不思議な国のアリス173K
※コレはある男が現実(現世)と精神世界(別次元)の狭間で過ごした夢のような物語をインタビューして記事にまとめた話ある。信じるか信じないかはあなた次第…
今日は起きてから何か変だ。
しかも変な夢も見た。
だがしかし、内容ははっきり覚えていない
ただ覚えていること。それは……
「白ウサギ」が出てきたということ
そしてその「白ウサギ」に
「おーーーきろーーーーーー!!!!」
と言われて目覚めたのだ。
夢の続きも気になるが今日は予定もあるということでゆっくり支度でもしますか。。。
タバコに火をつけ、コーヒーをすすりいつも通りのルーティンを淡々とこなす俺。
そう、ここまでは「変な夢」を見ただけでまだ。
俺は一息つくと食事をとり、皿を洗って水回りをサッパリさせたあと近くの河原へ向かった。
それにしても今日はいい天気だし、凄くあったかい。
いつも通り河川沿いを少しウォーキングし、一息つこうと河川の芝生の上で寝そべっていた。
瞼を閉じ頭の思考回路スイッチを一旦オフにして、地球と一体化しているその時だった。
「キィィィィィィイイイイイイイイイン」
と、いきなり耳鳴りがしたかと思うと目の前に白いウサギが現れたのだ🐇
(画像お借りしました)
白ウサギ「よう、相棒!えらい驚いているがさっき会ったばっかりじゃないか?」
俺「!?」
このウサギまさか夢に出てきたあの「ウサギ」なのか?
確かに何処となく似ているが…
俺は白ウサギが1人で賑やかに喋っている現実を理解できないでいた。
するとウサギが胸ポケットから小さい薬の入れ物のようなケースを取り出して語り出した。
白ウサギ「ワイはキミのような人を待っていたのさ。キミはこの今見ている世界が真実の世界だと思うか?いや、キミはこの世界の違和感に気づいていたはずだ。」
俺「………(どっかで聞いたことある設定だな、おい)」
白ウサギ「よし、いいか?キミは真実の世界を見てそれを世界に発信する義務がある。我々も長い間「救世主」なるものを探し続けてきた。そしてようやく発見したのだ。それがキミだよ。ワイは夢や別次元からずっとキミを観察し続けた。そして確信に変わったんだ。」
俺「…ほ、ほう(この展開……まさか)
そういうと白ウサギは小さいケースを開け、赤色と青色の薬みたいなものを手に乗せ、俺に向け差し出してきた。
白ウサギ「さて、ここからが本題だ。この左手の青い薬を飲めばこの話はおしまいで、キミはまた元の普段の作られた世界での生活にもと戻り。当然俺の記憶も消えることになるだろう。だが、赤い薬を飲めば、キミは俺に誘われて不思議な世界でこの世の真実の姿を目の当たりにする。さあ、どーする?」
胡散臭いウサギだし、完全にマ○リックスのパクリだが、俺は自分の好奇心には勝てなかった。
迷わず「赤い薬」を飲んだ。
すると白ウサギは、
「さあ、キミは今日のスケジュールを淡々とこなしてくれたらいい。気がつくと不思議な世界に迷い込んでいるはずさ!ワイは別次元から見ておくから楽しむといいぜ。シャーな!!」
そういうと白ウサギは二足歩行で野原の方に消え去っていった。
……………
一体、何だったのだろう。
少し体に違和感を感じながら俺は家まで戻り、YouTubeを再生しながら支度を整えた。
しかし何だあのウサギは……
言っていることにはなかなか興味を惹かれるものがあったが、二足歩行はするし、喋るし、おまけに変な薬まで持ってやがるときたら……
もうすでに夢でも見ている気分だったが、俺には予定があるのだ。家を出なくては!
家を出て鍵を閉め階段を降りようとした時、
「キィィィィィィイイイイイイイイイン」
おいおいまた耳鳴りかよ!と思っていたら
「ドックン!」
次は胸が熱い!全くあのウサギときたら何を飲ましやがった!?
