キク

中部地方の中小企業に勤務。事務方かつ技能実習生の生活指導員も兼務しています。休みを利用…

キク

中部地方の中小企業に勤務。事務方かつ技能実習生の生活指導員も兼務しています。休みを利用して旅行をするのが趣味です。旅先は歴史に関する場所が好き、酒が美味い所なら更に良し。 ベトナム人技能実習生との生活アレコレについて書いています。

マガジン

  • 2023年6月 涙腺崩壊のハノイ旅行

    約4年ぶりのハノイ訪問。今回はビール天国ハノイ、ビアホイ巡りと懐かしき再会

  • ベトナム人技能実習生との日々part1

    ベトナム人技能実習生の生活指導員として日々の何気ない出来事をまとめてみました。制度自体の是非を論じるものではありません。

最近の記事

【元実習生との再会で涙腺完全崩壊】2023年6月ハノイ⑧3日目最終日part3

楽しいハノイ旅行だった。私がハノイの空港に着く頃にはMessengerアプリで楽しそうな笑顔あふれる写真が次々と送られてきた。 登場人物 私(キク):技能実習生の日本での生活指導員。そして採用面接でハノイへ6回出張を重ねるうちにすっかりハノイのことが好きになった ダオ:元技能実習生。現在は違う日本企業に転職をして特定技能ビザで就労中、私のハノイ訪問と偶然にも同じ時期にハノイへ一時帰国中であった チャン:元技能実習生。現在は帰国して日本へ行くことを希望するベトナム人相手

    • 【元実習生との再会で涙腺崩壊】2023年6月ハノイ⑦3日目最終日part2

      2泊3日のハノイ訪問を終えた私は空港へ向かうタクシーの中で止めることのできない涙を流していた。嬉しい涙であり寂しい涙を。 登場人物 私(キク):技能実習生の日本での生活指導員。そして採用面接でハノイへ6回出張を重ねるうちにすっかりハノイのことが好きになった ダオ:元技能実習生。現在は違う日本企業に転職をして特定技能ビザで就労中、私のハノイ訪問と偶然にも同じ時期にハノイへ一時帰国中であった チャン:元技能実習生。現在は帰国して日本へ行くことを希望するベトナム人相手の日本

      • 【ホテルの朝食が上品すぎてビアホイ行った】2023年6月ハノイ⑥3日目最終日part1

        マーマイ通りのホテル ハノイ3日目にして最終日、私は最後だからとホテルの朝食を食べることにした。 今回私が宿泊したホテルはマーマイ通り沿いのやや高級ホテル。私にとって4年ぶりの海外旅行でもあり、テンション爆上がりで高めのホテルに宿泊をした。 旧市街の中でも有数に騒々しいマーマイ通り沿いながらも静かで快適なホテルだった。宿泊客の多くは欧米系の人ばかり。清潔で安心安全なホテルだった。 ホテル1Fの朝食会場はビュッフェスタイル。そしてメニューは美味しそうなものばかり。しか

        • 【ブン食べてフォー食べてビアホイ飲んで(後編)】2023年6月ハノイ⑤2日目

          フォー・ティンで遅めの昼食を食べた私は少しホテルで昼寝をした。6月のハノイは蒸し暑い。クーラーのきいた部屋でビールを飲み昼寝。窓からはバイクのクラクションが聞こえ、ハノイであることを感じさせてくれる。何とも幸せな異国の昼寝だった。 夕食はレストランで 今回のハノイ旅行で私はビアホイや地元の人が行く店で食べてばかりだった。1回くらいは観光客が行くレストランで食事をしようと思い、どこに行こうか探していると猛烈なスコールとなってしまった。 ものすごい土砂降りだったので遠出はや

        【元実習生との再会で涙腺完全崩壊】2023年6月ハノイ⑧3日目最終日part3

        • 【元実習生との再会で涙腺崩壊】2023年6月ハノイ⑦3日目最終日part2

        • 【ホテルの朝食が上品すぎてビアホイ行った】2023年6月ハノイ⑥3日目最終日part1

        • 【ブン食べてフォー食べてビアホイ飲んで(後編)】2023年6月ハノイ⑤2日目

        マガジン

        • 2023年6月 涙腺崩壊のハノイ旅行
          7本
        • ベトナム人技能実習生との日々part1
          12本

        記事

          【ブン食べてフォー食べてビアホイ飲んで(前編)】2023年6月ハノイ④2日目

          ブン食べて ハノイ2日目、午前中はホアン君にホテルに迎えに来てもらった。そして技能実習生制度について、そして元実習生による帰国後の起業について話をした。(この内容は別の記事で) ブンの店 Bún Chả Hàng Mành Thu Hà この日の朝は「キクさん、ベトナム人がいつも行く店に行きますか?美味しいブンの店です」との提案に大喜びで連れて行ってもらった。 場所はハノイ中心部より少し離れた巨大サッカースタジアム近く、完全なローカル店だった。 炭火で焼かれた豚肉とつ

