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カトマンズの米大使館とニューヨークタイムズの真意を考える

ロシアのウクライナ侵攻開始以降、カトマンズのアメリカ大使館には、ウクライナ国旗がドーーン!と掲げられていました。

「ウクライナと一緒に闘おう!」だったか、「ウクライナを守ろうよ!」だったか忘れましたが、そのようなスローガンと共に横断幕が掲げられていたのですが、6月のはじめに、それらの幕が米大使館前から消えていることに気が付きました。しばらく様子を見ていましたが、復活させる意思も無さそうなので、米の関心は他に移ったんじゃないかと、想像します。

私は戦争には反対です。ロシアを支持しているわけではありません。しかしながら、私が現在住むアパートの下の階には、ロシア系パキスタン人とインド人が住んでいらっしゃいます。従って、私は少なくとも彼らに配慮する必要があり、「プーチンがクソで、ゼレンスキーが全て正しい」と、容易に言えません。といって、共産主義者でもありません。世界は多様です。ご理解よろしくお願いいたします。

NYTが論調を変えたと感じています。日々隅々まで読み込んでいるわけではありませんが、ロシアに対する勇ましい声は、最近では、殆ど聞こえて来ないように思います。「ウクライナが勝つことは難しいのではないか」「制裁は効いていないのではないか」「ロシアを孤立させることはできないのではないか」このような趣旨の記事が目につきます。知人も、私と同じ意見でした。

6月初頭の米のウクライナへの武器供給決定報道を見ても、ロシアに配慮した形(ロシア領を攻撃しないとの約束)においての決定ということで、表面とは裏腹な、似た潮流を感じます。米に倣う英国や、あくまでソ連製にこだわり、ギリシャ経由での武器供給を決定するドイツや、ドイツから届いた戦闘車をチェックしてペンキを塗り直してから(8月に)発送する予定のギリシャを見ても、同様の傾向を感じます。

「敵国に配慮した戦争」とは一体何なのか、とも思います。八百長とまでは申しませんが、スポーツの世界では、相手チームに「配慮」を見せる試合をすると、そのように見做されます。疑問に対する一つのヒントとしては、バイデン政権の中枢に武器屋出身の方がいらっしゃるとNYTに書いてありましたので、そうなんだ!(やっぱり)という感想です。

停戦が近いか、少なくともそちらの方向へ向かっているなら、戦場で人が死なずに済むということなので、それだけで良いことだと思えます。



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