しばしのお別れ
夏休みが始まる。私のではない。こどもの。
旅行の予定もない。何のイベントもない。去年は授業日数の調整で、異様に短い夏休みだったから、なんとかなったけど、今年はそうもいかない。
長い。果てしない。春休みだって、毎日の昼食作りや、ニンタの遊び相手にキュウキュウだったのに、いったいどうなってしまうんだろう。
全国の親を有無をも言わさず巻き込んでいく夏休み。今年も始まる、あの季節が。
そして、何かを祝うように、梅雨もあけた。こんなにいいタイミングで梅雨明けするのは、何年ぶりだろうか。
湧き上がる入道雲。風で運ばれてくる熱い空気。始まる。とうとう始まる…。
◇
一つだけ良いことは、朝の登校時間にピリピリしなくていいことだ。
ニンタは食べるのも遅いし、歩くのも遅い。体力がないせいか、睡眠時間もたっぷり必要なタイプで、早起きもできない。とにかく、遅刻しないように学校に行かせるのが毎日大変なのだから。
◇
「夏休みが始まる。どうしよう」。
毎日そう思っていたけれど、もうやめた。
やめたやめた。やーめた!
見よ!とばかりの、輝かしい太陽。塞ぎ込んでも、はしゃいでも、気温は一度も下がらないし、こどもは騒ぎ続ける。
朝ピリピリすることが一つなくなる。いいことじゃないか。そして、こどもと決まった時間に昼食を食べれば、私の生活も、もうちょっとピシっとするかもしれない。
ただし、noteを一人でゆっくり書く時間は、ないだろうな。
◇
だから、しばしお別れを。
夏休みも元気に過ごします。多分何回か「もうダメだ!」と言うと思うけど。
「夏休み、これが楽しかったな」と言えることを、一つでもいいから持って、帰ってきます。
さよなら、一人の時間!
これを読んでいる誰かにも、良い夏でありますように。
(夏休み中も書けたら書きます)。
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