さかさまです

小説を書いています。 ホームページはこちら https://sakasamades.c…

さかさまです

小説を書いています。 ホームページはこちら https://sakasamades.com/

最近の記事

短編小説「基地」

近しい家族や友人たちが大きな声をあげて悲しむ声がする。 ロープで囲まれた一族の墓がみえる。 「立ち入り禁止かよ」と聖職者はぼやいていた。 聖職者のボレロは宗教的シンボルの石の彫刻の首飾りをしている。 突然香水のにおいがする。 「誰だ」ボレロはとっさに言葉を放った。言葉は言霊と言われるくらいの威力があるものだ。 特に聖職者の言霊は威力が強い。 香水の日覆をたどったボレロが行きついた先は、ロープで囲まれた一族の墓である。 「あれれ~ロープの中に誰かいるぞ」 そう

    • 小説「牧場」

      登場人物:ユウタ(CEO)、経営者マスカベ、働き手のジュン 草を食べている家畜がいる。例えば乳牛や羊がいる。牧場のCEOユウタはエサ台の高騰に困らせていた。そのことを知っていた雇った働き手のジュンは冷酷に家畜たちにエサを食べさせている。 モーっとなく牛がいる。まるで餌を与えることが難しいことを悟っているかのようにね。 家畜小屋には乳牛が三種類いる。だけどクモの巣があって、ボロボロ雨漏り状態である。 牧場経営者の一人のマスカベはこの事業をM&Aすることを提案した。 C

      • 空き地にS級犯罪者の日常

        成長の止まった低木の後ろに隠れているのはS級犯罪者のレオリオだ。 今日も暑いぜ。 レオリオの頭を日焼けさせようと照り付ける太陽だ。空き地を遊び場にしている子供たちが現れた。 野球やろうぜ。とジャイアンみたいな少年が言い出した。しかしレオリオは影が薄くて気が付かない。 「プレイボール」野球が始まったようだ。そよ風に低木の葉がカサカサと揺れる音がする。 カキーンと打つ。急に少年Aがレオリオに捕まる。 「おい野球中だぞ何するんだ。」ジャイアンが吠える。 「こいつを解放

        • “A story from junior high school.”小説「中学校の話」英語ver

          “Ah, we got caught stealing.” “Yeah, we did.” In their second year of junior high, “Kazashima” and “Nusuta” had just committed theft in the staff room. “Well, don’t worry, we won’t get caught for sure,” reassured Nusuta, the main culprit. “

        短編小説「基地」

          短編小説「常にエンジン全開

          常にエンジン全開、33歳のかずや。彼の一番の特技は、バイクでショッピングモールを疾走すること。 しかし、この店「胡蝶蘭」に佇む怒りんぼの44歳のこおりさんはかずやの常軌を逸したバイク走行についてプライドが許されなかった。 「またお前が、かっ!」こおりさんの声が響く。あげくの果てに、陳列されている新鮮なオクラにダメージを与える。 スライドをかけたかずやのスニーカーが握り締めたオクラをねじ伏せ、無残にも落としたのだ。 「ふんだ!また、お前を見かけたらこんなもんじゃ済ま

          短編小説「常にエンジン全開

          短編小説「一番乗りの笑い」

          新作アニメのDVDが今日発売となり、街には興奮と期待が漂っていた。かずやは早朝から出発し、行列ができることを予測して早めに到着した。しかし、到着してみると、誰も列には並んでいない。 「えっ、どうしてだろう?」 かずやは驚きながらも、嬉しさが勝って「やったー、一番乗りだ!」と喜びを爆発させた。そんな瞬間、インタビュアーの人がかずやに近づいてきて、マイクを手に質問をぶつけた。 「一番乗りおめでとうございます!今日の気持ちはいかがですか?」 かずやは微笑みながら答えた。「す

          短編小説「一番乗りの笑い」

          短編小説「カラフルクッションでたまちゃんが」

          白いソファーに散りばめられた黄色とピンクのクッションが、まるで白米の上に乗った漬け物のように楽しい雰囲気を演出していた。たまちゃんは、そのクッションの中心にドサリと倒れこみ、押しつぶすような音をたてた。 「ぐふっ、これが至福の瞬間だよね!」とたまちゃんが嬉しそうに笑うと、ソファーは彼女の重さに耐えきれず、とてもとても揺れた。 ソファーの背もたれには、大胆な花柄が施されたピンクのクッションが寄り添い、それを見ているとまるで座っているのはソファーではなく、花畑の中にいるような

          短編小説「カラフルクッションでたまちゃんが」

          短編小説「カラオケでポカンx」

          カラオケ店の扉を開けると、熱気と歓声が交錯する中、人々が列を成していた。ようやく店内に足を踏み入れた主人公Kは、店員から手渡されたアイテムに驚くことになる。 店員: 「カラオケ中はこれを加えてくださいね。」 客: 「正気か。これはポカンxじゃねえーか。子供が口呼吸やめるための器具でしょ」 ポカンxからは、口臭が漂っていた。Kは思わず顔をしかめながら、口を押さえていた。 客: 「唾液の匂いがするぞ。臭いぞー」 周りの人たちも、その発言に反応して笑い声が広がる中、Kは一

