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雨音のなかとそと

暑い日が続いている。「暑い」と言葉にしてしまうと余計にそう感じてしまう気がしてあまり言いたくはないが、口に出さずにはいられない。とにもかくにも暑い。
南のほうから徐々に梅雨明けが発表されて、いよいよ夏本番か、なんて思ってもいるのだけど、わたしの住んでいるところはどうやらまだ明けないようで(実際発表もまだだ)、今日は朝から雨模様の空が広がっている。暑さも相まって、空気がいつも以上にむんわり感じられる。

雨の音を聞きながら、ほんの少しのあいだうたた寝をしていた。夜中に子が発熱し、病院でヘルパンギーナと診断されてあれやこれや(保育園とか職場とか)に連絡し、ひと息ついたのと寝不足が重なったのだと思う。子も、雨音を聞きながらぐっすり眠ったようだった。コロナの検査がよっぽど嫌だったのか、大きくのけぞって泣き喚くだけでなく、その後お医者さんや看護師さんを見ただけでンギャー!としがみついてきたくらいだ。大人だって嫌なのだからそりゃ嫌だよなぁ。

というわけで、しばらくはじっくり書く時間もお預け。プロットと同時進行で書いていくぞ〜!と意気込んでいたけれど、こればかりは仕方ない。健康に勝るものナシ。
執筆スピードが遅すぎるのをどうにかしたいから、スキマ時間に少しずつ進めていきたい。

前の『書き続ける日々』に、たくさんスキをもらえてうれしい反面、とても驚いた。こんなにもたくさんの人たちが「書き続ける日々」を送っているのか!と(そういうSNSだと言われてしまえば、そりゃそうだという話だけど)。書くことを生業にしたい人がこんなにもいる、そう思うと本当にうかうかしていられない。
わたしも頑張って書いていくぞ、と、改めて気を引き締めた。

書くことと同時に、最近は江國香織さんの本を続けて読んでいる。
なんとなく、夏になると江國さんが読みたくなるのだけど、それはわたしにとっての最初の江國作品が『すいかの匂い』だったからなのだと思う。
少女たちのひと夏を描いた短編集で、タイトルと装丁に惹かれただけで購入した本。今手元にない(実家の本棚に置いてきてしまった)から記憶があいまいなのだけども、水の輪というお菓子を買った帰りにヤマダタロウだかすずきじんただかいう名前の青年からシネシネ言われる話が印象的だった……(セミの鳴き声を真似しただけ、という、何とも言えない後味のする結末)。ああ、読み返したい。あの何とも言えない後味を大人になった今、味わいたい。

そんな今は、『シェニール織とか黄肉のメロンとか』を読んでいる。これからどんな世界を見せてくれるのだろう、楽しみ。
というか今日のnote、なんとなく()を使って補足したくなったのは完全に江國香織さんを読んでいる影響なんだろうな。笑 タイトルもちょっと真似しちゃってみたり。


そうこうしていたら雨がやんで日差しが出てきた。またさらに暑くなりそうだ。