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小説講座:中身がスカスカと言われる小説の中身の大事さ
前回の話とかぶる所も多いんですけども。
ラノベ、特に「なろう系」と言われる作品群は、軽いだの中身が無いだのなんだのと軽く見られがちなんですが。
でもそういう作品だって、ちゃんと中身もあるし、そうした内容が書かれている。
というのが今回の話です。
その中身が、個人的に自分の欲しいモノと違う時、人はそれを「中身がない」と言って揶揄します
だってですよ。
もし本当に読む価値が無いなら売れたりしないし読んだりされないので。
自分だって、価値が無いと思うものはあまり読みたくないように、他の読者だってそうです。
何かしら必要があるから読むわけでして。
作品が、その必要に合致しているかどうかです。
だから、どんな駄作だと思うようなものであっても、売れてるのであれば、それは何らかの必要を満たしているんですな。
つまり、必ず中身があります。
それがどんなにくだらないと思うようなものであっても、必ず何かを満たしています。
そして、商業などの世界や広く読まれることを目指すのであれば、そこは絶対に押さえるべきポイントです。
社会は人数比で構成されてるので、人数比に対する考察だいじ。
仕事であれば、どの分野でも必ず話題に上がるポイントです。
ただですね。
創作者としては、自分があまり気に入らんものが売れてると面白くないわけでして_(:3」∠)_
別に、気に入らないとか嫌いでもかまわないんです。
そんなの好みでしかないので、正直、好き嫌いなんてどうだっていいんですが。
人は得てして「自分が好んだモノこそ世界の真理」と思いたがります。
事実そのものに蓋をしたくなることがあって、それがヤバいんですな。
ここで、よくあるパターンとして。
「それは読者が低俗で、そのようなものを好むやつは程度が低いからだ。
あんな奴らが好むような物はタカが知れている」
という自己欺瞞が始まります。
そこにハマってしまうと、作者としては地獄の呪いになります。
だって、当然の話ですが。
読んでくれるのはそういった多くの一般読者です。
そういった一般読者を蔑んで切り捨てる、ということは、人数比において一番多くの層を無視するという戦略です。
つまり、すでになかなか読んでもらいにくいという状況において。
「どうやったらもっと一般読者を切り捨て、ニッチに難しく読みづらく個人的で、読者にはあまり価値のない情報を増やすか」
ということに傾倒して推進するようになります。
地獄の一本道です_(:3」∠)_
で、そうやってるうちに。
いつしか信じていた自分の真理とやらさえもあやふやになり。
「そもそも良いものってなんだったっけ」
「良いっていったいどういうことなんだ」
などと基準があやふやになって、事件が迷宮入り。
何を目指すべきかもわからないまま、亡霊のように残留思念だけで、目標と言えない目標を持ち続けるようになっていきます、マジで。
だいたいここまでなるのに5~10年くらい。
創作者あるあるのお話です。
今回はそういった、地獄に陥ったりしないように、地獄から這い出られるように。
そして、地獄は地獄で、それはそれでなかなか面白いものだったなーと思えるように。
価値が無いと思うものの価値などを説明していきたいなーと思います。
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