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桂花 - ケイカ -
この植物について
●基原など
●基源
モクセイ #キンモクセイ
Osmanthus fragrans var. aurantiacus
(別名:#丹桂 #金桂 #千里香 )
●産地と分布
中国原産。日本には江戸時代(17世紀ごろ)に雄株だけが渡来し、実を結ばないため、挿木で北海道と沖縄以外の日本中に増やされた。日本には自然の分布はなく、庭などに植えられている。
●花期
9〜10月
●薬用部位
花
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●生薬解説
●生薬ランク(神農本草経)
●生薬分類
温裏薬
●性味
辛,甘/温性
●帰経
心・肝・脾・胃
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●成分・薬理作用解説
●成分
・オスマン
・パラハイドロオキシフェニール・アルコール
・パルミチン酸
・オレアノール酸
●薬理作用
●臨床応用
胃炎、低血圧症、不眠症、口臭防止
●頻用疾患
●薬能
温中散寒・理気止痛・化痰止咳
●配合と禁忌
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■花言葉
・謙虚
・陶酔
・真実の愛
・初恋
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◆この生薬が使われている当庭の取り扱い商品
なし
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*Memo*
キンモクセイは汚染した大気中では花を着けない敏感な木といわれています。
キンモクセイは、春のジンチョウゲ、夏のクチナシとともに、強い香りを放つ「三大芳香花」と言われます。別名は「九里香」や「千里香」。ジンチョウゲを「七里香」といって分けている文献もあります。
(出典:日本薬学会, ウチダ和漢薬, )
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小話し
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先日の雨の日曜日。
実は金木犀の木の下で、しばらく雨宿りしてました。
なんという贅沢な時間。。
金木犀は庭木になっていることも多く、この時期はどこからともなく甘い香りが漂ってきますね。不思議と、鼻を近づけた時より、離れたところにいる方が強く香ります。
駒沢公園の木々は大きいので、金木犀の下でも雨宿りできちゃいます。
匂いフェチの私は、金木犀の香水を持っているのですが、これが本当にそのものの香りに近いのです。
北イタリアの貴族の保養地として栄えた湖畔のリゾート地、ストレーザという街のシンボルフラワーである金木犀を、そこ出身の調香師が丹精込めて作った、アクア・ディ・ストレーザという香水です。
ともすると、トイレの芳香剤になってしまう香りなだけに、この香水に出会えたときはちょっと感動しました。
香りとは不思議なもので、ただその花から抽出した精油を使っただけでは、実際の花の香りを嗅いだときのような印象にはならないものです。
金木犀は私の中で、結構その差が激しい類の香でしたが、イタリアの調香師に感謝です。
自然そのものの香りを香水として再現するには、幾ばくかのクリエイションを必要とする。
料理とか、美味しんぼの中でも似たような話があったような。。芸術の存在価値がこういうところにもあるのかもしれません。
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