(仮)仮想村社会物語
●「あっ?!あれ、引越してきた沢じゃない?」
◇「本当だ。それとあれ、代の家の車だよな」
沢結衣は、手を引っ張られるように車に乗って
車は動き出した。
◇「大丈夫かな」
●「分かんないよ」
ふたりの男子中学生は沢結衣を乗せた車をぼーっと眺めていた。
◇「ところで代んちの嫁さん凄い色っぽかったよな。真理っていう名前がまた良い」
●「ふぅん。うちのかあちゃん、代の嫁さんがだいっ嫌いでな。俺の父ちゃんに色目使ったって前に言っていて。だからさぁ…急に姿が見えなくなったのは、新しい男のとこに行ったんじゃねぇんか?って言ってたよ。性悪女の相をしてるんじゃと。どんな男もくわえ込むとか息子の前で平気で言うし」
◇「男が出来た?そうなのか?
……俺は絶対に殺されてると思う」
●「誰に?」
◇「そりゃ、代の息子に決まってるでしょ」
●「本当か」
◇「そうだよ」
●「殺るところを目撃したんか?」
◇「見てねぇ」
ふたりは顔を見合わせた。
●「なんでぇ?!」
◇「だって代は嫁さんを愛してたんだろ」
●「愛?…恥。お前女と付き合ったことがあるのか?」
◇「無いね。この村であるわけ無いよ」
●「沢どうするよ」
◇「うーん…この村では沢の嫁さんの次に可愛いからなぁ」
●「えっ?!俺は沢の嫁は嫌だね。化粧が濃いだろ。それに年上だし母ちゃんの話だとやりマンらしいで。
付き合うのは絶対に無理無理!」
◇「俺は、真理の事をかわいいと思っていたけどな。確か沢の息子と結婚した時は18歳だったとか言うで。んで、姿が見えなくなったのは23だったかなぁ」
●「18だった?化粧がきつくてもっと年上に見えたわ。まぁ向こうがリードしてくれるなら、1回くらいはやっても良いけどね笑」
◇「やるってお前…言いつけてやるぞ」
●「はっ?誰に?」
◇「代に」
●「ふざけんな。殺人するようなやつなんだろう?」
◇「だから」
●「てめぇふざけるなよ笑」
家が1軒見えてきた。
●「着いたわ じゃ、またな」
◇「あ、うん またな」
そしてふたりは別れた。
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基本噂話しは、話している人間は匿名に近い。
分かりやすくするために
◇は甲野純平
●は加奈井幸太
としました。あまり無い名前にしたいけど
被っている人は自分の事だと思わないで下さい。
この物語の名前は仮名です。
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