今、値上げする本当の理由。

大手飲食店の従業員によるいたずら動画・画像のSNSへの投稿による炎上や雇用企業による投稿した従業員への対応が話題です。その一方で、今月に入ってから外食大手の値上げ発表が続いています。スターバックスジャパンは一部メニューで15日から値上げ。カレーハウスCoCo一番屋は3月1日から一部メニューを一部エリアにて値上げとのことです。(カレーハウスCoCo壱番屋様はエリアごとにメニュー価格が異なります。)

いずれも値上げ額は10-30円程度で、直接的な理由としては高騰する人件費や原材料費を理由にあげています。

確かに直接的な理由としてその通りであると思いますが、このタイミングで値上げを実行される本当の理由は、やはり半年後、10月の消費税改定が大きのではないかと思います。

日本の消費税にあたる付加価値税が20%を超えるヨーロッパ各国では、税率が変わる半年ほど前から商品価格を少し値上げし、税率が上がったタイミングで本体価格を値引くことで増税による価格差をなくし、消費の前倒しや税率改定後の落ち込みを防いでいるそうです。

しっかり戦略をたてられている外食大手さんがこのタイミングで一部のメニューの値上げを実施するのには、10月の増税時に消費者が受ける不要な「値上がり感」を避けるためという理由があるのではないでしょうか。

飲食店の皆様は、近隣のお店様との価格との比較もされていらっしゃると思いますが、メニューの値上げを検討されているお店様は、10月以前に、できるだけ早めに、且つテスト的に値上げするほうがお客様に与えるインパクトは比較的小さいと思います。

消費税率があがるタイミングで、メニュー自体も上げるというのは、お客様からすればさらに負担が増えると感じることになりますからね。

でん票くん
吉原


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