【DX,WEB3,NFT,DAO,Metaverse,,,】
ザッカーバーグがFacebookから社名をmetaにしたこと。そして、NFTでアート作品が高額で売買されたこと。そして、GAFAに富が集中し国家以上の力を持っていること、、
これらの背景(もちろんこれだけではないが)からメタバース、WEB3、NFT、DAOといった言葉がバズワード化している割にはほとんどの人がその本質を理解することや、実際に生活の中で触れたことすらないと思います。
これらのバズワードはすでに多くの人にとっては理解ができない領域に達しています。
あなたの周りにこんな人どれだけいますか?
Oculus(仮想現実ヘッドセット)を被ってアバターになって会議している人。
NFTでアート作品を買ったり、作品をNFTにして儲けているアーティスト。
具体的にWEB3のサービスを利用している人。
DAO組織で自律分散型の意思決定を事業化している人。
これらのバズワードが内容も本質も理解されないままワイドショーの話題にまでのぼることに違和感を感じます。
ちょっと冷静に見てみましょう。
メタバース関連の株式を見ると軒並みダウンしています。
だからと言って、それらを否定するつもりはなく、META株価暴落の理由はプライバシー保護や利用者の減少が背景にあって改名がだけが本質的な理由でないとしても、投資家はこの状況に不安を感じているでしょう。これに拍車をかけて6月の時点で米株価が全体的に暴落しているので過渡期としてはむしろ誤解や失敗が増えることで最終的には本質的なヒトモノカネが淘汰されていくのだと思います。
社会思想の深層には経済成長が鈍化し、50年に一度起きるイノベーションによる経済上昇の波も起きそうになく、停滞した空気から新たな投資や景気回復への煽りや、GAFAに富とプラットフォームが集中することへの不安から非中央集権、つまり自律分散型への意識の高まり等。過度な期待や不安が経済やビジネスに不安定な迷いを生じさせているようにも感じます。
もっと身近な例で言えばDXです。
DXを推進することで、作業の効率化、生産性向上がはかれる、、、、
分散していたワークフローを統合したり、タスクの自動化を図ることで確かに作業負荷を軽減できるでしょう。
でも、本質的な問題はそこでしょうか?IT化による効率化や生産性の向上も必要ですが、それよりも属人的な人才(人の持つ才能や能力)への理解やマネジメントのマインドシフトを変える方が組織の持続可能性は高くなると思います。人材の管理は自動化できても、人才の活かし方、エンゲージメントはAIが教えてくれません。先日、HRエキスポに行ってきましたが、人材管理のシステムが目立っていました。マネージャーができていない従業員管理をシステムに任せるという事ですが、長期的に見れば人口が減っていくんだから自分の部署くらい自分で管理しなさいよ、、とも思うのですが、できないみたいです。
ダボス会議のシュワブ会長は資本主義の次は才能主義(タレンティズム)の時代だと言いました。今までの生産性重視の社会では、言われた通り正確に業務ができる人材が重宝されましたが、ビジネスに創造性を求められる才能の時代においては、非効率的とも思われるアート思考や「自分軸」をもった人才をもっと活かしていくことが大切だと思います。
多くのことがテクノロジーの土壌の上に成り立っていて、テクノロジーへの依存や過度な期待はビジネスの本質を失わせる恐れがあると感じています。もちろん、先端技術やテクノロジーの未来を見据えることも大事ですし、頼るべきは頼ることで合理化や効率化につながるのも事実です。一方で表層的な概念に煽られて意味のない投資やシステムの導入、それによって有能な人才が失われていくこともあり得ます。今一度、組織の中で使われていない潜在的な属人的能力を見直して、活かすことが大切だと思います。
また、社会が予測不可能なVUCAな状態の中で、判断・決断することはとても難しくなります。自分でわからないことは信頼できる人に聞いた方がいいです。バズワードに煽られない様にするには信頼できる人脈によるアドバイスなどが必要です。
テクノロジーに頼る前に、頼れる人間関係資本を充実させておくことをおすすめします。
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