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小説講座30:小説には、3つの都合がある

えー、小説講座です。
今回は創作というか表現講座という気もしますんで、どのジャンルでも当てはまる気もしますが。

案外みんな忘れてることなんですけども
結構、小説を書くとき(読むときにも)混乱しやすい理由として。

小説って、大きくわけて3つの別の都合が同時に存在しております。

・読者の都合
・作者の都合
・作品世界の都合

というのがありまして。

で、コレが複合的に絡んどるので、色々とややこしくなりやすいよー。
という話です。

要するに、同時の「3つの都合で進行してる」ので、書く場合にはそれぞれ別々にコントロールせねばならず、結構混乱しますよーという。

よく揶揄される「この作品の世界観は悪い」って話も、それです。
別に世界観が悪いわけでもなんでもなく、読者の個人的都合や宗教上の理由で、作者の都合が気に入らんと言うだけのことなんですが。

それを何故か一般化して「読者である俺の価値観が正しくて、作者は間違ってるor低俗だ」とかいい出すのでおかしくなるだけでして。

ぶっちゃけ、都合が合う合わないはともかく「読者が個人的好みを他人に押し付けてるだけ」の可能性も十分あるので危険があぶない。
(逆に作者が読者に押し付けパターンもある)

でも、都合の違いを理解していれば、他人の意見を聞く際にも、話す際にも、何をするべきか、という判断がしやすくなるので色々便利というやつです。

今回はそんな話をしようかなーと思います。

思い当たる人には、微笑ましいくらいダークテキストな可能性もありますが、今回は技術よりの話です、一応。


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