【アート思考とイノベーション】
day5 『 世界のビジネスリーダーがいまアートから学んでいること 』 ニール・ヒンディー
アーティストの思考法とビジネスを結びつける具体例と方法について。また、スティーブ・ジョブズのような革新的起業家とアーティストの共通点について書かれた本です。
自分のアート思考セミナーでも話しているいくつかの要素。
・ルネサンス的思考の必要性
ルネサンスの時代まではアート・サイエンス・エンジニアリング・数学・哲学の区別がなかったことで、いくつもの分野や文化、職業が融合して独創的なアイデアが生まれたそうです。この図は誰が描いた何の図だかわかりますか?
これはレオナルド・ダビンチが描いたヘリコプターの図です。みなさんご存知のモナリザだけでなく人体解剖図から水の力学から戦車の図まで残っています。ARTの語源はについて、artはラテン語の ars (アルス)に対応し、ギリシア語のテクネー に相当し、本来は「芸術」というより、自然に対置される人間の「技」や「技術」を意味する言葉であった。(wikipedia)つまり、この時期までアートとテクノロジーは区別がなかったのです。
19世紀になるとアートとテクノロジーの間には大きな亀裂が入り始めます。そして、現在、シンギュラリティ(技術的特異点)という言葉を聞いたことがあるかと思います。 AI(人工知能)の能力が人類を超える時、人類に変わってAIが文明の主役になる。。。いわゆる映画「ターミネーター」の世界です。
この考え方はアートとテクノロジーの乖離が生んだ思想だと思います。本書の中でも「ルーティンワーク的な仕事をしている人は、AIに仕事を奪われるおそれがある。だからこそ、機械に職を奪われたくなければ、いかに創造的な仕事につくかを考えなければいけない。と書かれています。
・ジョブズがアート思考な理由
1982年最初にリリースされたApple社のマッキントッシュ本体ケースの内側です。
この時の開発に加わったメンバーの直筆サインが記されています。ジョブズは絵画にサインがある様に、ミュージシャンがするようにサインを記載しています。そこには工業商品でありながら時代を変える芸術作品であるというジョブズと開発者達の思いが込められている。彼はバウハウスやピカソの影響も受けています。
また、アップルの凄さは、当時は専門的な知識が必要だったコンピュータに、さまざまなフォントを用意し、GUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)を搭載することで直感的に扱えるようになり、一般人への道を開いたことです。また、商品を売り込もうという姿勢よりも、ユーザーがアップル製品を使っていかに創造性を発揮できるかを重視し、人間の進化と、人間が機械より優れているということをよく理解しています。
・優れた起業家の持つ5つのスキル
1、関連づける能力
2、質問力
3、観察力
4、ネットワーク力
5、実験力
このスキルの3つは少なくともアーティストがふだんやっていることです。イノベーションを起こすにはこうしたスキルを育てるプログラムも必要だと語っています。
私がアート思考セミナーで実践しているワークショップは、これらを個人や組織に実装するために考えたワークショップを取り入れています。
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