          短編小説「カラオケでポカンx」

          『輝く居間の女王とLINEの誘い』

          居間の中には、緑や青など様々な色と柄が施されたカラフルなクッションが置かれたソファが、まるで自分の王国を守る騎士のように優雅に横たわっていた。この居間の女王である千尋は、物静かな雰囲気の家の所有者で、彼女の支配下にあるこの空間はどこか優雅でありながらも暖かな雰囲気が広がっていた。 隣の家から時折聞こえる声や物音は、まるで隣の王国との境界で起こる小競り合いのようで、家族の口論の兆しを感じさせる。時折には、「ボケー!」という激しいやり取りが居間に響き、その王国同士のやり取りに微

          『輝く居間の女王とLINEの誘い』

          短編小説「鼻の下を伸ばして」

          第1章: 地元の調べ物 田舎の小さな町、そこに住む地元の青年45歳、ケンジは日常の生活に飽き飽きしていた。そんなある日、彼は町の端に広がる雑草でほとんど見えなくなっている傾いた白い距離標識を発見した。それは彼の中で新しい冒険への欲求を呼び起こした。 ケンジは興奮を覚えながら、この忘れ去られた街道を訪れることを決意した。 第2章: 道に迷った観光客 同じ頃、観光客のリナ24歳は地元の魅力に惹かれて訪れていたが、彼女は雑草でほとんど見えなくなった白い距離標識に頼りに道に迷

          短編小説「鼻の下を伸ばして」

          短編小説「アーチェリー」

          第1章: 広大な草原の出会い 草原の美しさに魅了されていたアーチェリー愛好家のユウキは、大自然の広がりに心が躍っていました。一流のアーチェリーインストラクターとして知られる彼は、その鋭い視線で弓矢の美しさを感じ続けていました。 ある日、ユウキは草原でのアーチェリーイベントを開催することを決断しました。アマチュアのアーチャーたちに指導を行い、楽しい時間を提供するつもりでした。しかし、彼が知らなかったのは、この冒険が笑いと驚きに満ちたものになるということでした。 第2章:

          短編小説「アーチェリー」

          自作短編小説「笑いながら金返せ」

          タイトル: 『笑いながら金返せ!』 ある日、主人公のユウキは友達との飲み会で大金を貸してしまいました。しかし、友達は借りた金を返さず、ユウキは困り果てました。そこで、ユウキは友達を笑いながら訴えることを決意しました。 ユウキと友達はサイゼリヤに行きました。 「おい、あの金、いつ返すつもりだ?」 友達はにやりと笑いながら答えました。「え、もう忘れたよ!」 ユウキは怒りを通り越して笑いました。彼は友達に向かって笑いながら言いました、「金返せ!」 友達は混乱しましたが、

          自作短編小説「笑いながら金返せ」

          キングオブコント2023「カゲヤマ」

          小林:タバやん。先輩:益田康平 お正月のような音が流れる。 先輩:「小林」 小林:「先輩!」 先輩:「大丈夫か」 小林:「自分が極秘資料なくしてしまっただけに、取引先の社長が怒っています。」 先輩:「そうかそれで」 小林:「こちらでお待ちいただいています。」 先輩:「小林ミスは誰にでもある。問題はミスを犯してしまった後だ。誠心誠意謝罪して許してもらえればいいんだ。よし。今回は俺が代わりに謝ってくる。」 小林:「自分も代わりに」 先輩:「大丈夫だ。その代わり

          キングオブコント2023「カゲヤマ」

          『鳥のさえずりの秘密』

          第1章: 祭りの前夜祭夜の静けさが広がる小さな村で、祭りの前夜祭が始まりました。 田舎の祭りに参加することになった主人公、高橋健太郎(通称:ケンタ)は、友達と一緒に祭壇を見に行くことになりました。 祭壇には古代の人工物が飾られていました。モアイ像に似ている。 しかし、その夜、鳥のさえずりが祭壇の周りで聞こえ、不気味な雰囲気が漂い始めました。 ケンタは友達に「モアイの夜に何か起こるのかもしれないぞ!」と囁きます。友達は不安そうに頷きましたが、彼らは興奮の中で祭壇へ向かうことに

          『鳥のさえずりの秘密』

          自作短編小説『炎に閉ざされた瞬間』

          登場人物:主人公:田中健太(たなか けんた)、救急隊員:鈴木真理(すずき まり)目撃者:山口晃一(やまぐち こういち) 物語の始まり田中健太(心の中で): ふう、やっと帰宅できるな。 (突然の車の事故音が響く) 田中健太: なんだ!? どうしたんだろう? (ガラスが割れる音が聞こえ、炎が上がる) 田中健太: くそっ、何が起きているんだ!? (田中健太は動けないまま、パニックに陥る) 鈴木真理(救急隊員、到着する): この方、大丈夫ですか?怪我はありませんか?

          自作短編小説『炎に閉ざされた瞬間』

          お笑いの日2023 コント小説「ジェラードン+千原ジュニア」

          登場人物登場人物:アタック西本(メスモンスター)、かみちぃ(支配者)、千原ジュニア(オスモンスター) 第一幕:第一部の公演かみちぃ:「モンスターサーカスも大詰めでございます。低能なメスモンスターがつみきを積み上げられるかどうか注目でございます。」 かみちぃ:「あっとお客さん。フラッシュ撮影はだめですよ。モンスターは光が苦手ですので。」 かみちぃ:「成功しました。拍手お願いします。」 かみちぃ:「さあ次はさらにさらに低能なオスモンスターの登場だ。出てこいコラ」 (オスモンスタ

          お笑いの日2023 コント小説「ジェラードン+千原ジュニア」