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夢の話。3/15

私はコンクリートで出来た
ボロボロの建物の中に数人の人と一緒に居た。

最初は誰なのか分からなかったけど
なんとなくこの人達は仲間なのだと察した。

仲の良い友人も居て
友人は

「あたしトイレ行ってくるー!」

と言って元気に部屋を出ていった。

「1箇所に集まってた方がいい、私達も部屋を移動しよう。」

その場に居た1人が言う。
なぜだか分からないけれど
私達は何かから逃げているようだった。

扉を開け、友人が居るトイレがある部屋へと向かう。

「お腹減ったー。」

さっきとは違うもう1人が言う。
本当なら
この移動した部屋でご飯が食べれたようだ。
部屋にはキッチンが付いていて
鍋がガスコンロに置かれていたが
空っぽだった。
その隣にトイレがある。
部屋の真ん中には
テーブルと椅子が人数分用意されていて
私達はそこに座って友人を待っていた。

すると何かが向かってくる音がする。

「ドアを閉めて隠れろ!急げ!!」

1人が叫ぶ、この建物は
コンクリートで出来ていて、崩れかけている。
唯一の個室はトイレだけ。

私達が隠れる場所などどこにもなかった。

トイレの外が騒がしいのが気になったのか
トイレに行って席を外していた友人は
戻ってきてしまった。

「どうすればいい、。」
とあたりを見渡していると
コンクリートの間から
警察と目が合った。

「お前達そこで何をしている!」

警察は私達に向かって叫びながら
こちらに歩いてくる。

次の瞬間、何かはその場に居た私以外の人達を1口だけかじっていった。
かじられた人達は徐々に何かへと変異していく。

幸いにも噛まれた人達には
まだ意識があった。

噛まれていない私と
噛まれているはずなのに何も変化の無い友人は

強制的に部屋から出され
ここから出ていくように言われた。

この建物の外には女性の監視官が2人居て
私達を発見すると大きな声で叫んで
仲間を呼ぶ。

完全に外の世界へ出るには
出口が2つあり、そこから出るしか方法は無い。

私と友人は手を繋ぎ
今居る場所から1番近い出口へ向かった。

しかし、そこにはもう既に2人の監視官が居て
1人は出口付近に立ったまま
大きな声をあげていた。

もう1人はまたどこかへ向かったようだった。

1人ずつ、出口に立ち
仲間を呼んで、出口付近のみ警備を強くして
通れないようにするつもりなんだ
と予想した私は
友人と急いでもう1つの出口へ向かった。

出口に着いた時、周りには誰も居なかった。
ドアも開いていたので
私と友人はそのまま外へ飛び出し
駅へと向かった。

駅は高校生やサラリーマンで
ごった返していた。

駅から友人と私の街へ戻り
助けを求める為には
電車に乗り、途中で乗換える必要があった。

この駅は特定の4つの駅にしか止まらず
その中に友人と私が
乗り換えるべき駅があるはずなのだけれど

私と友人はその駅が思い出せなかった。

落ち着けば思い出せるはずだけど
落ち着けるはずもなく
慌てて買った切符は間違えていた。

やっとの事で思い出して
その切符を買おうとすると
1人の警官がこちらに向かってくる。

逃げるよりも大人しくしていたら
気付かれる事はないだろう。

と思っていたが
しつこく顔を見られしまいバレた。

仕方が無いので大人しく諦めて
元々居た場所に戻ろうとしていた。

警官は私達を強制的に連行するつもりはなく
手足は自由のまま歩かせてくれた。

私と友人の手は
繋いだままだった。

大人しく警官について歩く。

「何で逃げようとしたんだ。」

警官は私達に問いかけた。
友人は黙ったままだった。
警察に
「人ではない何かが襲ってくるから逃げた。」
と話したところで
まともに取り合ってくれないだろう。
と判断したのだと思う。

私達と警官は元の場所に向かって歩いていく
話でもしようと私は警官に話しかける。

「私は父親が逮捕されていた事がある。」
「だからここがどういうところなのか散々聞かされているし、知っているつもりだ。」

警官が答える。

「お父さん、逮捕歴があるのか。」

私が答える。

「何度もあるみたいだよ。」
「たくさん話を聞かされたけれど何度も何度も同じ話をするから聞く気が失せて忘れてしまった。」

「そんな有名な人なのか?」

「そうみたいだよ。」

友人は黙ったままだった。

そう話しているうちに駐車場に着いた。
車に向かって警官はつかつかと歩いていく。
私達は軽く置いていかれそうになりながら

はぐれないように
見失わないように
置いて行かれないように

2人で手を繋ぎ、少し早歩きをしながら
ついて行った。

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