夢。② 3/21

⚠️ 注意書き ⚠️
こちらは3/21に私が見た夢の話を
私なりに物語風にしたものです。
夢ですので、曖昧な表現や不思議な部分はあるとは思いますがご了承ください。
マイナスな気持ちになった場合、全て自己責任でお願いします。

以上を守れる方のみ
このままスクロールして下さい。
よろしくお願いします。





「今日で○○見れるの最後らしいから見に行こう!」

知らない人が私に話しかけてくる。

最初の方は誰なのか検討もつかなかったが
その人が私の友人なのだと
何となく察した。

○○とは電車の事で
私と友人はその電車がすきなのだが
もう走っているところも
停車しているところも
見られなくなってしまうらしく
「最後に見に行こう。」と
友人が誘ってくれているようだ。

「いいね、でも時間大丈夫?」

「急げばギリギリ間に合うよ、行こう!」

時間は16時、ここから展示会場は少し遠く
展示時間に間に合うか微妙なところだった。
それでも友人はどうしても行きたいようで
私は仕方なく一緒に行くことになった。

時間が無いので急いで電車に乗り
走って乗り換える。


展示会場は海が見える場所で
夕日がとても綺麗だった。

最終日だからか電車の前で
「お別れの会。」が開かれている。

もう展示時間は終了したようで
この会が始まった時点で
電車の近くには行けないようだった。

どうしても電車の近くに行きたい友人は
近くに居た管理人に話しかける。

「1枚だけでも良いので最後に近くで写真を撮らせて貰えないでしょうか?」

管理人は答える。

「申し訳ありませんがテレビ関係者やメディア関係の方以外はこの時間は写真撮影をご遠慮頂いて居ます。」

「そうですか、。」と
悲しげな友人を見て咄嗟に

「私はアイドルです、月末にデビューします。」

という大嘘が出た。
我ながら「何を言っているんだ。」と思う。
こんな大嘘に対して管理人さんは

「なんという名前のアイドルでしょうか?」

と聞いてくる。

「デビュー前なのでお答えする事は出来ません。」

と私が答えると
管理人さんは渋々ではあったが
撮影を承諾してくれた。

「撮影は構いませんが、他のお客様に見られるとクレームとなりかねませんのでお早めにお願い致します。」

私と友人は管理人さんに感謝を伝え
急いで電車の近くに向かう。

電車は思っていたよりきれいで
でも少し色褪せていて
長年走ってきたのだろうなと感じさせるような
景色との安心感があった。

「ごめんね、ありがとう。」

友人が私に言う。

「別に良いんだよ、それより良かったね。最後に近くで見れて。やっぱりかっこいいね。」

そんな事を話しながら
2人で手早く写真を撮影していく。

3分程経って、管理人さんがチラチラと
こちらを伺うようになったので
戻る事にした。

「わがままを言ってすみませんでした、お陰で良い写真が撮れました。ありがとうございます。」

「いえいえ、こちらこそ急かしてしまって済まないね。長年○○を愛してくれてありがとう、きっと○○も君達みたいな純粋な子達に最後に撮られて幸せだったと思うよ。」

私達は管理人さんに改めて深々と頭を下げて
数駅分ほど海沿いを歩く事にした。

「展示が終わったら○○、解体されちゃうんだって。」

友人が寂しげに言う。

「そうなんだ、何だか呆気ないね。」

私が答える。
夕日がとても綺麗だった。

友人はその後、何か言っていたような
気がするけれど
波の音にさらわれて上手く聞き取れなかった。










終わり。          liru.

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