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言語化とは、言葉を用いて構造化すること

息子は寝る前に部屋を飛び出し、冒険をする。彼なりに、寝るよりも優先すべきコトがあって、飛び出すのだと思う。寝かしつけする親としては、たまらない冒険であるが、彼の好奇心を育みたいと思い、見守っている。そのうち戻ってきて、寝てくれることが多い。

少しずつ言葉を理解してきた息子を観察すると、褒められる言葉をかけた時、ありがとう。えらいね。すごい。よくできたね。という言葉を何度も貰いたくて、同じコトを何度も何度も繰り返す。

しかし、親があまりにも続くコトがめんどくさく、諦める頃には、息子は同じ言葉を聞いているが、そこにある意味合いを察するのか不明だが、止める。時には泣く。

言葉は、文脈で意味合いが変わる。

その文脈は、発した親と、受け手の息子での間にあるが、言葉にはされていない。

父親のセリフ「ありがとう(心の声:何回も続けて正直飽きたから、そろそろ辞めてくれないかな?でも良い親でいたい。息子よ、そろそろ辞めてくれたら嬉しいな。)」

心の声は、テキストに起こした文字量を話せば2〜3秒かかる文だと思う。

受け手の息子はどう解釈したか、父親にはわからない。

息子のセリフ「ん!(息子の心の声:父ちゃんが喜ぶから、何度もやってあげてるんだぞ。なんか声のトーンが変わったな。さては、飽きたな?そろそろ止めてやるか。笑)」

今日の気づきとして、息子の心の声ではなく。

本当に解くべき課題について、言語化してるか?です。

言葉の意味合いは、一人一人異なる解釈を持つ可能性がある。組織であれば言葉の意味合いは職場ごとに異なるだろう。つまり解釈が多岐にわたることを踏まえ、正しく伝わる表現になっているのか?ということ。

※ちなみに、この文章は言語化されていません。

言葉は、受け手には意味を伝えて、また言葉で意味を返し、伝え合う、抽象的な表現のやりとりだと思います。

例えば、ありがとう。という言葉は、息子からはもしかしたら愛しているよ!という意味で伝わっているかもしれない。

あるいは、これぐらい出来て当たり前だからね。という嫌味な意味で伝わっているかもしれない。※嫌味は、大人たちの文脈で使われるときがあるので、言葉の意味を考える一つの参考例。

だからこそ、課題とは何か?それは職場におけるコミュニケーションの量が足りないのである。なんて文章にしても、なんとなくでしかわからない。何が課題なのか?わからない。

つまり、全体的にかつ構造的に捉えて言葉にする。言葉には解釈の差が生まれるために、図解化する。

言語化は、言葉には受け手の解釈が入ることを理解している人が使うときには、ただ文章にするだけではなく、全体的に構造化させているかを問われてくる。つまり箇条書きは、文章化ではあるが構造化ではない。

言語化は、受け手と正しく物事を理解し合いたいという発信者の願いを込めた行為だと思う。


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