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個人的課題解決型DIY 「ネギスタンド」をつくる

 他人にとってはくだらないことでも、当人とっては結構な悩みだったりすることがあります。多くの人が抱える「不満」や「悩み」は、どこかの誰かが作ってくれた「製品」や「サービス」を通してある程度解決してくれています。しかし、マイナーかつ個人的な悩みについては解決してくれる手立てを見つけるのは簡単ではありません。そんな時DIYは「個人的な課題」を解決するのに役立ちます。

倒れるネギ

 今回は僕の個人的課題、日々不便に感じている「ネギの置き場」問題。こちらを解決するDIYになります。ネギは我が家の食生活に欠かすことのできない大切な食材。ほぼ毎日ネギを使うので2,3本常備しています。「縦に伸びるものは縦に保管したほうが良い」と、どこかのオバちゃんの教えを守っているのですが、いつの間にか倒れて大切なネギが変な隙間に落ちてたりするわけです。ネギを差して保管できるような容器はいくらでもあるのですが。決して理想的なものではありません。ネギを縦に保管、コンディションが確認でき、かつインテリアにも馴染む入れ物。そんな物を探したところでないに決まってるので作ることにしました。とても個人的ですが、どこかの誰かに共感してもらえるものであれば幸いです。まぁ、共感してもらえなくても個人的に満足なのでよいのですが。何はともあれ作っていきましょう。

アクリルのおかげでネギのコンディションが確認できる

材料

 材料は「シナベニヤ」と「アクリル板」のみ。今回も材料少なめでいきます。ベニヤはホームセンターのカットサービスで正確に切ってもらっています。細かい数字ながら、正確に対応してくれるホームセンターのカットサービスは使わない手はありません。

今回は色味がきれいなシナベニヤを使用。

背板 150×446×4mm
底板 71×150×4mm
側板(内) 75×450×4mm
側板(外) 71×442×4mm
アクリル 270×150×3mm

作り方

今回はボンドのみで組み立てていきます。ネジや釘を使わないのでスッキリとした見た目に仕上がります。強度的に問題がありそうに思えますが、以前「安くてお腹いっぱいになるDIY」の回にティッシュケースの箱を作った時と同じくボンドのみでもしっかりと組み上がる作り方です。

 正面に3ミリのアクリル板を収めるためのカキコミを作ります
側板(内)の下から75mmの地点から
アクリル板の縦270mmと3mmのカキコミ用の線を引きます。
あらかたカッターなどで削ったあと
ヤスリをつかってきれいに整えます。
側面(外)の内側にボンドを塗り側面板(内)に貼り付けます。
側面板の(内)と(外)のサイズの違いが底板背板が収まる隙間を作り出している。
そこにボンドを塗ってはめる。背板も同様。
背板を収める箇所にもボンドを入れる。
底板をはめる図
次はアクリルの準備。そのままでもいいですが、
ちょっとポップな見た目になるようにサインを書いていきます。
アクリルの裏側から、印刷したアルファベットをスプレーのりで貼りつけ
カッターで文字を切り抜いていきます。
抜いたところをペンキで塗っていきます。
今回はネギなので緑と白。
箱が組み上がったら、正面のアクリル板をボンドで止めていきます。
アクリル板はベニヤをカキコミしたおかげで飛び出すことなく同じ面で収まります。
すべてが組み上がったら、お馴染みの荷締めバンドをクランプ代わりにして締めていきます。
壁に引っ掛ける用の穴を適当に開ける。
完成。

まとめ

スペースの問題もあったので壁付けを念頭にデザインしました。

「100円ショップDIY」や「リフォーム」「木工」などで数年盛り上がっていたDIY業界ですが、そろそろネタが尽き始めている感があります。かくいう僕自身もネタが枯渇し困っていたところでした。しかし、今回のような「個人的課題解決型DIY」あれば他人にとってはどうでもいいような個人的な不便や不満がいくつもあり、それを課題としてDIYで解決していくという新しいようで当たり前のDIYの姿に可能性を感じました。これが今後のDIYの潮流となっていくのではないかと密かに期待しつつ、また次回。

https://diyers.co.jp/articles/IhMN8

写真:薮内 努 https://www.instagram.com/yaboo/

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