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ラジオ体操をはじめてみた~変化すること~

前回に続き、自分を変化させてくれた経験について。連鎖しているなぁ。

少しまた自分のことを。
私は多分理屈っぽい。物事を本能や感覚でかぎ分けることが苦手だ。
なので、判断の決め手は統計や理論、黄金比や、流行りだった。
仕事で引用するには、根拠説明が楽だし、提案を判断するのにも便利だ。
結果的に全部「まぁそういうものだ」と思ってきた。

ただ、この統計的なよいものが本当に自分に合っているのかを判断するのはすごく難しい。
自己啓発本も好き(そういえばアート勉強したら読まなくなった)だったし、ダイエットも好き、サプリも好きだけれど、1年以上続く生活の中の習慣がほぼ見当たらない。
なんでだろう?

そんな慢性的な疲れと悩みを抱えた私が、「本気のラジオ体操」をはじめてみた。これは息子が通う運動教室を運営する「あき星」による毎朝の無料オンラインイベントだ。

毎朝6:15からZoomで集まった人と一緒にオンラインでラジオ体操をする。
姿勢や動きのチェックもしてくれるし、何よりも朝から大量のポジティブなワードをシャワーのように浴びる15分だ。
誘われながらも参加せずに数か月がたっていたが、いろいろ考える機会(前回書いたことなど)を経て、参加してみることにした。
息子はやらないというので、あえて寝室の寝ている横で始めてみた。

≪1日目≫
ラジオ体操がいいらしいというのはこれまでにもいろいろ聞いてきた。確かに朝からいいかんじに身体がほぐされる。うん、いいかも。
息子:爆睡

≪2日目≫
意外と楽しい
息子:布団をかぶる

≪3日目≫
え、そんな動きだったのか、なるほど。なんか調子いいかも。
息子:起き上がる

≪4日目≫
終わったあとが、ダラダラせずにすんでるかも。なんか朝の家事がはかどってる。
息子:笑ってみている

≪5日目≫
なんかむくみが減ったのかな。週末なのに家きれいだし。
息子:真似してる。
あれ、今週学校行くの早いな。遅刻してないかも。

≪6日目≫
調子いい!なんかストレスないかも!
息子:ベッドの上でラジオ体操。
あれ、ごはんめっちゃ食べてるぞ!?

・・・
その後も続けて今のところ休みなし。
すこぶる快調な日々が続いている。
正直びっくりするほどの変化だった。
実は3学期の我が家の朝は、息子の起きない、準備しない、ご飯食べない、遅刻するの負のループ。
私も疲れが取れないダラダラ寝て時間が無くなる。帰ってきてもついついソファーの上。。。
無限ループを断ち切るために、はやりの運動やサプリをためしてみるが、なんか違う。
そんな中、前回の思考の変化が私に「本気のラジオ体操」を選択させたのだ。

ラジオ体操の時間は私にとって楽しみなものへと変化した。
動かすことで身体が変化し、先生方の言葉で気持ちが変化した。その変化が行動を変化させ、時間の使い方が変化、更なる気持ちのプラス変化へと転じていった。

もちろんこれは理論に基づいた運動の成果でもあるのだが、たぶん、最大のポイントは先生方の言葉だったと思う。心に栄養を与えてくれるような声掛け、単語、雰囲気は自然と身体が緩み、心に余裕を作ってくれる。
(あ~そんなテキストかけるようになりたい。)

言葉のチカラはすごい。
実はこの期間一度親子でものすごくストレスを感じる出来事があった。
それは同じ空間にいる人同士の言葉や行動、態度だったのだが、息子はどうもそれが苦手だったようで、翌日の調子がすこぶる悪かった。
子供は言葉や他人の気持ちを敏感に感じ取るのだと実感した出来事だった。
このことを切り替えさせてくれたひとつもラジオ体操でのポジティブな声かけであったから、やはり身体と心がいかに一体で影響しやすいかをかんじることになった。

冒頭に書いた私がしてきた行動は多分、多くの人に心当たりのあることだと思う。
大量の情報にふれていると、感度は鈍り、自分の変化に気づけなくなる。
結果判断は難しくなり、情報や他者にコントロールされてしまう状況へとつながるのだ。
私たちがこの情報から逃げることはできない。
大量の情報から選び取る力、乗りこなす感性、自分の変化に気づく感度。
これからの時代を生き抜く中で高めていくべき点なのだろうと感じている。

ポジティブな「変化」は楽しく、未来的で私たちの栄養となる。
思考も、身体も、気持ちも、環境も、変化し続けることで上昇のスパイラルがうまれるのだと私はかんじている。
「変化」に気づける感度を取り戻す。
このきっかけが、「思考」であり、「動作(ラジオ体操)」であったことは、大きな収穫だった。

気持ちの余裕でますますいろいろなことに思考が飛躍し始めた。

うん、変化ってやっぱりいい。
明日もラジオ体操でスタートだ。

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