          【ブン食べてフォー食べてビアホイ飲んで(前編)】2023年6月ハノイ④2日目

          【技能実習生の将来について】(真面目な話)2023年6月ハノイ③ 番外編

          初めに ホアン君と再会をしたので、ここでは私のように技能実習生制度に従事する者としての将来の私の展望・夢を書いてみる。 まず初めに。技能実習生制度に関しての私のnoteは制度そのものを論じるものではないことを大前提に書いている。 どういうことかというと、この制度抜きには人材確保が成り立たなくなっている地方の中小企業の従業員の視点で書いているということだ。 つまり「技能実習生制度は低賃金の長時間労働で奴隷のように外国人を使っている。けしからん制度だ」、「現代の人身売買だ

          【技能実習生の将来について】(真面目な話)2023年6月ハノイ③ 番外編

          【ビアホイとホアン君】2023年6月ハノイ②1日目part2

          登場人物 私(キク):技能実習生の日本での生活指導員。その採用面接でハノイへの出張を重ねるうちにすっかりハノイのことが好きになった。 ホアン君:ハノイの技能実習生送り出し機関での私の元担当通訳。今は独立して社長として実習生の送り出し機関と日本語学校を経営している。 念願のビアホイ 1日目は念願のビアホイへ。私は過去に6回もハノイを訪れながら、ローカルフードも食べ歩きながら、ビアホイの存在を知らなかったのだ。私はビールが大好きであり、今回はビアホイ巡りのハノイ訪問と決

          【ビアホイとホアン君】2023年6月ハノイ②1日目part2

          【1日目、空港からホテルまで】2023年6月ハノイ①1日目part1

          ビール天国のハノイへ 2023年6月、やっとのことでコロナ明け、そしてやっとのことで航空券代も下がってきたため私はハノイに行くことができた。実に約4年ぶり7回目のハノイ訪問だ。 ベトナム航空は非常口席を選択 中部国際空港からハノイまで私はベトナム航空を利用、その座席は非常口席を選択した。多少の座席指定料が追加されても足元広々を優先させたいからだ。 今回の飛行機はA321、窓側と真ん中席が非常口席で隣はCA専用の直角シート。足元広々どころか腕を伸ばし切らないと前列座席

          【1日目、空港からホテルまで】2023年6月ハノイ①1日目part1

          誕生日パーティーをしてもらう【技能実習生との日々⑫】(最終回)

          今度ね、火曜日の夜ね「キクさん、今度ね。火曜日の夜ね、7時に来てね」 ある火曜日の夜、私は実習生の寮で大いに酔っ払っていた。この夜は実習生が私の誕生日パーティーを開いてくれていた。火曜日の夜というのは翌水曜日が工場の定休日だから。 この当日の何日も前から何度も何度も、何人もの実習生が入れ替わり私に伝えに来ていた。 「今度ね、火曜日ね、パーティーね!」 私のために本当に嬉しいことだ。そして実習生の皆も誰でもいいからパーティーがしたいのだろう。私だってそうだ。誰かの誕生日

          誕生日パーティーをしてもらう【技能実習生との日々⑫】(最終回)

          ゾートゥー giò thủ(ベトナム家庭料理の豚の煮こごり)が美味しすぎた【技能実習生との日々⑪】

          Messengerアプリが鳴る時は何でもない平日の夜のこと、仕事も終わり自宅で一杯傾けているとスマホのMessengerアプリの着信音が鳴った。 前にも書いたようにベトナム人はこのMessengerアプリを多用する。私は家族含め日本人とはLINEを使っているので、Messengerアプリ=ベトナム人技能実習生からの連絡ということが着信音を聞くだけで判断できる。 そしてそのほとんどが、「wifiが遅い、○○が壊れた」といったものばかりだ。 洗濯機が壊れたこの日の内容はこ

