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自然環境や植物、蝶のことなど。北海道の任意団体SBD.NETWORK(しもかわ生物多様…

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自然環境や植物、蝶のことなど。北海道の任意団体SBD.NETWORK(しもかわ生物多様性ネットワーク)が発信。

最近の記事

蝶が食草を見分ける仕組み

蝶は卵を産む植物が決まっていて、例えばキアゲハならセリ科、モンシロチョウならアブラナ科の植物。蝶の成虫の脚が、人間でいうところの舌の味がわかる感覚器官になるらしく、蝶の成虫のメスは、飛びながら複眼でまず、それらしい植物を見つけ、脚で実際に自分の子供たちが食べられる植物かどうかを見分けているらしいです。これは本能でプログラミングされているもので、事後的に習得しているものではありません。 ここまでは、わりとすんなり理解できる話なのですが、今年(2022年)に入って道北の下川町で

    • 種だんご

      もともとは、種をだんごにして、適当に投げるやり方は「自然農法」の福岡正信氏の農法でしたが、色々なバリエーションも派生しており、様々な機関で実践しているようです。手軽に荒れ地を緑地化できて、植えた場所もわかりやすいので、管理しやすいです。ただ 多年草については、繁殖防止のため加えないのが無難かもしれません。基本、放置でその土地・気候に合った植物が元気に育つので面白いと思います、

      • 北海道の野草(雑草)7・8月

        畑や道端によく生える雑草をはじめて観察してみましたが、知らない植物ばかりで面白いです。実は有用な植物も多く、まだまだ調査が必要です。食べられる(飲める)野草としては、ナズナ、ツユクサ、アカザ、オオバコ、ハコベ、カタバミ、スベリヒユ、ヨモギ、ドクダミ、スギナ、スイバ、ギシギシ、イタドリなど、庭や畑に自生するほとんどの植物が飲食できることを知り驚きました。

        • 越冬サナギ

          蝶の越冬サナギ。 段ボールにキッチンペーパーを敷き、穴のあいたクリアケースに入れ、さらに光を遮る紙を被せていました。モンキンチョウ、モンシロチョウ、オオモンシロチョウ、キアゲハ、ミヤマカラスアゲハ。もうそろそろ、羽化します。(5月、6月ですが)無事、蝶になれるか。 オオモンシロチョウ キアゲハ 黒いのはダメかもしれません。 ミヤマカラスアゲハ ミヤマカラスアゲハの食草は北海道は主にキハダですが、自宅では育てられないため、ミカン科のルー(ヘンルーダ)、カラタチ、

        蝶が食草を見分ける仕組み

          いきもの大図鑑

          BANDAIの1回500円のガシャポンですが、クオリティがかなり高いです。実物標本を3Dスキャンしたらしく、サイズは若干変わっていますが、本物に限りなく近いと思います。 ノコギリクワガタ コーカサスオオカブト。 裏もリアル。

          いきもの大図鑑

          下川小学校クラブ活動(蝶標本)

          2021年10月7日と14日に下川小学校のクラブ活動、自然体験・自然観察(昆虫標本)ということで、蝶の標本を子供たちと作りました。7名の参加でした。 肝心の完成写真を撮り忘れましたが、みなさん、綺麗に仕上がっていて、はじめて作ったとは思えないほどでした。 100均の標本箱の底にクラフトボードを貼りつけて、昆虫針を刺しやすくするための加工も行い、同定ラベルと作成ラベル(採集ラベルの代わり)も作りました。 今回は、緊急事態宣言の影響もあり、延期に延期が重なり、外で自然観

          下川小学校クラブ活動(蝶標本)

          2021年9月10日

          ロシアひまわりは、ようやく咲き揃ってきました。大きいのは、おそらく3メートル位あります。 キアゲハ キアゲハの幼虫はまだ外で発見できます。 8月15日(or28日)に見つけた幼虫が、9月10日に羽化しました。 5月、6月、7月、8月、9月くらいの年5回成虫は発生しているのでしょうか。発生時期に個体差はあるので、実際には年4回ほどだと思いますが。ただ、今年は特に成虫の数が多かった気がします。 まだ蛹がたくさんいますので、今シーズンに羽化するのか、それとも越冬して来年成

