いつまでもあるとおもうなWebメディアと編集者と載るはずだった原稿の行き先
※「Web記事を書くこと/ひと」にまつわるアドベントカレンダー向けの投稿です。あげられたハードルを全力でさげにいく姿勢で生きているため、なにごともゆるいひとです。
1、Webメディアが「あぼーん」しかける日
掘り起こすなよ!っていわれそうだけど、ワケありなので書く。
令和初の大炎上といわれた、実在人物に対する「カルチャー顔」発言を、みなさんは覚えているだろうか。というかそもそも、知っているだろうか。『DON'CRY(ドンクライ)』というWebメディアで発信された記事の内容がきっかけで、いろいろと意見が交わされることとなった件である。
その後、そのWebメディア自体がネット上からあぼーん(消失)したわけではない。ただ、「今後のガイドライン」を残して、いつ復活するかも分からないままこれまでずっと更新を停止している。
紙媒体が休刊・休止ということばを使うとき、「よほど事情が変わらないかぎりは永遠に」というニュアンスが含まれているのとおなじで、『DON'CRY(ドンクライ)』もそうとはいわずにそうなるんじゃないか……と、切なくおもっている。なくなるわけじゃないという余韻があるだけに、うごきだすのをじっと見守っている。
もちろんわたしは例の件を再熱させたいわけじゃない。ただ、じぶんの身には裏でこんなことがあった、という話をしたい。
2、『DON'CRY(ドンクライ)』とわたし
元々わたしは『DON'CRY(ドンクライ)』のいち読者で、遅まきながら関連イベントを追いかけはじめたひとだった。ざっと流れをいうと、
①漫画家さくらももこさんの逝去前に『ちびまる子ちゃん』記事を読んだ
②ルギアをオカズに抜き続けたリアル僧侶がいることを知った
③『フリクリ』を語れるコスプレ奴に共感し、話してみたくなった
④「ロボットアニメはオワコンなのか?」にそんなことない!と叫んだ
⑤激画団の自主制作アニメ『空中軍艦アトランティス』のクラファン参加
⑥「激画団を語り終えて。DON'CRYはなくなります」に泣いた
⑦「DON’CRYを再開します」に泣いた
⑧編集長が交代し、イベントがふえると知って泣いた
⑨じぶんから2代目編集長に連絡し、書かせてもらうことになり泣いた
⑩『カルチャー顔』の件でTwitterのTLを見ながら泣いた
『DON'CRY(ドンクライ)』には、泣かされてばかりだと気づく。涙腺ゆるすぎでは?とおもうが、それほどスキなメディアなのだ。
3、ライターなら1つはある「書きたいメディア」
じっさい、例の「好きで好きで好きで。」の記事がアップされる前まで、水面下では2代目編集長とのやりとりが進んでいた。じぶんのスキなものについて存分に書くという、ありがたい場をもらえるチャンスでもあった。誰にもいわず進めていたことだった。
誤解されると困るので、念のためいっておくと、「わたしの原稿とかもうどうでもいいので復活してくださいというきもちでいっぱい」ということがいいたい。noteのタイトルが、「いつまでもあるとおもうなWebメディアと編集者と載るはずだった原稿の行き先」なので、こいつ書けなくなったことにキレてんのか?っておもわれそうだけど、ちがう。
なんていうか、「はー、めちゃすき~!らぶー!らぶー!」ってアタマが花畑になってるところに突然ガツンとやられたかんじだ。当該記事に対する批判がわき起こった原因について、個人的な見解は伏せておくが、「更新が途絶えてしまっている現状が、かなしい」とおもっているのは事実である。
Webライターならだれだって「ここで書けるとすごくうれしい!」という媒体が1つはあるとおもう。でも、Webメディアというのは、いつ消えるかわからないあやうさがある。データごとネット上から全部消失したり、形は残っているが更新されなくなったり。「ここで書きたい!」とおもう媒体が息をしていないのは、ツラい。ほんとうにツラい。もう、とにかく在って!そこに在って!(いやまだ在るけど)もっかい息をして!!
もっともっと前から読者になっていて、『激画団』以外のイベントにも顔をだしていて編集部やそのまわりのかたとなかよくなっていたら、じつは、あの件があったあとでも「この先どうしようと考えてる」なんて話がきけてこんなに落ち込むことはなかったかもしれない。でも、そこまでのつながりはなかったのである。
って、ただのファンの感想じゃねーか!ってかんじだけど、根っこはそれでいいんじゃないかとおもう。
「書くこと」をなりわいとしてきて、関わったプロジェクトごと消えた、みたいなことは度々あった。産声をあげないまま、中身が死ぬのだ。それも悲惨だが、愛されていたものがうごかなくなるのは……。
4、じぶんを売り込む先には「愛」を
※これは「Web記事を書くこと/ひと」にまつわるアドベントカレンダー向けの投稿です。「書き手」を募集しております。ほっとくと、わたしの偏愛で埋まってしまう。
「愛」とか持ちだすなんて、なんかやべえこと言ってる気もする。でも、じぶんが編集長だったらそれをもって書くひとがほしいとおもう。
Webライターの皆さま、愛する媒体があってそこにじぶんがフィットするならガンガン売り込んでいこうよ。そして、その場がなくなってしまわないよう「書き手」としてがんばっていこうよ……!ああ、なんだかなもう切ないなあ、カムバックしてくれよお、もおお。
うおおおおおお(なにかを)やるぞおおおおおおお(ぜんぜんクレスタに書いてなくて焦っている