          ゾートゥー giò thủ(ベトナム家庭料理の豚の煮こごり)が美味しすぎた【技能実習生との日々⑪】

          SNSに対する執念【技能実習生との日々⑩】

          奈良へ行く約束をする秋のある日、実習生の寮でベトナム料理を食べていた時のこと。 このフォーが美味しかった。私の好物の揚げ豆腐も用意してくれていた。美味い美味いと褒めちぎっていると・・・。 「キクさん、紅葉が見たいです。京都まで連れて行って下さい」と甘えられた。 「無理、秋の京都の混雑っぷり知らねぇだろ、絶対に嫌だ」と即答。そんなに俺は安くないぞと思わせたものの、私も秋の古都は好きだ。京都の方が近いが、奈良であれば京都ほど混雑もしていないだろう。 それに奈良には鹿がい

          SNSに対する執念【技能実習生との日々⑩】

          実習生と留学生【技能実習生との日々⑨】

          お前ら何してたんだ?外国人技能実習生にとって稼ぐことと同じくらい重要なことに日本語の取得がある。その日本語能力試験が毎年7月と12月に行われている。 この試験はN1からN5まで能力分けされており(、N2ともなればビジネス上の通訳は問題なくできるレベルだ。 この資格は日本ではもちろん帰国後に日系企業への就職でも有利になるため、合格証を偽造してまで欲しがる、いわゆるブラックマーケットすら存在するらしい。 さらに今年2020年7月の試験が新型コロナ感染防止のため中止となって

          実習生と留学生【技能実習生との日々⑨】

          ベトナム人の女たち【技能実習生との日々⑧】

          女子あるあるかもしれんけど「ねぇキクさん、小耳に入れときたいんだけど」と私のデスクに来たのは同僚で日本人社員のNさん。Nさんは実習生を現場で取りまとめている女性で、雰囲気は【親方】そのもの。そして鋭い感覚で実習生の変化を感じ取り、私に教えてくれるありがたい存在でもある。 「リンとチャンが仲悪いね、注意した方がいいよ」とのこと。 私はこれにびっくりした。リンとチャンは同期の実習生で寮も同室なのだ。ついこの間まで二人して仲良く歩いているのを見ていた。 Nさんからその話を聞

          ベトナム人の女たち【技能実習生との日々⑧】

          実習生を追いかけて~私の場合~【技能実習生との日々⑦】

          私、ベトナムへ行く「キクさん、いつベトナムに来る?私たちがハノイの案内をする約束を覚えてる?」 ベトナム人技能実習生を受け入れ、その1期生と2期生の5人が3年間の勤務を終え2019年3月と9月に帰国をした。そのうちの3人が更に2年間の制度延長を希望してくれたのだ。 3年間の技能実習期間を終えた実習生は、本人が望めば更に2年間延長して制度を利用できる。その際には上の図のグレー色部分のように、一旦1か月以上帰国する必要があった。 一時帰国中の間には日本へ再入国のビザが通る

          実習生を追いかけて~私の場合~【技能実習生との日々⑦】

          実習生を追いかけて~B君の場合~【技能実習生との日々⑥】

          B君、ベトナムへ行く「キクさん!今度の出張に一緒に連れてって下さい!」 普段の何でもない業務中、日本人社員のB君が大真面目な顔でベトナムに連れて行ってほしい、私のハノイへの出張に一緒に行きたいと言ってきた。 前回の投稿に書いたように、実習期間の途中で帰国をした女性実習生(ファム)を好きになったのはB君であった。彼はファムが働いていた部署のリーダーだった。仕事を教え一緒に仕事をするうちに、そして二人だけで仲良く残業をするうちに彼女を好きになっていたのだ。 そのB君はクソ

          実習生を追いかけて~B君の場合~【技能実習生との日々⑥】

          途中帰国の実習生【技能実習生との日々⑤】

          実習生が途中で帰国私は技能実習生とは良好な関係を築いている(つもりである)。そしてその関係を維持するように努力もしているが、全てが上手くいっている訳ではない。失踪こそないものの、途中帰国者が発生した。 「キクさん、私帰りたい、ベトナムへ帰りたい。子供に会いたい」と切実な顔で言ってきたのは実習生3年目のファム。採用時の面接評価がずば抜けて良かった子だ。ただしその時点で5歳の男の子の母親でもあったので、実習生として日本に来ると子供とも3年間会えなくなる。この点については何度も

          途中帰国の実習生【技能実習生との日々⑤】