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2023年1月の記事一覧

台湾の農暦(旧暦)の大晦日、正月の家庭料理について、片倉佳史さんと対談しました。

台湾の農暦(旧暦)の大晦日、正月の家庭料理について、片倉佳史さんと対談しました。

 二九暝 (jī-káu-mê) は農曆12月29日 (今年は新暦の1月21日)で、一年の最後の日、 大晦日のことです。この日は天公 (thinn-kong 玉皇大帝/道教の最高神) やその家で祀っている神々(觀音菩薩、天上聖母=媽祖、關聖帝君または玄天上帝、灶君=かまどの神、土地神=土地公 thóo-tē-kong)や公媽 (kong-má 祖先) 、地基主 (tē-ki-chú 家の守護神)を

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2023年1月11日と18日の2回に分けて割包と潤餅について、片倉佳史さんと対談しました。

2023年1月11日と18日の2回に分けて割包と潤餅について、片倉佳史さんと対談しました。

割包 (koah-pau コアパウ) / 別名:虎咬豬 (hóo-kā-ti ホォカァティ)

 割包 (koah-pau コアパウ) は水と中力粉と酵母、砂糖、サラダ油などを混ぜ、捏ねて、引き伸ばし、生地を作り、小分けにし、細長い楕円形に整形して、それを二つ折りに重ねたものを蒸して作った白い蒸しパンに豚バラ肉の醤油煮込みと鹹菜 (kiâm-chhài) とピーナツの粉

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台湾の行事に使う伝統的な餅菓子と蒸しパンの類

台湾の行事に使う伝統的な餅菓子と蒸しパンの類

 台湾には餅米やインディカ米などの粉と水を使って液状にしたものに圧力を加えたり、捏ねて生地にしたものから作る餅菓子類や、小麦粉や酵母を入れて発酵させて作る蒸しパンのような食品が多く存在します。これらは本来は、神々や先祖などを祀るために、手間暇かけて作っていたお供え物ですが、現代では菜市仔(chhài-chhī-á ツァイチィア)や粿店(kóe-tiàm クエティアム)、饅頭

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今日は農暦12月16日で尾牙 (bóe-gê)

今日は農暦12月16日で尾牙 (bóe-gê)

久しぶりに新北市「蘆洲大廟口切仔麵」で朝食。
摵仔麵(chhe'k-á-mī=切仔麵)、肝連 (koann-liân=豚の横隔膜)、豆干糋 (tāu-koann-chìnn=厚揚げ)、肉燥飯(bah-sò-pn̄g=豚挽肉載せご飯)を食べた。

蘆洲の台湾料理系食堂の特色は台北市内の店ではあまり見かけない白蔭油(pe'h-ìm-iû=淡色醬油)がテーブルによく置いてあること。

食後はお店のすぐ先

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昨晩、台灣在住作家の片倉佳史さんと台灣の食文化について対談しました。

昨晩、台灣在住作家の片倉佳史さんと台灣の食文化について対談しました。

https://www.youtube.com/watch?v=loTxkLUC24U

昨晩、台灣在住作家の片倉佳史さんと台灣の食文化について対談しました。
昨晩の話題は宗教的な行事に使われ、日常のおやつとしても食されている餅菓子についてでした。

 米を餅状に加工した食品を粿 (kóe:クエ ) と呼びますが、粿 (kóe:クエ ) は台湾語での総称で、台湾客家語では粄 (pá

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