家に戻り座って水を飲み、少しマシなったと思うとまた家を出て、自転車を走らせて地下鉄の駅まで向かった。
地下鉄の駅までたどり着き、自転車と共に地下へ向かい、自転車を止めるとホームまで急いだ。
やべえ、電車が来ちまう!
改札を抜けて階段を駆け足で降りようとした時、俺は足が止まった。
何じゃこりゃーーーー!!!???
何と階段が上の写真のようにグニャグニャにねじれ曲がっていたのだ!
おいおい、どーなってやがる。。。
階段はグニャグニャに曲がってはいるが、歩くことに何の問題もなさそうなので「不思議空間」の中をひたすら駆け降りる。
グニャグニャの中を降りてきたせいで、まっすぐ降りてきただけなのに疲れてしまった…
疲れて柱にもたれながら、いつ電車がやってくるのか確認しようと電光掲示板を見た時、さらに衝撃が俺を襲った!!!
「グニャ〜〜〜〜ン」
なんと、電光掲示板の文字が機械の中で踊っているではないか!!
チグハグになってしまって全くわからないようにも思えたが、俺には手に取るように時間や駅の名前がわかるのだ。
(自分が一体どういう状態なのかがわからない。が、なんかすごく面白いぞ!)
と思っていると、他にも電車待ちの人が来た。
周りの人も電光掲示板を見るが、別に驚いた様子もない。
周りの人には俺のようには見えてないのか?
なんて思っていると電車がやって来た。
俺はこの訳のわからない「不思議空間」に疲れてしまっていたので、急いで座席に向かった。
全く一体なんだというのだ…
とりあえず目的の駅まで寝るか……
そう思い俺はイヤホンを耳に取り付け、お気に入りのプレイリストをかける。
お、いいじゃん。ミレパの「FAMILIA」か。
目を瞑り、心を無にしようとした瞬間
「プチューーーン!ピロロロロロロロロ〜グワングワングワングワングワングワン…………」
と訳のわからない効果音が意識の中で聞こえると、その瞬間様々なイメージが目の前に現れた!
まず見えたのが、宇宙空間に漂う1つの星、これは地球か?いや違う、この星を俺は知っている!俺はこう見えても天体マニアだからな!!そうこの星は「明けの明朝/金星」だ。
なんて思っていると、またイメージは変わり次は花園が目の前一面に広がった。
なんて綺麗なんだ。
もう俺の顔はその時「ぴえん🥺」そのものだった。
すると、瞬く間にイメージが変化して、また突然
「プチューーーーーーん」(次元移行音的な)
白ウサギ「やあやあ、いいもん見たようだね。宇宙人くん!」
……何を言ってやがるこいつは?俺が宇宙人だと?
白ウサギ「キミが見たものは紛れもなく"金星"さ!そしてあの花園はおそらくキミが前世で住んでいたところさ。推察するにキミの魂は金星出身のようだな!」
成る程な、故にあのビジョンが…って納得してどうする俺!
そもそも前世って何だよ前世って!
白ウサギ「何言ってんだ!基本的に魂は生まれ変わりしてんだよ。しかもこの地球においては少しルールが特殊でな、生きとし生けるもの、死んであの世に行って、人間時間で言うところの50.60年くらい遊んだり修行した後、まだ欲が抜け切らない魂はそのまままた人間界送りさ。これが太陽系惑星地球で言うところの"輪廻転生"だな。そんなことも知らないのか?」
輪廻転生くらい知っとるわ!ドアホ!!
