見出し画像

原宿 竹下通り/ニコプチ大好き小学生の女の子連れでゆくKAWAIIスポット観察

1、ガールよ、原宿を抱け。

 「JAPANESE KAWAII」とは縁遠い趣味・趣向をしているので、タイトルが事実とは大きく異なる可能性が100%に近いことを先にお詫びするッ!

 ……さて、

 3連休1日目、小学6年の息子が「自転車でブックオフ巡りしてくる」とソロ活宣言をしたので、わたしは小学3年生の娘(JS!)を連れて、女子を満喫するためのスポット<原宿/Harajuku>まで行くことにした。娘は、女子小学生向けファッション雑誌『ニコプチ』(新潮社)の愛読者なので、本誌掲載アイテムが店頭にいっぱい並ぶ原宿も、だいすきなのだ。

 わが家から、東京メトロ千代田線なら表参道駅まで乗り換えなしで一本、そこから徒歩でアクセスすることができる。しかし、初っ端からザ・原宿って雰囲気を味わいたかったので、JR山手線を使うことにした。原宿って、駅の改札口を出たあたりの景色がわりと独特だから。いや、どの駅にも味があるけど。

 男子(兄)がいない、というだけで「わーい!じっくり見られる」と本音がダダ漏れだった小3娘、さっそく「竹下通りの入り口にあるやつ見る!」とはしゃぎだした。門、というかアーチのことだ。

 夏になると、めちゃくちゃKAWAIIド派手な格好でラジオデッキを担いでいる「写真撮影&SNS投稿され待ち」なかんじのお婆ちゃんが時々いて、にっこりピースしてくれるのだが、冬はさすがにいなかった。寒いもんな。てっきり、いつでもいるものとおもい込んでたけど……。

2、原宿=マチルダ・アジャン

 一方わたしは、JR東日本による『機動戦士ガンダム・スタンプラリー(あなたならできるわ。編)』で、原宿駅に配置されたキャラクターが初代ガンダムに登場する地球連邦軍の女性士官マチルダ・アジャンであることに感動していた。マ、マ、マチルダさァァァ――ん!

 さらに、原宿駅あたりで恒例の看板広告となりつつある、『IPA 独立行政法人 情報処理推進機構』の連続コマ割り恋愛漫画「パスワード~もっと強くキミを守りたい~」がすきで、ここにくるときは、2つある原宿駅の改札をいったりきたりして全話を読むようにしている。小3娘も、設定がうまいとうなっていた。うむ、そうだろ、そうだろ……。

 2020年、令和……。原宿といえばマチルダ(名言「あなたはエスパーかもしれない」)であり、強いパスワード設定を促される街なのだ。

3、女はトイレに困る生き物

 どこにいたってそうだ。女って生き物は、大人だろうがこどもだろうが、テリトリーでないスポットにくると「用を足す場所はどこか?」を注意深く観察している(はず)。したくないときはしたくないのに、したくなったらもう、したくてしたくて仕方がなくなるからであるッ。

 「女子トイレに並ぶ」なんて、人の多いところにおでかけすればよくあることなので、暇つぶしができるようもっと便所のエンタメ化をしてほしい。女性マークの服を着せ替えられるとか、女性マークに声を吹き込めるとか、女性マークに「ワタシハソッコウデヨウヲタセマス!」って暗号を伝えると隠しトイレのとびらがひらくとか。

4、原宿ステッカー通り(仮)

 小3娘がKAWAIIかつPUNK系のお洋服屋さんに入る直前、原宿竹下通りで「シール・貼り紙・ステッカーべったべた塔」を発見してしまった。公共物にこうやって私物を勝手に貼り付けるのは禁止行為だが、こうなっちゃってると気になって凝視する。「こんなぺったりイッてたら、生半可な道具じゃはがせないよな~。変な主張あるかな~」などと、あいかわらずおもう。

 神保町では見かけなかった『東京風紀委員会』ステッカーがところどころにあった。するどい目つき、都内23区にいたらどっかで見たことない?

5、Harry's Sandwich Company at Cafe Roots

 原宿竹下通りの裏路地を歩いていて、外国人の店主がおもての看板を立てるところに偶然でくわした。空腹を満たすためフード店を探していたところだったので、「3階ですよ~!」と促されてあっけなく応じた。

 おいしいサンドウィッチを提供するカフェ兼バー『Harry's Sandwich Company at Cafe Roots』通称「ハリーズ」は、日本を観光中の外国人客もけっこう訪れるようだ。全部はヒアリング(聞き取り)をできなかったが、すごくきさくに東京のことやじぶんのことを英語で話していた。居心地いいし、すでにリピートしたくなっている。原宿のベーカリーカフェは、ここがおすすめだといって誰かを誘いたい……。

 おそらく人が住んでいる部屋もあるであろう古い雑居ビル(マンション)の3階。店内のデザインが凝っている。壁には、おそらくホームシアターのものであろうスクリーンがあった。夜の雰囲気もみたいなあ。ドリンク注文で大きめの急須1つぶんとくとく飲める。アメリカンスタイルに浸りたい。

6、原宿スクイーズ風呂

 原宿竹下通りのブルームスクイーズ専門店『モッシュ(MOOOSH)』に、2種類の桃でひたひたになっているスクイーズ風呂があった。きもちがついていくなら老若男女どなたさまでも入浴OKな桃の湯である。

 靴を脱いで、わたしも突入してみた。踏んじゃまずいかなっておもうけどスクイーズだから元の形にすぐ戻るし(形状記憶)いいんだよね。ふにう、ふにう、ふにううう、というなんともいえない感触。ゆる~い握力で足裏のマッサージされてるような不思議な「圧」があった。TwitterのMOOOSH SQUISHY 原宿店・公式アカウントが超きらきらしている。

 わたしが気に入った商品は、「ホンモノとしかおもえない!」シリーズ。見た目ヨシ、においヨシ、さわり心地ヨシの三方良し。でも、このパン本気で歯を立ててしまいそうなので(触ればちがうってわかるはずなんだけど)うちに置いておくのがこわい。くんかくんか、くんかくんか。

7、『にゃんこ展9』DESIGN FESTA GALLERY

 原宿といえば、『デザインフェスタギャラリー』のあるところだ。展示の内容をみてから赴くわけじゃないので(予定の合う日に行くだけだから)、すべてはそのときの出会い。『にゃんこ展9』では、何点かオリジナル作品を購入した。会場すみずみまで猫、猫、猫である。猫アイテムに目がない人はハマるだろうなあ。

 鶯谷・東京キネマ倶楽部の『デパートメントH』が、あたまをよぎった。フェイスマスク(お面)をつけるだけでも仮装の範疇に入る、という情報を耳にしたのでなにか1枚ほしいなあとおもっていたのだ。深夜0時スタートなので行く予定はまったく立たないのだけど……。ソロで突入する精神力も基本ないのだが、猫マスク(税込み1,500円)をかぶっていたらそこはカバーできそう。

 タコ=多幸(たこう)で縁起がいいらしい。猫が巻き付かれている姿が目にとまりポストカードを2枚購入した。たこ焼きをかぶっている猫もいい。あと、青いキャットシール、これは一目ぼれ。どこに貼ろうか考えちゅう。

8、「部屋をHARAJUKUにしたい」

 原宿アルタ1F『SUGAR HIGH!(シュガーハイ)』がチープさも含めてイイ。頑丈すぎない、潔癖すぎない、かわいさ一点集中の原宿感があって、その名の通りほんとうに甘いモノで興奮状態になるかんじ。