算命学とは①

こんにちは！四月一日庭の車田です。

そもそも、この話を最初にするべきでした。
私のnoteを読んでいただくにあたっては、算命学というものに関しての共通認識を持っていただかないと、話の内容が正しく伝わらない可能性があります。

ではさっそく。

算命学とは、
①帝王学である
②思想学である
③占い（中国占星術）である
④天文学（暦学）である
⑤分類学である

どれが正解でしょうか。

はい、全て正解です。

良く耳にするので、初めに言ってしまうのですが、決して「統計学」ではありません。
少なくとも私はそう認識していますし、算命学の成り立ちや思想を理解できれば、「統計学」ではなく、「分類学」であることがわかるはずです。
ただし、ここで言う「分類学」は古代中国の思想体系によって編み出された思考システムに基づく「分類学」です。

私がこの世界に足を踏み入れたきっかけは「中医学」です。
「中医学」においても、「算命学」においても、大元の思想的部分はほぼ変わりません。
算命学の方がより複雑です。
この統計学か分類学かの話に関しては、中医学で考えた方がわかりやすいと思われるので、そちらの例を使って説明したいと思います。

たとえばCOVID-19への対応がわかりやすいかと思います。
現代医学はエビデンスの世界です。ゆえに、初めての病原体にはとても弱い。
データが取れるまで対策（ワクチン作成など）がとれません。

ですが、中医学ではどう考えるかというと、弁証論治という身体のあり方を捉える、中医学独特の理論体系からなる思考システムで、患者さんの状態から証を導き出します。
この証によってどのような性質を持った邪なのかを分類していくのです。
それによって、すぐに対策を立て、実行に移せます。
新しくワクチンを開発しなくても、既存の生薬を組み合わせて包剤を組むことができます。

ですから、中国政府の対応はとても早かったです。
日本では2020年1月に最初の感染者が見つかってますが、同年4月には中国政府は世界各国にいる自国の留学生宛にCOVID-19対策用の中成薬（生薬を組み合わせて作った方剤を製剤化したもの）を配っています。
【※これは中医学が現代医学より優れているということが言いたいのではありません。医学の世界で言えば、中西医結合といって、中医学と現代医学、両方とも力を合わせて対処することがベストだと私は思っています】

統計学はデータありきですが、ここで言う分類学はある特定の思考システムを使って分類していくものなので、その思考システムが正しく機能するものなら、必ずしもデータを必要としないのです。
もしデータが必要だとしたら、その思考システムが正しく機能しているかどうかを証明するためということになります。

科学の世界でも、仮説を立てて立証するということの繰り返しになるかと思いますが、中医学や算命学のベースにある思想体系は古代中国人が初期の頃に立てた仮説を、膨大な時間をかけて、すでに立証してきた世界なのです。

ですからポイントは、ただ一過性の仮説を立てたということではなく、陰陽説や五行思想といった思考システムを練り上げたところにあります。
しかも、この思考システムは、身体や地球環境、宇宙空間、果ては人の一生における命運のような部分までも包含し、この世界のありとあらゆるものを分類することができるものなのです。

果たして、それが完璧かどうかは正直私にはわかりません。
私自身、中医学や算命学が全てだとは思っていません。
将来的に人類が火星に移住したら、算命学の理論は火星用に組み替えなければならなくなります。
ただ、その思考システムを使ってこの世界を眺めてみることは、自分自身の頭でこの世界について思考する上で、１つの「とっかかり」にはなるのです。

人によって、その「とっかかり」のようなものは色々だと思います。
私にとっては、それが陰陽五行説と呼ばれる、古代中国の思想体系だったというだけです。

余談ですが、私の生きる目的の一つに「この世の理を知ること」というものがあります。
これは、すでに多くの先人たちが示してくれているものではありますが、私は自分の頭で考えて納得した解を得たいと、子供の頃から思ってきました。
ですから、私にとっての算命学はこの世の理について思考するためのツールのひとつにもなっています。

今回はこれくらいにしまして、次回からはもう少しこの算命学の成り立ちについてお話ししていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました！

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