でもまじでそんなシステムになっているとはな…
この白ウサギの言っていること、デタラメじゃないかも知れない。
俺は本能的にそう思ったのだ。
確かに「金星」を見た時や「花園」の風景を目の当たりにした時すごく懐かしい気分になった。
(本当に縁があるのかも知れん……ゴクリ)
白ウサギ「さぁ、目的の駅だぜ?異次元の旅に行ってきな!!」
そういうとウサギは消えて、俺の意識は電車の中に戻ってきた。
「間も無く○橋〜○橋〜」
本当にもう着くみたいだな。
目を開けたその瞬間、目の前に座っている人々の大小がデタラメすぎて摩訶不思議な世界になっていた。
その瞬間は驚いたがその時の俺はすごく冷静で、「ここは別の地球なんだ!」ということで考えがまとまったのだった。
なので全力でこの不思議な国を楽しむことにした。
(割り切り)
またグニャグニャなエスカレーターを上がっていき、もはや改札などはサイボーグにしか見えない。
そんな状態にも慣れ、むしろ鮮明に色鮮やかに見えるのでだんだんこの摩訶不思議世界が心地よくなってきたのだ。(変態)
慣れたもんで最後の階段を上がり地上へ出ると、いつもの知ってるロータリーとは違い、いや正確にはロータリーなのだが、もうそこらじゅうに神聖幾何学模様で有名な「フラワーオブライフ」や「メタトロンキューブ」がそこらじゅうにふわふわグニャグニャに浮いているのだ!
なかなか伝わりにくいとは思うがそれぞれはそれは幻想的だった。
まるで地球なのに地球じゃないみたい。
少し歩くと、待ち合わせ場所に約束していた花屋さんがいた。
花屋さん曰く、この近くに絶好の夜のピクニックスポットがあるらしい。
ちなみに言い忘れていたがもはや花屋さんも、近くにいるのに遠くにいたり、離れているのに近くにいたりと相変わらずデタラメな距離感&大きさ感だった。
不思議な感覚だ。
俺は今普通に花屋さんと会話しているが、その周りには神聖幾何学模様がたくさん泳いでいるというのに、それに「気づいている」のはどうやら俺だけならしい。
つまり俺は今「現実」と「異次元」の狭間にいるということ。
つまり「現実」=形や大きさが変化して見えているが、町や花屋さん
「異次元」=これがいわゆる白ウサギの見える精神世界やそこらじゅうに見える神聖幾何学模様
という具合に自分の頭の中にまとまった。
駅から少し離れたところに川が流れており、夜になると川沿いの木々や橋をライトアップされているみたいだ。
花屋さんはなぜか状況を把握しているのかいないのかわからないが、丁寧に俺を目的地まで誘ってくれる。
まさか、こいつも白ウサギの化身かなんかなのか?
そんなことを言いつつも目的地付近まで到着した。
橋のそばに階段がありそれを降りるのだが、またこの階段が素晴らしく幻想的なのだ。
もうすでに俺の心はこの幻想的な風景に奪われてしまっていた。
少し歩いていくと木々の下に座れそうなところがあったので2人でそこに腰をかけ、持ち寄ったビールで乾杯した。
目の前を見ると橋がライトアップされており、俺は喋ることも忘れてひたすら橋に見惚れてしまっていた。
するとその時、
「プチューーーーーン!グワングワングワングワン……」
またこの効果音!?
またどこかへ飛ばされるのか!??
そんなことを思っていたら上空にトンデモナイものが現れたのだ。
俺は目を疑った。
なんとなんと、空一面を覆い隠すように宇宙船のようなものが上空を埋め尽くしているではないか!!!
それを目撃したその瞬間、
「プチューーーン」
俺は気がつくとベッドの上だった。
………?夢?
夢だったのか??
そもそも本当にあった出来事だったのだろうか?
ピコーん
!スマホが光っている!
スマホを見ると花屋さんからメールが来ており、
「今日はありがとう!楽しかったね〜!!^_^また遊ぼうね〜」
と連絡が入っていた。
つまり俺は間違いなく地下鉄に乗って花屋さんと会っており、どうにかこうにかして自宅へ戻ってきたことになる。
つまり今日の出来事は真実?
寝ぼけた頭を起こすために少し冷えるが、ベランダから外に出て煙草に火をつける🚬
あ、今日は満月か〜
なんて思いながら月を見ていると、どこからともなく声が聞こえるような気がしたんだ。
「やっほー!宇宙人!今日は楽しかったか?またワイの方から遊びに来てやるよ!じゃあな🐇」
あんな摩訶不思議な思いをしたのに、またあの白ウサギが会いに来てくれないだろうかと思ってしまう俺。
そういや、どっかの誰かがウサギは異世界への道案内人だっていってたなぁ〜
今度はあなたのとこにも白ウサギがやってくるかも知れない……
fin.
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