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おバイク一人旅~秋田→宮城(2日目後半・3日目)2019.7.30→31

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道の駅おがを後にすると、北上して大潟村をくるりと回り、五城目八郎潟インターから秋田自動車道に乗った。
この日の宿は、ふたつ目的があったので、秋田県の南側、横手市に予約をしていた。そのため、横手北インターまで高速で一気に行ってしまえ、という腹積もりだった。
しかし、乗った直後に「あっ、そろそろガソリンがなくなる!」と、ひらめくように気付いたのだ。
事前に、五城目八郎潟から横手北インターの間には、ガソリンスタンドがないと情報を得ており、それが本当に幸いだった。胸を撫で下ろしながら、秋田北インターで高速を降り、給油をしてから乗り直した。
東北6県の高速道路が、定額で3日間乗り放題、というドライブプランを使っていたので、料金は変わらない。いろいろな意味で、なんてありがたいサービスなのだろう!

横手に宿を取った目的のひとつが、B-1グランプリで優勝したこともある、横手焼きそばだ。
駅に近いビジネスホテルにチェックインしてから、フロントで教わった有名店「食い道楽 本店」まで歩いて行った。
お目当ての横手焼きそばは、真っ直ぐな麺と、少し多めのソースが特徴だろうか。具は挽肉とキャベツ、添えられたのは目玉焼きと福神漬け。
思ったよりあっさりして食べやすく、甘すぎず濃すぎずのソースがとても美味しかった。意外に思えた福神漬けも、なかなか良いアクセントだ。そして、お値段はなんと、500円也!
大満足で完食し、駅前の日帰り温泉「ゆうゆうプラザ」でお風呂を堪能してからホテルに戻ると、ツーリング旅の常で、あっという間に眠ってしまった。

快晴に恵まれた翌朝は、横手からR13で湯沢市に南下し、まずは道の駅おがちに立ち寄った。
ここは小野小町の生誕地ということで、建物も小町の笠の形をしている。
笠の中でちょっとしたお土産を買い、地図で今後のルートを確かめてから、再び愛機に跨った。
前夜、横手に泊まったもうひとつの理由は、湯沢への移動がスムースだからだ。この日のメインイベントは、湯沢から宮城県の鳴子町まで「仙秋サンライン」と呼ばれる、R108を走ることだった。

交通量が少なく、路面の良い仙秋サンラインは、のどかな景色が嬉しい快走路だ。
美しい空と山の境目を眺めながら、少しのんびり走ると、開けた視界が日常からの解放感を与えてくれた。
ヘルメットのベンチレーション(通気孔)から入ってくる空気が気持ち良く、走るのに夢中になってしまったが、もっと写真を撮ってくれば良かった、と密かに思っている。
広い風景が山の景色に変わり、やがて仙秋サンラインの終わりに近づくと、荒雄湖のところで道がふたつに分かれる。トンネルの方に行けばバイパスになるようだが、敢えて山道の方を選び、ダムを見ながら鳴子に辿り着いた。

温泉とこけしで有名な鳴子は、電話ボックスの上にもこけしの頭があり、ここに来たんだ、という実感を与えてくれる。
この先はR47で古川市まで走り、東北道に乗って帰ったのだが、古川インターへ行く途中で、とても人気がある「あ・ら・伊達な道の駅」に立ち寄った。
この駅には、チョコレートで有名な、ROYCEのお店がある。とても暑い日だったので、お土産は買えなかったけれど、お目当てはツーリングマップルに書き添えられていた、ROYCEのソフトクリーム!
チョコ、ミルク、ミックスがあったが、やっぱりこれよねと、チョコ一択。期待していたお味は、深いコクがあり、チョコレートの香りが強く、さすがの美味しさだった。
北海道以外では珍しいようなので、是非おすすめしたい。

こうして振り返ると、ツーリングだけでなく、食べることも大満足な旅だったな、と改めて思う。
そして、高速道路の温度計が34℃を示す地点もある中、3日間で約1,300kmを駆け抜け、暑さや迷子のときの雨さえ楽しめた、地球と仲良くできる旅でもあった。

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