの箱の中に秘密があるはずと思い分解してみました。すると中から出てきたのは袋を使い込んでも底に落ちていかないよう台紙が。また先細りしていた四角錐台のの形は袋をつまむあたりで、うまく纏まるようにするための形状だったのです。この独自の形は「機能美」そのもの。
ということで「45Lのゴミ袋をうまく一枚引き抜けない」問題はこの「アイラップ」の構造でうまく解決できそうです。オマージュという名の下、アイラップのお知恵を拝借させて頂きDIYしていきます。
材料
材料は2種類のみ。
4mmのベニヤ(今回はシナベニヤ)
4mm 角の角材
角パーツのサイズは下記の通りとなります。
①底板 115×230mm
②仕切り板 115×220mm(2枚)
③正面板 160×260mm(2枚)
④側板A 160×120×50mm
⑤側板B(内側) 155×110×42mm
⑥工作材 4mm角
ポイントは両脇に収まる台形の板なのでこちらにサイズを明記します。
作り方
あとがき
今回のゴミ袋ストッカーは「45Lのゴミ袋をうまく一枚引き抜けない」僕の問題と息子の「金曜日はラーメンの日」が相まってできたネタでした。アイデアはどこからやってくるか分からないもので、目の前の問題に固執しているときほど解決策が生まれにくいものなのかなと思います。
偏りのない広範囲な好奇心は解決策を生み出し、人生を豊かにすると信じています。そう長くない人生、そこまで突き詰めることもできなさそうなのでより広く浅く多くのことを知ってきたいと思っています。昔の深夜番組で東野幸治さんが番組の冒頭で「知識は荷物になりません」と発していた含蓄に富んだ言葉は今でも記憶に新しく忘れることはありません。家族からは「雑学ジジイ」として久しいですが、これからも興味津々に日々過ごして行こうと思っております。それではまた次回。
作り方はこちらからも
写真:薮内 努 https://www.instagram.com/yaboo/
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