東日本大震災から生まれたでん票くん。

いつもfacebookにてアップしておりましたが「長文すぎるw」というご批判も多いため、今後長文になりがちな記事はストック型のコンテンツとして!懲りずに「note」にてアップしてゆきたいと思います。本日よりよろしくお願いいたします。

改めまして、でん票くんの吉原と申します。鎌倉で創業14年目を迎えたアロハス株式会社の代表です。もともとは鎌倉で自社の健康志向のお菓子を製造し自然食系の販売、通販、卸売を生業としておりました。2011年3月の東日本大震災の後に鎌倉市由比ヶ浜にありました東京電力グループ会社様の飲食対応の店舗をひょんなことから使わせていただくことになり「喫茶去(きっさこ)」という軽食店を運営しておりました。

鎌倉情報サイトの実店舗内にカフェ「喫茶去」-マクロビスイーツなど提供(湘南経済新聞)
https://shonan.keizai.biz/headline/1322/

このカフェを始める前。皆さんも覚えていますよね?東日本大震災の直後にはじまった計画停電。日中、夜間を問わず一定時間 電気が止まったなか生活をする不便さや心細さは今でも強烈に記憶に残っています。でも、被災地の方々に比べれば・・・と生活をしていましたよね。

ここ鎌倉も被災後の混乱や暗いムードが街中に漂っていたなか、ウエブによる情報発信で少しでも計画停電の暗さを払拭したい、と考えまして計画停電のグループ分けに応じて地域のお店の営業情報を発信することに。(モバイル版は株式会社村式様にご協力いただきました!)そうすれば、お店様も買い物をする生活者にも有益ではないだろうかと考えて、鎌倉エリア限定でそのようなサイトを立ち上げたことがあります。

当時の取り組みを紹介してくださった記事へのリンク(湘南経済新聞)
https://shonan.keizai.biz/headline/1217/

そのような活動の中で出会ったのが、今でん票くんを一緒に創ってくださっているグローカリズムの川戸さんです。川戸さんもご自身で、お店様のツイートとGEO情報と掛け合わせたサイトを運営されてました。震災後の厳しい状況の中で地域で営業を続ける店舗様情報発信の役に立ちたいと活動していたのです。

川戸さんと出会ったあと、実際に弊社では上記の通り期間限定で軽飲食のお店を始めます。その中で、当時は小さな飲食店向けのPOSやオーダーエントリーシステムの選択肢がほぼないという状況に歯がゆさを感じ、「ないなら自分たちで作ろう。」と、私はとにかく小さなお店様でも使えるようなPOS・オーダーエントリーシステムのサービス設計に着手しはじめたのが、2012年の夏ごろです。

その仕様をもとに具体的に川戸さんに相談し、このでん票くん事業を弊社アロハス1社ではなく、グローカリズムとの協働事業として立ち上げることにしたのです。

被災地で直接復興に向けて頑張っている方々からすれば、おこがましい話ではありますが、でん票くんは震災後の関東を襲った停滞感や自分たちの無力感から、何か人の役に立ちたい、立てることはないだろうかという、今まで感じたことがないようなエネルギーから生まれたように思います。

あの3.11からもうすぐ8年。今では久慈駅前のホテルのレストランや気仙沼のお寿司屋さん、そして福島の焼鳥屋さんなど、東北でもいろいろなお店様ででん票くんが使われています。

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