あらら

小説。写真などを載せたいと思います。

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最近の記事

戸倉君は少し変

わたしは、高校に入学して感じた事があった。隣の席の戸倉慶喜君が少し変という事だ。 戸倉君は、いつもラジオを聴いて小説を読んでいる。 周りに馴染もうとしない。 中学時代の仲間が 「戸倉!野球部に入部するよな?」 とわざわざ違うクラスから声をかけに来ても良い返事をしない。 噂だと戸倉君は、凄腕ピッチャーだったらしい。 スポーツ推薦を断って普通校を一般受験した。 わたしは、戸倉君に話しかけてみた。 「戸倉君、野球部入りなよ。」 戸倉君は、驚いた顔をして 「小林

    • 初恋|庄ノ健太郎 #note https://note.com/5513k/n/n8c5bfd2416e8

      • 嘘つき屋

        おじいちゃん!」 わたしは、泣きながら叫んだ。 医師を見ると首を横にふった。 おじいちゃん‥。 「ありがとうございました。」 病院の廊下でわたしは若い夫婦からお金を渡された。 わたしは、それを受け取った。 「こちらこそ。」 とわたしは、孫を病院を出るまで演じた。 病院を出た直後、我流しもしずるにお金を渡した。 「素晴らしい演技だったよ。」 「そうですか?」 しもしずるは、わたしに半分、お金をわたしに渡してきた。 しもしずるは、某IT社長。 そこにた

        • 暗黒自動販売機

          真夜中の自動販売機の噂が、学校で流れた。 わたしの住む団地の向かい側に古ぼけたスーパーマーケットがある。 そのスーパーマーケットの前に設置されている四台の自動販売機の一つが、噂の自動販売機なのだ。 真夜中に、その自動販売機でオレンジジュースを買うと記憶喪失になるとか、廃人になって最後は自殺するという事だった。 わたしも友達も信じなかった。 ある日、仲の良い先輩が度胸試しとばかりに友達数人で、真夜中に噂の自動販売機でオレンジジュースを買いに行った。 数日間が過ぎたあ

        戸倉君は少し変

          深夜0時のキングランナー「ショートショート」|庄ノ健太郎 #note https://note.com/5513k/n/nd43c2ead7d66|庄ノ健太郎 #note #創作大賞2023 https://note.com/5513k/n/nd7a727f7e95f

          深夜0時のキングランナー「ショートショート」|庄ノ健太郎 #note https://note.com/5513k/n/nd43c2ead7d66|庄ノ健太郎 #note #創作大賞2023 https://note.com/5513k/n/nd7a727f7e95f

          じいちゃん|庄ノ健太郎 #note https://note.com/5513k/n/nf9698d94b570

          じいちゃん|庄ノ健太郎 #note https://note.com/5513k/n/nf9698d94b570

          砂漠のグラウンド「純文学」|庄ノ健太郎 #note https://note.com/5513k/n/nf4588f97ef71

          砂漠のグラウンド「純文学」|庄ノ健太郎 #note https://note.com/5513k/n/nf4588f97ef71

          じいちゃん|庄ノ健太郎 #note https://note.com/5513k/n/nf9698d94b570

          じいちゃん|庄ノ健太郎 #note https://note.com/5513k/n/nf9698d94b570

          妊娠条令

          おはようございます。今日も元気良く妊娠して下さい! 少子高齢化を防ぐ手段として 妊娠条例が科された。 15歳から20歳の健康体な女子は初期受精。 20歳から25歳の健康体な女子は中期受精。 25歳から40歳の健康体な女子は高期受精。 と定められている。 15歳から20歳までの健康体男子は初期。 20歳から25歳までの健康体男子は中期。 25歳から40歳までの健康体男子は高期。 と定められている。 各都道府県に妊娠工場を建設。 妊娠条例に定められている通

          妊娠条令

          日傘をさす女|庄ノ健太郎 #note https://note.com/5513k/n/nc9304e15ff68

          日傘をさす女|庄ノ健太郎 #note https://note.com/5513k/n/nc9304e15ff68

          孤独(会いたい)|庄ノ健太郎 #note https://note.com/5513k/n/ncc371d964416

          孤独(会いたい)|庄ノ健太郎 #note https://note.com/5513k/n/ncc371d964416

          被害者と加害者|庄ノ健太郎 #note https://note.com/5513k/n/n831ccbd7ebbc

          被害者と加害者|庄ノ健太郎 #note https://note.com/5513k/n/n831ccbd7ebbc

          被害者と加害者

          あの、あなたが被害者だと言う加害者がいるんですけど。』 『は?』 刑事が朝、俺の家に来た。俺には、まったく身に覚えがなかった。 刑事が言うには、昨日の深夜に俺の頭を後ろから加害者が、金属バットで叩いたらしい。 そんなはずは無いと俺は思った。 俺は昨日の深夜、俺の付き合ってる彼女の家に忍び込んで彼女の下着を盗んでいたのだから。 俺が答えないでいると『あと、加害者を併合罪で下着泥棒でも再逮捕する予定です。』 と刑事は言った。 俺はドキッとした。 刑事は、あと簡単な質問

          被害者と加害者

          赤い目のウサギちゃん|庄ノ健太郎 #note https://note.com/5513k/n/na3b3834bd579

          赤い目のウサギちゃん|庄ノ健太郎 #note https://note.com/5513k/n/na3b3834bd579

          深夜0時のキングランナー「ショートショート」|庄ノ健太郎 #note https://note.com/5513k/n/nd43c2ead7d66

          深夜0時のキングランナー「ショートショート」|庄ノ健太郎 #note https://note.com/5513k/n/nd43c2ead7d66

          日傘をさす女

          それは、僕が、江ノ島の隠れ家的な店にアルバイトとして勤めていた時の話である。 ホールを任せられた僕は、接客が好きで毎日が楽しかった。 しかし、あの女が現れてからは店の雰囲気がガラッと変化した。 その女は店の中でも日傘を指す女だった。 店長に僕が報告すると店長はただ震えるだけだった。 「お客様。日傘を閉じてはくれませんか?他のお客様のご迷惑となります。」 「あなた、新人ね。」 と女は顔を見せた。 美しい。僕は、イチコロだった。 数日後、僕は、また日傘をさ女を接

          日傘をさす女