見出し画像

Week10 リーグ1位独走中の監督解任劇

先週お伝えした通り、監督が変わりました。

これまでの監督は僕と歳がほとんど変わらないような若い方で、アメリカ人でした。
インポートの僕らとプライベートを一緒に過ごす時間も多くあって、一緒に観光に行ったり、飲みに行ったりもしました。

一方ホッケーに関して、確かに普段の練習の進め方だったり個人的には物足りないところもあって、これがオーストラリアかと半分納得はしていましたが、それでも結果で見れば僕らは現在リーグトップを独走中。
成績が良くなくての監督解任はプロではよく聞く話ではありますが、セミプロの成績トップチームの監督解任は、ほぼほぼ有り得ない出来事と言っていいでしょう。

じゃあなんでこんなことが起きたのかというと、選手間の中ではローカル選手たちのアイスタイムが少ないことによる不満のせいとかって言われていたりするけど、本当はもっと大切な”シドニーベアーズとは”という根本の部分が揺らいだからだと個人的には考えます。
インポート選手が試合のほとんどを占めているというのは実際チームのアイデンティティにも響いてきます。
確かにホッケーは上手で試合には勝つかもしれないけど、ローカル選手が全然試合に出なかったとしたらそれは一体誰のチームなんだとなってもおかしくありません。
そこに危機感を抱いての決断。
1位という立場がよりそれを難しくしたと思いますが、新監督にベアーズOBを選んだこともそれを裏付けるような、将来のベアーズのこともしっかり考えた上での判断でしょう。

とにかく僕らは彼らの気持ちを尊重しなければなりません。
今のチームそのものを継承し続けているのはほとんど1シーズンしかプレーしないような僕らインポート選手ではなく、紛れもない彼らなのです。
僕らはあくまでもゲスト。
海外の選手がフラッときてオーストラリアで様々な経験ができるのも彼らがいてくれるおかげです。
そう考えたらむしろ彼らはこれまでもたくさんのことを我慢している気がします。
それでも特にベテラン選手たちはリーダーシップを貫いてチームが一つになれるように努めているのを僕は感じますから、僕は素直に尊敬しています。

まあそれでもこの出来事にはさすがに驚きました笑
ある意味で必ずしも結果を優先する感じではないところにセミプロらしさも感じてしまうところではありますが、
解任から新監督就任の流れははたから見ると鮮やかだったと思います。

ということで新監督として、かつてのシドニーベアーズ選手、そして歴代最多ポイントのフランチャイズレコードを持つ生きるレジェンド、チェコ出身53歳のブラッドが就任しました。

日曜日vsアデレードアドレナリン 4−2勝利


そのブラッドのデビュー戦。
1点リード、ゲームを支配するも攻めあぐねていた中で終えた1ピリのあとのロッカールームで彼は、
簡単にシュートを打つな、相手のゴーリーは体も大きいから、しっかりリンクを広く使ってゴーリーを横に動かしてから打てという指示をしました。
シュートのほとんどは決まらないのがアイスホッケーですから、どういつかが重要なアイスホッケーにおいて、彼の指示はさすがレコード保持者、スコアリングを知っているなという印象を受けました。

でも意外と、もっとシュートを打てと簡単に指示してしまう監督は多いと思います。
個人的にはそれは思考停止だと思っていて、シュート数が多い方が試合に勝つわけではないし、ゴールテンディングのレベルが上がり続けている現代ホッケーにおいては、どこのポジションから、どこのコースなら打たせて良いみたいな、相手にシュートを打たせることも考えながらプレーするわけですから、なのでより一層ゴーリーコーチという役割を僕はもっと普及してほしいと自分はプレイヤーながら思うわけですけども、
とにかく僕はブラッドに対して、その指示一発で信頼に足りる監督だなと感じました。

彼は派手な監督ではありません。
声も別に大きくはないし常に落ち着いていますが、目は鋭くて、経験によって洗練された網膜越しに物事を観察している感じがあります。
彼の実績を知っているからそう感じるバイアスが少しかかっているかもしれませんが、でも印象って大事だなと改めて思いました。
特に出会って間もない相手に自分の印象をどう相手に与えるかは国籍関係なく大事ですね。

こちらの残りのシーズンももうあと約1ヶ月ですが、彼からたくさん学びたいと思います。

最近の1日の流れ

こちらのお店は結構早くに閉まってしまうんですけど、特にカフェとかは14時閉店とか普通なので、プランを組むのも朝にシフトしがちです。
朝起きてジム行って、栄養とったあと美味しいコーヒー屋さんを探しに行くみたいな最近のルーティーンです。
最近行って皆さんにおすすめしたいシドニーのコーヒー屋さんを紹介します。

Skittle Lane

https://www.instagram.com/skittlelanecoffee?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==

シドニー内に3店舗かな、あってCBD内のお店行った時日本人のバリスタさんがいらっしゃって丁寧に最高に美味しいハンドドリップのコーヒーを淹れていただきました。
店内の作りがオシャレで最初どこに座ろうか迷ってしまいます。どこに座ってもOKです。
豆は自家焙煎の浅煎りスペシャリティ。
チームメイトのコーヒー通もみんな知っているお店!

Only Coffee Project (トップ画像のお店)

https://www.instagram.com/onlycoffeeproject?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==

シドニー内に2店舗。僕が行ったのはメトロの最終駅Chatswoodから電車に乗り換えて一駅行ったArtarmon店。
豆は世界の有名ロースターからセレクトしたのを扱っています。オスロのTim WendelboeとかニューヨークのSey Coffeeとか。一人で行ったらなんか毎回サービスで他の豆のコーヒーもお試しでくれたりします。こないだはアムステルダムのDak Coffee Rostersのを飲ませてくれた。
店員さんもみんな朗らかで良い空間です。お店の前にあるベンチでくつろげるのも最高。
あともう一個イチオシポイント。店内スピーカーがBang&Olufsen!


それではまた来週っ



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?