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20170904 診察日記

先に結論を言っておこう。
病院へ行ったけど、今日の治療は中止だった。
お馴染みの「好中球が少ないから」が
原因である。
本来は1週間毎に投与すべき抗がん剤を、
2週間毎に投与したいね、とオマケしてもらってる。
でも、実際は好中球が足りなくて。
3週間待つと、追い付いてくるみたい。
ただし、減薬50%というオマケもあり‥‥
この治療、オマケが過ぎるけど大丈夫かね。

◎病名:
 進行性乳がん(多発性骨転移・多発性肝転移)
◎治療歴:
 1)ホルモン(TAM→LET→EXE)+ZOL
  外科手術(右乳房全摘+腋窩リンパ節郭清)
 2)トモセラピー(骨転移放射線治療)
 3)アフィニトール
 4)ケモ PTX&bev→CAP+ホルモン(ANA+LPR)
 →VNR
 ※以上をゾメタと併用
◎現在の治療:
 PTX&bev【再】
 ‥5クール目の治療ができるのかどうか

(骨髄抑制の為、隔週投与中)
◎おもな症状:
 骨髄抑制、倦怠感、皮膚炎症、出血
手足ほてり、睡眠障害、下痢、ものもらい

血液検査の結果は
マーカー横ばい、肝臓値も横ばい。
(に、見えなくもない)
【結論】病気は暴れていないと判断し、
無理せず休薬する。来週に投与する。

先々週に言葉を呑み込んだ件、
「ゾメタの季節ですよ」というアラームは、
診察前に、問診したナースへ向かって
鳴らしておいた。
【結論】ゾメタも今日休み。次回のケモ時、一緒にぶっこむ。
(注射針を刺す回数を、限りなく減らす為)

それで主治医からの話題として
この秋、乳がんの新薬&治験シーズンに
エリィはどうする?参加する?いや参加できる?
‥‥というお話になった。

患者の場合、いまのところ候補は2つ。
パルボシクリブ(分子標的薬)という、
まったく覚えられそうにない名前の新薬。
先生は「パルボ」と呼んでいたから、
さっそくマネをする。

パルボは「ホルモン陽性組」で使用される薬だ。
エリィは陽性組である。受ける資格はある。
ただ実際の治療は、パルボ単独ではなく
ホルモン療法と併用らしい。

だから、ホルモンがもう効かなくなった患者に
この治療が有効なのかどうか?という疑惑‥‥
そしていちばんの問題は、副作用。
やっぱりあれですよ、奥さん。
好中球が減るぞ、そして腹も壊れるんだぞ、
という症状は、あるらしい。

実施時期は、早くて11月頃から。
受け(られ)るかどうかは別として、それまで
とりあえず、進行をコントロールしておきたいよね。
と先生は仰った。

もうひとつの選択肢が、治験。
これはエリィに受ける権利があるかどうか、
いまのところわからない。
HER3陽性が第一条件なのだ。

なんだよハースリーって?と思いますよね。
HER2とかHER3とかいう物質が、あるらしい。
この子たちってば、がん細胞を増やしてるらしい。
(出た、得意のざっくり!)
調べれば調べるほど、
オツムの弱いオイラは混乱する。
HERファミリーってなんだよ、そのアットホームな呼び方。

と、雑念と妄想に負けてしまい、肝心の内容が
入ってこないのだ。
えーっと、興味のある方は各自で
お調べください。そして質問は病院へお願いします。

とにかく、HER3陽性組の治験に関しては
前の病院から、病理データを取り寄せる必要がある。
もしオイラが陽性だったとしても、治療すれば好中球が危ない。

というわけで、今日のまとめ。
エリィは好中球が足りない限り、
できる治療はない。

来週は奇跡の「好中球まつり」が起こりますように。

再診料‥73点
検査料‥765点(採血&採尿)
医学管理等‥410点
投薬‥199点
(ウルソ+グリチロン、ミヤBM‥4週分)
合計→1447点(14,470円)
※患者は3割負担