          2021年9月10日

          2021年8月30日

          ブッドレア 7月くらいに、一度枯れましたが、また違うところから花が咲き始めました。ブッドレアは、バタフライ・ガーデンを作るうえで、必ずといっていいほど紹介される蜜源です。しかし、私の庭では、あまり蝶が寄ってくる機会は少なかったです。 モンキチョウ 飼育中のモンキチョウも羽化していました。モンキチョウはマメ科の植物、シロツメクサなどに卵を産みますが、葉が小さいこともあり幼虫を探すのが、なかなかシンドイです。 キアゲハ 8月28日に捕獲したキアゲハは、はやくも蛹になりは

          2021年8月30日

          2021年8月29日

          ノラニンジン セリ科の植物で、外来種です。繁殖力がとても強く、どこでも生えている雑草です。1年目は細かい葉がロゼット状に生え、2年目に白い小さな花がたくさん咲きます。本州では、そんなに群生していないのかもしれません。 同じセリ科のオルレアの種によく似ています。大きい種がオルレアで、小さいのがノラニンジンです。両方、秋蒔きですが北海道の冬を越し、春にどれくらい生き残るかはわかりません。 ツバメシジミ セイタカアワダチソウかオオアワダチソウに吸蜜しています。 アカマダラ

          2021年8月29日

          2021年8月28日

          夏も終わりかけですが、まだまだ北海道の外でも昆虫観察できます。緊急事態宣言も27日から発令され、人の多いところも、行きづらくなったので、子供と一緒に野外を散歩するのも、いいのではないでしょうか。 キアゲハ幼虫 歩道のノラニンジンの葉っぱに、キアゲハの幼虫が大量に(20匹近く)ついていました。卵もいくつかあります。道北にはアゲハチョウ(ナミアゲハ)はほとんどいません。このあたりで、アゲハチョウといえば、キアゲハです。小学校の教科書や絵本なんかには、普通にナミアゲハが登場しま

          2021年8月28日

          オオモンシロチョウ飼育

          2021年7月31日 採卵 モンシロチョウは1個ずつ離れて卵を産みますが、オオモンシロチョウは塊になっています。 8月1日 8月5日 食草は庭に6月に種で蒔いたセイヨウアブラナです。6月初めに蒔いておくと、7月中旬くらいには、黄色い花を咲かせるようになりました。オオモンシロチョウの幼虫は、群れるのも相まって、少々、グロテスクです。 食草はキャベツなどでもいいと思いますが、キャベツの方が匂いがキツいので今年はアブラナにしました。ただ葉が破れるとアブラナ科独特の匂いはし

          オオモンシロチョウ飼育

          ヒメギフチョウ飼育

          2021年5月15日に山からヒメギフチョウの卵を持ち帰りました。 小さな真珠みたいな綺麗な卵です。 5月21日 孵化。 5月24日 6月1日 ものすごい食欲なので、1日1頭、1枚以上はオクエゾサイシンの葉っぱを与えていました。北海道の場合は、オクエゾサイシンしか自生していませんので、これが少なければ、かなり飼育は難しいです。ヒメカンアオイや、サンインカンアオイを取り寄せ、実験的に与えてみていましたが、結果的には全く食べませんでした。 6月6日 6月12日 タ

          ヒメギフチョウ飼育

          下川町蝶図鑑カード発行の目的・背景

          ※2021年8月現在、下川町蝶図鑑カードの配布等は行っていません。新型コロナウイルスの感染拡大状況によって、配布等を行う予定です。改めて告知いたします。 蝶図鑑カード発行の目的・背景市販の昆虫図鑑など、日本の蝶について網羅されている図鑑はたくさんありますが、北海道の上川地方、下川町に限定・特化したものは、もちろん存在していません。蝶は個体差・地域差があり、全国版、全道版の図鑑を見ても、いまいちよく種類がわからなかったり、住んでる地域に生息していない種を見て、余計混乱してしま

          下川町蝶図鑑カード発行の目的・背景