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四半世紀のアイドルファンが想うこと★V6★ vol.19「見せない」

コンサートはもっぱら観る立場なので、歌いながら踊ることがどれだけ体力がいるか、昔は考えたこともなかった。

V6のファンになる前は、何年かに一回、外人のコンサートを観に行くくらいだった。

それが、私がファンになった頃は、デビューして数ヶ月のところだったから、ものすごい人気で、コンサートも学生の休みに合わせて春、夏、冬と年に3回もあった。

あの頃は最大で一日4公演もやってたり、一日に2公演は結構当たり前だった。

そこで観る彼らは、なんせジャニーズなので、横浜アリーナなら会場じゅうを走って踊って歌ってファンに手を降って。
それを観るのが当たり前だったので、どれだけ大変かなんて、ずーっと知らなかった。だってやったことないんだもん。
たまに坂本昌行くんがしんどいってこと言ってたけど、最年長だからかなくらいにしか思ってなかったし。

それが、確かDVDの特典だったと思うが、コンサート前に外で走り込みをしている三宅健くんの姿を映したものがあった。スタッフが声をかけると、健くん曰く「コンサートのため」だとのこと。そう言って健くんはスタッフを振り切って再び走り去ってしまった。

それを見て、ビックリしてしまった。そんなこと、健くんがメンバーのことどれだけ好きかって話はいっぱいあるが、あんまりインタビューでも言ってないような…。

その時、2時間以上あるコンサートでどれだけ体力を使っているのか、当然の話なんだけど、初めて気づいた。

コンサートでの彼らは、ファンのために考えた構成を、満面の笑顔で披露し続ける。
こちらは、あくまでも与えられる立場。与えられているだけだと、当たり前のことに自分から気づくことはできなかった。
だって、彼らはこの世に存在してるけど、でも決してファンとアイドルの関係以外はない、雲上人みたいな存在でもあったし。この世の人でないならパフォーマンスもできて当たり前だと無意識に思っていたし。


彼らはアイドルだから我々に泥臭いところは見せにくい。我々に努力は見せない。

だから、そんなところを垣間見ると、彼らも人間なんだなと親しみも湧くのである。




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