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「前に進みたい」あなたへ

このノートを開いてくれたあなたは、悩んでいるのでしょうか?越えられない壁を感じているのでしょうか?

大丈夫です。私もそんな事しょっちゅうあります。そんな私ですが、『前に進む』という事について思う事があるのです。
今回はそんなお話し。

以前、『「成功したい」あなたへ』というnoteの中で「感情のフタ」を外す事ができた私は今までのトラウマに対し別の感情を持つようになりました。

https://note.com/49895296/n/nf0bf4b5b8f1d

私のトラウマについて、私は自営業の家庭に生まれました。初めは順調でしたが、次第に立ち行かなくなり父の自己破産、離婚を経験し、父は別の女性と蒸発。私は母との団地暮らしで育ったという話。ざっくりいうとこんな話。

別にネットの世界では珍しい話ではありません。しかし当事者にとっては大問題です。
私、兄弟、母は父のせいで不幸になったと思い込んでいたのです。

私もつい最近までは全て父が悪いと思い込んでいました。そう、良い思い出にも
『感情のフタ』をしていたのです。

ある時、ふと父の事を思い出した私は父のお店の名前を検索してみました。
エゴサーチとかしたくなる時ありませんか?それと同じです。

父は自己破産後、またお店を開いていました。今度は小さなお店です。そしてあの女性と再婚していました。

あるインタビュー記事を見つけました。
前の店をたたんだ時、過労などがたたり脳梗塞を起こした事、一命は取り留めたが、右手に後遺症が残った事を語っていました。

それを読んだ時、怒りがこみ上げてきました。
自分だけが苦労したのか?自分だけが再婚し幸せになっていたのか?あの時の自分達の苦労を考えた事はあったのか?
どこまでも身勝手で自己中心的な父だ。そう思っていました。

しかし今は、別の感情があるのです。

父は職人でした。頑固者で職人気質、さらに見栄っ張りな父。
経営がうまく行かず焦る中、職人にとって命である利き腕が使えなくなりどれほどの焦りと恐怖があった事でしょう。
日々の支払い、家族を養う責任、お店を改装するために背負った借金、信じていた人間に裏切られたと思ったのでしょう。
そしてそれを相談できる人もおらず、まともな精神状態ではなかったはずです。

『感情のフタ』によって閉ざされていた様々な思い出があった事に気付きました。

よく駄々をこねる自分にレゴブロックを買ってくれた父、
ハローマックで泣く自分にゾイドを買ってくれた父、
川でハゼ釣りを教えてくれた父、
夜、散歩しながら一緒にカブトムシを探した父、学校の帰り道迎えにきてくれた父。

あの時、父からもらった愛情は紛れもなく本物でした。

父がした選択を正しいとは思いません。
それによって不幸になり苦労をしたと思っていました。

しかし今思うのです。その経験をしたからこそ気付けたのです。

私は何も失っていない。健康だし学校もちゃんと卒業して自立している。

父に再会する事があれば伝えたい、

『私は怒っていない。あの時、何の力にもなれなくてごめん。私は元気だし、あの時もらった愛情に感謝している。』

私が前に進めたのだから、
『あなたにもきっとできる。』

今回はそんな話。

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